カテゴリ:生き方
昨年の8月に私が主催で行ったてんつくマンさんの映画上映&トークライブ
がきっかけで大谷さんという20代の男性と出会いました。 大谷さんは、その後カンボジアを支援する為に1年程現地で様々な体験を されました。 その中で、どうしても伝えたい事があるという事で今日アジアの地雷・不発弾 被害を伝える会を主宰している奥田英朗氏とカンボジアのマライ郡の郡長 テックナル氏をお迎えして講演会を行いました。 京都の亀岡市にある苗秀寺という所で行いました。 というのも、大谷さんの父親がこのお寺の住職なのです。 大谷さんは、次期住職になられる方です。 まず、はじめに大谷さんが1年間カンボジアに行ったことで感じた自分なりの 考えを述べました。 その中で、カンボジアへの支援金が一部の権力者たちに流れて末端にまで届 いていないという事を状況として伝えました。 そして、問題点としてカンボジアの人たちが支援に頼りすぎで、自分達でど うにかしようという行動に欠ける点を指摘しました。 次に、奥田氏が12年程カンボジアで支援活動をしている経験からの問題点 をレクチャーして頂きました。 それによると、奥田氏は、カンボジアの人達は、自分の事だけしか考えてない 人が多く人を蹴落としてでも自分さえよければという心が貧しい人達が多いの で、もうカンボジアへの支援はあきらめようとしていたそうです。 ところが、このテックナル氏と出会ってもう一度協力しようという気になったそうです。 テック氏のどんな所がそんな気になったのかを聞いてみると。 自分のお金を人の為に使っているという事。 自分達の国だから自分達で作っていかないと意味がないという考え方に共感 したからだということです。 こういう精神のカンボジア人に出会った事がなかったそうです。 奥田氏が言うには、今のカンボジアへの支援は、物質支援以上に人材育成が 重要だと指摘しました。 今は、そういう導くリーダーが不在で物質支援は彼らを甘やかすだけで一向 に解決に向かわないからだと断言しました。 リーダー不在とクリーンにお金が流れてないという点では日本も似ている点で はあると思いました。 最後に、テックナル氏に「わたしの夢」と題してスピーチして頂きました。 その中でどんな支援が必要ですかという質問があり、その返答として次の ような事を話されました。 これからは、カンボジア人がどうにかしないといけない。 外からの支援は必要だが期待してはいけない。 自分達で助け合う環境を作る。 そして、自分達が努力をする事を学び、それを学ぶ為に日本にきた、それを 農民に伝えたいと言われました。 そのひとつとして、とうふの作り方をマスターして生産できるように実行した いという事も言われてました。 カンボジアでは、とうふの原材料になる大豆などの生産量が多いにも関わらず とうふや豆乳をタイから輸入しているそうです。 そういう意味ではとうふの作り方をマスターしたら経済的にも効果はあると 思いました。 そして、そのお金はクリーンな流れを作るでしょうから。 お金はエネルギーなのでいいように使えばいい流れを生みます。 しかし、使い方を間違うとその逆もあります。 映画「ロードオブザリング」の指輪のようなものですね。 以上は講演会での発表ですが、今日参加されている方々もこういう事に関心 を向けられていてすごいなと思いました。 某大学の教授が、若いのにこういう場に集まる方々が多いという事は日本も まだまだ期待がもてるなと言われていましたが、まさしくそうだなと思いました。 そして、そういう場をつくった大谷さんの「想い」を感じた会でした。 人気Blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.07 16:32:21
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