第十六章-学校案内-

昼休み。
｢さってと。春香、小日向さん、いこっか｣
｢うん、行こう行こう♪｣
｢･･････｣
あれ？今度はしっかり頷いた･･･？少しは心を開いたのか･･･な？

｢んじゃー、どこから行こうか｣
｢そだねー。本館先まわろっか｣
｢よし、そうすっか｣
私立白雲学園の特徴をいってなかったが、この学園は本館、別館、学生寮、体育館、セミナーハウスがある。
｢本館だけど。４階が１年、３階が２年、２階が３年の教室になってるんだ。で、１階は職員室、事務所、購買、食堂。といったところかな？｣
｢･･････｣
｢１,２,３年共に５ｸﾗｽずつ。とりあえずまぁ１階だけ案内しようか｣
｢･･････｣
－１階
｢ここが職員室。で、その左となりが事務所。で、右となりが購買で、階段はさんで食堂」
｢ここの食堂結構おいしいんだよー、特に玉子焼き！｣
｢いや･･･なんでサブメニュー･･･？」
｢むむぅ･･･いいじゃん、好きなんだから！｣
｢はいはい｣
｢･･････｣
二人の漫才的な会話でも笑わないとは･･･意外とつわもの？
２回も一応あるんだけど、放送室とあと倉庫、３階は全部理事長室だからあまり説明してもいみないかな｣
｢･･････｣
｢次は･･･学生寮とｾﾐﾅｰﾊｳｽの位置確認でもしとく？｣
｢･････・別館｣
｢･･･え？｣
｢･･･別館｣
｢別館がいいの？｣
小日向さんはコクリと頷いた。人見知り、なのかな･･･？

－別館。
｢別館だけど。１階が美術室、被服室、音楽室かな。３つしかないんだけど、一部屋が結構でかいから意外と広いんだよね。美術室は普通の教室の３倍ほどの大きさがあるし、それに準備室がついてる。被服室は教室の２倍程度だけど、隣に準備室と試食室･･･というか、調理室がついてるから美術室より少し大きいくらい。音楽室は準備室が教室の二倍、音楽室自体が教室の３倍あるからかなりでかい感じ。吹奏楽部の部室もかねてるからね･･･説明ちょっと疲れたかな。春香、お願いできるかな」
｢オッケーオッケー、ここからは私が説明するねー」
｢･･････｣
｢２階は情報系の教室が結構おおいかな。M○cPCのある部屋に、Win○wsPCのある部屋、ﾜｰﾌﾟﾛが置いてある部屋があって、各部屋教室の２倍程度。右端から順に、Winの教室、ワープロ室、M○cPCの教室ってところかな。
で、３階が総合教室の集まりかな。生徒会室とかね」
｢とりあえずこんなもんか？｣
｢そだね。とりあえず昼休みはこれくらいにする？｣
｢ん、あとはまぁ屋上だな！｣
｢そだね！ついでにご飯食べようよ♪｣
｢･･････ありがと｣
｢あ･･･。小日向さんにお礼言われちゃったね♪どういたしまして♪｣
･･･無表情だけど、お礼を言われると少し心が温かくなるような感じがした。いつか、笑ってくれる日が来るのかな。･･･来るといいけどな。