おちゃのみ、しよっ！

学校でボランティアの募集があると、大抵手を挙げます。
フリーな仕事をしている強み、というか単なる好きもの、というか。

今回は産卵のために川を上ってくる鮭を捕獲する所へ行ってきましょう、だった。
学校の近くに川があることは前日書きましたが、それは支流。
その先３００メートルも行くと、本流と合流します。
本流のもうちょっと上流に、鮭の捕獲場がある。学校からだと2.7キロだそうで。

お手紙には稚魚の放流と書かれていたが、どう考えても時期はずれ。
たぶん採卵を見るんだろうな、と推測する。
結果はピンポン！放流じゃなくても、充分楽しめそう。

それにしても、2キロちょっとあるわけで、今回は歩きです。
往復5キロ越え。この距離に魅力を感じた親が、今回のボランティアを受けたというわけ。
普段はそんなに歩かないからねぇ。移動は絶対車。

歩道のある道路もありますが、学校からずっと川沿いを歩きました。
アスファルトでしたが、川から吹く風はさわやかで
道沿いには秋の草花が、それはもうたくさん咲き乱れ。
秋の雑草って、なんでこんなに遊べるんでしょうね！
子どもたちは狂喜乱舞でした。いろんな種類の草を手にとっては遊びます。
服にくっつけたり、ほうきを作ったり、棒にして振り回してみたり。

これだけの距離を歩くと根を上げる子も、今回は何も言わず楽しそうにしていました。
やっぱり気持なのね。

川には上ってきた鮭を一括捕獲するための仕掛けがされていました。
350万個の卵（いくら）を産卵するまで続けられるそうです。
それを孵化させて、放流するのです。

捕った鮭のお腹からイクラを取り出し、精子をかけるところまで見させてもらいました。
少し残酷な様子ですが、こんな機会でもなければ見ることは出来ません。
子どもたちはイクラが大好きですから、採卵の様子は楽しかったようです。
周りに少し落ちているイクラを拾い集めている子もいました（汗
食べられないよ、とは言いましたが・・・

それにしても、鮭は力が強く、まさに男の職場！な場所でした。
1人の男の子が私に「ここ、すごい！俺、この仕事したい！！」って
目をキラキラさせながら言いに来ました。
こんな純粋な子どもの姿に触れられるのもまた、ボランティアの醍醐味です☆


今月下旬には、ダム見学に行く予定です。
もちろん、水力発電所も見てくるのでしょう。
映画「ホワイトアウト」のロケにも使われた場所です。
（電力館には織田裕二グッズがおいてあったりする・・・）
発電所はダムの上から200メートル下がるんだって！滅多に行けない！！
だからボランティアはやめられないんだよねぇ（笑）

田舎でなんにもないところで、教育的には遅れている場所だけど
こんな経験ができる場所でもあると思うと、一概に「悪い」とはいえないですね。

しかし・・・同じ学年でも、先生によってはどこにも行かないこともあります。
こんな風に課外授業が多いのは、珍しいそう。
今年の学年の先生方に、感謝しなければなりません。
しか～し、そろそろついていくには学年があがりすぎ。
高学年になったら、もう終わりだろうなぁ。ちょっと悲すぃ。