2007/07/30(月)06:09
甘味の名品を紹介「遊び菓」-読売新聞>ホーム>グルメ>フード&スイーツ>甘味主義
遊び菓 見て食べて心も楽しく
なんとまぁ、懐かしい。ぼんぼん、たまラムネ、砂糖掛けしたビスケットのヒコーキヨーチ、梅のつぼみをかたどったうぐいすボーロ……。
袋の中に色とりどり、10種類の小さなお菓子が入っている。京都の和菓子店「伊藤軒」の遊び菓である。5年ほど前、小さなお子さんからお年寄りまで、年代を問わず楽しめるものをと考えた。
「袋を開けた瞬間に童心にもどる。見て、食べて、心で楽しいお菓子作りをめざしています」と、専務の中井とし雄さん。
どれも庶民的なものばかりだ。しかし、侮ってはいけない。かりんとうひとつ食べても、油が軽く、かりっとしている。職人さんがたっぷりと手間をかけているのである。
かつて京都にたくさんあった家族的な菓子工場は、年々数を減らしている。ぼんぼんを作る職人さんは、2、3人になってしまった。ぼんぼんとは、オランダ語で「砂糖菓子」。カステラや金平糖(こんぺいとう)と同様、南蛮船が伝えたものだ。
そんな歴史あるお菓子を、自分たちの代で消してしまってよいのだろうか。中井さんは悩んだ。
「ぼんぼんを袋詰めにしても、お客様は見向きもしません。でも、ほかのお菓子と組み合わせると、かわいい、おいしいといってくださるんです」
遊び菓の成功は、昔ながらのお菓子を見直し、職人を育てることにつながった。伊藤軒の若い職人さんたちが、ぼんぼんやその他の菓子作りの技術を一生懸命学んでいる。
「和菓子の和は、日本の和。そして、人を和ませ、輪を広げていくという意味もあります」
遊び菓で思い出を語るのもよし、姿形の面白さを楽しむのもよし。それぞれの年代に味わい方がある。(フードライター)
1箱(10袋入り)1050円
伊藤軒
〒601・8048 京都市南区東九条中殿田町16の1
(電)0120・929・110
(2007年7月26日 読売新聞)
おまけ<今日7月30日は何の日?>
1953年のこの日、力道山が日本プロレスリング協会を結成しました。1986年には、東北自動車道全道約674kmが全線開通しました。
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