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多岐さんのブログ

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2020.07.16
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第9位 バイカル湖のほとり(ロシア イルクーツク)・・・わが青春の想いが甦る

 ちょっと古い話になるが、うたごえ喫茶「ともしび」が50周年を迎えた時の記念に行われたイベント「みんなで選ぶともしびベスト50曲」の中に13曲のロシア民謡が入ったという。「ともしび」「カチューシャ」「心騒ぐ青春の歌」「トロイカ」「ステンカラージン」などに混じって「バイカル湖のほとり」も選ばれ非常にうれしくなった。

さて、バイカル湖のほとり。実は学生時代に世界の民謡を歌うサークルに所属し、現在は合唱団白樺に席を置く身として、ロシア民謡には格別の思いがあってランキングに入れた。上記の曲も含め、たいていのロシア民謡を覚えているが、まさか、その歌の地に立てるとは思ってなかったので実際にそのバイカル湖のほとりに立った時の感慨はひとしおのものがあった。それは、ロシア民謡の定番、アムール川やヴォルガ川のほとりに立った時も同じだった。

 ウラル山脈を越え極東までの間には帝政ロシアの政治犯の流刑地がたくさんあった。バイカル湖観光の拠点イルクーツクもその一つでこの「バイカル湖のほとり」は政治犯のうめきが聞こえてくるようだ。

バイカル湖は地図を広げてみると縦長の三日月のような形をしている。一番広い幅の場所で35kmしかないが、縦は600kmにも及ぶ。しかし、この湖の最大の特徴は水深で、一番深いところで1743mあり世界で最も深い湖であるとともに最大の体積も誇る。更に透明度も世界一を誇っている。イルクーツクからバスでエニセイ川の支流アンガラ川を約1時間半ほど遡るとバイカル湖のほとりリストビアンカに到着する。帰りはそこから船も出ているのでそれに乗って

帰るのも一興。2016年夏、合唱グループとこの地を訪れる機会があり、船上で歌った「バイカル湖のほとり」も忘れられない曲となった。また、湖畔のすぐ近くにシベリア抑留で亡くなった方の日本人墓地があるので、是非、参拝をしていただきたい。

一般的なバイカル湖のほとりの歌詞は中央合唱団や井上頼豊さんの詩で歌われることが多いですが、以下は、物語性豊かな大胡敏夫さんの詩をご紹介します。

「バイカル湖のほとり」・・・訳詩:大胡敏夫 

1.  黄金を秘めるザバイカルの

荒れ野をあてもなく

さだめを呪いながら さすらい人は

歩む

2.  昼なお暗き森は 小鳥が歌うのみ

肩に袋を背負い 腰には鍋を下げて

3.  まとうは破れたルバーシカ

継ぎあとさまざまな

被るは囚人帽 囚人服も汚れ

4.  正義のゆえに苦しみ

闇夜に牢をのがれ

歩む力は尽きて バイカルを前に見る

5.  バイカルの岸辺に下りて

いさり船漕ぎいで

悲しき歌を歌う なにやら故郷の歌を

6.  残せし若き妻よ 幼きいとし子よ

いつの日また会えるや

明日をも知れぬ身で

7.  バイカルを渡りてゆけば

懐かし母に逢いぬ

俺だよ俺だよ母さん

父さんはお達者ですか

8.  お前の父さんは亡くなり

冷たい土に眠る

お前の兄さんは捕まり

シベリアに流された

9.  ゆきましょう ゆきましょう息子よ

わしらのあばら家へ

お前を待ちわび妻や

子供が泣いている

場所を確認しておきましょう。下記のグーグルの地図をご覧ください。





(バイカル湖・・・Wkimedeaより)



(バイカル湖遊覧の船・・・撮影、筆者)

(2016年夏、ウランバートル・イルクーツク合唱交流でリストビアンカの日本人墓地を訪れた際、
鎮魂の合唱をご参加の皆さんと捧げました。撮影、筆者)






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最終更新日  2020.07.17 11:23:18
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