花屋な日々

そうそう、今まで週末には必ずといっていいほど
ミニブーケを店先に並べてました。

３５０円とか、５００円とか。

それはかなりお買い得で、
よくある「グラスブーケ」みたいなちっこいものではなく、結構ボリュームたっぷりな、かわいいミニブーケ。

いつの間にかそれが定着してしまったのか、最近よくお客さんに、
「今日はミニブーケないの？」
と聞かれます。


なぜ最近私がミニブーケを作らないか。

それは、嫌になったからであります！

だってだってぇ、この前立川の駅ビルで見たら、同じようなのが３０００円で売ってたんだもーん

え？
うちはいいとこ５００円だわよ！ってやつが。

やっぱ、それを５００円で売っていた日には、私がお給料を取れないのも頷けます。

でも、それでも、
やっぱりさ、ちょっと手ごろに、手土産に、とか、
ちょこっとテーブルに、とか、ペットの仏壇に、とか、
そーゆー需要は確かにあるのです。






んなこと書いてたら、早速そんなお客さんが。






わかりましたわかりました。
じゃ、明日はミニブーケ、作ろうじゃあーりませんか。


今ねぇ、ガーベラ子がちょっと高いのね。
今までは安かったから、結構ふんだんに使ってたんだけどね、
でも、そのぶん、ガーベラのもちも格段とよくなってるし、量より質でいきますか。

私の好きなレモンリーフって葉っぱだって、言っときますけど決して安い葉っぱじゃないです。
でも、ミニブーケにはレモンリーフを使いたいんです私はっ。
そうすると、まぁるくかわいいミニブーケができるんですっ。


ヤケっぱちじゃないです。
ホントに、地域のお客さんのそーゆー「ちょこっと需要」を考えれば、
ちょこっとしたミニブーケは最適なんです。


普段、花を買わないような人だって、手ごろな価格でいい花が手に入れば、今後花に親しんで、たまには花でも買ってみるか、と、花の需要というのは増えていくかもしれない。

と、壮大な夢を語るほど、うちは余裕のある花屋ではないんですけど、ね。

でもでも、私が最初、お店を立ち上げるときのコンセプトは、
よい花を手ごろ価格で、誰でも気軽にお部屋に花を飾れるような、そんな親しみのある花屋さん、だったのだから、

ここはひとつ初心に帰って、

もうひと頑張りしようじゃあーりませんか。

さっき、ミニブーケが欲しいとやってきた若い女性だって言ってたぞ。

「私、今までお花なんて興味なかったから　買ったことなんてなかったのだけど、
ここにお花屋さんができて、安くてかわいいじゃない？だから、ついつい最近お花に目がいくようになったの。でね、これからお友達の家に行くから、ちょこっと、小さなお花でも持って行こうかな、と思って来たのだけど、最近ミニブーケ置いてないんですね。残念だわ。」

・・・・・しょーがない、作りましたよ私は。予算５００円だったけど。

明日もこれで行くわよ。
やっぱ、それを目的で来てくれるお客さんがいるのなら、

やりましょう。

欲を出さずに。

地道に、だけど少しずつでも確実に、お客さんを増やしていけばいいんだ・・・と涙を呑んで。



頑張れ私。

誰か、花屋さん応援歌でも作ってください。





さて今夜も早く寝るぞ。