薬剤師の結論
院外処方には「看護師が入院患者の看護に専念できる」 「医師と薬剤師のダブルチェックができる」などメリットはたくさんあるのでしょう。ただ自分の体験としまして調剤薬局の薬剤師さんに薬の質問をしましても「質問は処方箋を出した医師にしてください。」と取り合ってもらえなかったりしますと「ダブルチェック機能」には疑問を持たざるを得ません。つまり「薬剤師は疑わしい点を医師に確認できるのか」という意味です。そう思いました背景には新しい医院が出来ますと同時に隣の敷地に調剤薬局が建ち「薬は隣の調剤薬局でどうぞ。」と言われ「病院の別棟」のような感覚を覚えたからです。この疑問を教室でお話しましたら、調剤薬局にお勤めのご友人がいらっしゃる方が「医師に何か言ったら働けなくなるから、言う訳ない。」と話していたと聞きますと「やっぱり」と思ってしまいます。あくまでも個人的視点ですから、ダブルチェック機能に期待していらっしゃる医師もたくさんいらっしゃると思います。偶然、調剤薬局の薬剤師さんとお話する機会に恵まれました。その方自ら「薬剤師にも能力差があって酷い薬剤師にあたると段々悪くなっていく」と言われた時にはびっくりしました。そして「薬剤師にも分野として得手・不得手があるから、薬剤師自信がそれを把握して苦手分野の患者さんを他に紹介するようにしないととんでもないことになる。」とも。現役薬剤師さんの口からそんな言葉が出るとは思いもよりませんでしたのでそうお伝えしますと私たちの知らない側面からお話をして下さいました。噂ではご高齢者に処方された薬の約半数が飲まれずに捨てられているらしいと言うのです。亡くなられた後、タンスから山のような薬が出てくるのはよくあることだそうです。ありがたいことに皆保険で一般高齢者(70歳以上)の負担は1割です。ですから窓口支払い300円の薬は3,000円です。つまり2,700円の税金が捨てられているのです。「飲まないのなら医者に言いなよ。」と薬剤師さんが言われますと「先生の機嫌を損ねるから300円で済むならいいわ。」と言われるそうです。「300円じゃない2,700円の税金だ」と言うのが理解されないそうです。つまり、独居になりますとお話しを聞いてもらいに医院に行かれる方が多いからなのです。私が教室で「血圧降下剤やコレステロール抑制剤は飲み続けると怖いよ。」と申し上げますと「知っているけど、家族全員が同じ医院に掛かっているから自分が断ると息子家族(娘家族)が掛かれなくなる。自分さえ我慢すれば済むから・・・。」と9割の方が言われます。黙って薬を貰えば医師は機嫌が良いと患者から思われているのですね。確かに薬を止めた方は皆さん医院も止める覚悟の方ばかりでした。事実、医院も止められています。(これは危険ですからお勧めしません)また、「そんな(軽い病気)ことで医者に掛かるの」という若い親御さんも多いそうです。「それは市販薬で充分でしょう。」という患者さんと重篤な患者さんが同じように病院にかかられるために医師は疲弊しているそうです。先日も近所のクリーニング屋さんが怒ってました。「風邪で高熱があるから近所の医院に行ったら、自分より元気な人で満員で半日もかかった」病院の待合室での会話「○○さん、今日は見えないね~。」「あ~ぁ、今日は具合が悪いから来ないって・・・。」という『笑い話』が現実になっているのでしょうか薬剤師さん曰く、「もし自分で買い求めた薬だったら飲まずに捨てるか」確かに・・・。立場が違うと見えることが違いますね。薬剤師さんの結論「同居すれば、若夫婦が市販薬で済む病気で医院にかからなくなるし話しを聞いてもらうために医院に行って薬をもらう必要もなくなる『おれおれ詐欺』にも遭わない」この薬剤師さん同居でお父様と薬局を営んでいらっしゃいます。「私と補完(代替)医療」 http://pastel2525art.web.fc2.com/hokanryoho.html