2007/04/28(土)01:01
知っておきたい血圧の話(7)
どこからが「高血圧」?(その3)
■高血圧にならないために
●高血圧だとなぜ良くないのか
血圧のコントロールが重要視される理由は、高血圧を放置しておくと、動脈硬化を招いてしまうからです。
高血圧によって、常に血管壁に高い圧力がかかっていると……
・圧力に耐えるために動脈の血管壁が厚くなり、血管の弾力性が失われる
・圧力によって血管が傷つき、血小板、コレステロールなどが沈着しやすくなる。
そうすると血管の内腔が狭くなって、“ホースを指でつまんだような状態”が続くために、さらに血圧がアップします。
高血圧→動脈硬化の進行→高血圧→動脈硬化の進行……という悪循環になります。
動脈硬化が進行すると、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など命に関わる病気に発展する危険性が高いほか、腎臓に障害を起こすこともあります。
また、動脈硬化によって血液が流れにくくなると、心臓の筋肉(心筋)が厚くなり、心肥大や心不全を招く可能性もあります。
やっかいなことに、血圧が高くてもほとんどの場合、自覚症状はありません。気づかずに放置しておくと、静かに進行して命に関わるような病気に発展します。
高血圧が別名「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれる所以がここにあります。
●高血圧の予防・改善のポイント
高血圧も生活習慣病のひとつです。つまり日常の生活習慣に注意しておくことによって予防したり改善したりすることが可能です。
高血圧を防ぐためのチェックポイントは、
・塩分の摂取量を抑える
・肥満を改善(特に内臓脂肪を減らす)
・適度な運動を習慣に
・禁煙
・アルコールは控え目に
・充分な休息をとる
・ストレスを軽減
……これらの項目は、いずれも健康を維持するために大切な要素ばかりです。
日頃から自分の生活習慣をセルフチェックして、血圧だけでなく健康な毎日を守れるよう心がけましょう。
まけ<今日4月28日は何の日?>
1908年のこの日、ブラジルへの第1回移民783人が出発しました。1952年には、サンフランシスコ平和条約により日本が主権を回復しました。
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