2006/06/25(日)01:04
Nirvanaで待つ Teil 1: 浄土からの誘い
人の気も知らずに勝手に俺の人生の一部をアロケするなよ。行き過ぎた民族主義的に歯をむき出して応援するつもりはないが、世界の舞台で同胞が頑張ってる姿をゆっくりTVの前で応援するのが筋ってもんだよ、いまの時期は。
金曜日の朝、USの日本人マーケティング担当Fさんが 或るMailの件でOfficeの電話を鳴らした。
「じゃあ、あの説明は後で追記してもらうってことでよろしくぅー。 ところでJさん、(くっくっくっ)、聞いたよぉー。ガンジス川で沐浴するんだってぇ? あははははー。」
「、、、、、、、、。」
ほーら、もうこんな所まで広まってるじゃないか。面白くない。まあ業務分担が変わるとこんなこともあるよな。個人的には馴染んだ地域を見つづけて老化するより、未知の世界で冒険するほうが性に合う。なので今回の上司の判断は自分のwishと一致していて問題ないのは判っている。
だけどW杯期間は外そうぜ。しかも気後れする素振りもなく 土曜夕方帰国 だなんて。俺の青山一丁目のコストを負担してくれるわけでもないのにさ。大枠は営業の決めたことなので上司を恨むのは筋違いだけど。
日曜のクロアチア戦が始まった頃にFlightなので、きっと3月のWBCと同様、客室係さんが試合経過を画用紙とマジックで教えてくれることになるだろう。経由地のバンコクに着いた頃にはとっくに勝負はついているってわけだ。
ところで、こちとら薄皮饅頭と同レベルの、限りなく無神論者に近い神道仏教混在教徒だ。信ずる教義のために噂に名高い"あの"川の水に浸かる、なんて発想はとても理解できない。まあ滝に打たれる山伏の行が確かにあるけど、水質が比較にならない。
そう言えばキリスト教の正統ルールでは洗礼の際に川の中に頭を沈めると聞いた。古いUS映画でそういうシーンを観た事がある。ドイツの教会で見た赤ん坊のおでこに水をつける洗礼の方法も、潜りはしないのにtaufen(=dive)っていったなあ。なんでもいいが、生命の危険が伴う沐浴だけは避けよう。肉を切らせて骨を絶つ、だ。
あれこれ思い悩んでいると、現地Officeの日本人Iさんが挨拶Mailを送ってくれている事に気付いた。
"今回はご協力有難うございます。まあ仕事はほどほどに、ということで、とにかく健康第一で行きましょう。普段から使いつけの薬等がありましたら今回必ず携行していただけるようにお願いします。"
「、、、、、、、、。」
朝に電話で約束した通りの追加説明を加え送信したMailに対し 西海岸のFさんから軽いお礼のMailが届いた。
”Thank you. Enjoy India ! "
日本に残して来た彼氏とラブラブだからか、随分と軽いノリだな、Fさん。 Replyは勿論この一文しかない。
" See you in Nirvana."
やれやれの一週間が、また始まる。