カテゴリ:美術・芸術・建築にふれる
(12/20まで) 5年半ほど前にも東京でゴッホ展があり(@東京国立近代美術館)、私としては二度目のゴッホ展となった。 今回のこのゴッホ展は、新鮮な切り口なのではないかと思う。 見といてよかった。 ● 公式サイト http://www.gogh-ten.jp/tokyo/ 没後120年 ゴッホ展-こうして私はゴッホになった- ↑にあるように、ゴッホが、「画家・ゴッホ」としての作風や個性をいかにして確立していったのかという過程が見られる展示だった。 生前、名も無い画家のまま終わったゴッホだが 現代の我々にとって、ゴッホと言ったらもう、押すに押されぬ大巨匠。 独特の作風で、唯一無二な凄味がある。 天才的なのかと思ってしまいがち。 しかし実はそうでもなく、 27歳で画家を志したのち、必死にミレーの模写をしてデッサンの独学をしたことなどが、この展覧会で紹介される(テレビでも最近やってたなー.) 天からビビビッと何かが降りて来て天才的な画風が実現したのでは 決してなく、コツコツと努力して絵を習得し、仲間達と当時の絵画の流れの中で刺激しあい、学び、身につけ、それらの結実としてあの独特の作風に至ったのだということ。 そういった意味で、初めてゴッホに人間同士として等身大に共感できる展覧会だった。 いままで 神話的に語られすぎだよね。ゴッホは。 晩年の、“精神を病む→絵への情熱と狂気→我々凡人には理解できない天才的な神がかり的な才能”というのも、何か、ある意味、かいかぶりすぎなんじゃないかと思った。美化しすぎていたかもね。逆にゴッホに失礼だわ。‥なんて思った。 そんなに奇抜な人物像でもなく、 ごくごく真っ当に生きた、真面目で前向きな才能あふれる青年だったのだろうな。 今まで見たことも無いゴッホの絵も、たくさん見れた。 ・・・まぁそんなわけなので 興味があってまだ行ってない人は、次の月曜日までだから、なんとしてでも行った方がいいよ! すごく混んでたけど! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.12.18 11:32:00
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