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花屋な日々

2007.11.14
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カテゴリ:花屋の現実
今日は花屋のシビアな現実を書いてみようかと。


画像 598.jpg

このところ、いろいろな生産者さんや市場の方たちのブログを見ていて
とても考えさせられる「花の値段」・・・。


お客様視点からではない値段です。
(まぁ最終的にはお客様の支払われるモノにもなりますが。)


どんなものでもそうですが、花もピンキリです。
ピンからキリまで品質に違いがあります。
どんな品揃えをするかは、それぞれのスタイルや売り方によって違いがあるので、
正解はないと私は思っています。
品揃えはひとえに、その地域の客層によっても大きく変わると思うからです。
そして、値段もそうです。どんなものをいくらで売ろうと、それは自由だし、
値段こそ地域の客層によって変わります。


とはいえ、みんな思いは同じ。
「よいものを安く欲しい」
それは花屋でもお客様でも一緒ですね。


画像 597.jpg


私の仕入れの基準は、基本的に
どこの産地で、どの生産者かということを最重要視しています。
この産地、この生産者だからこの価格、というふうにつながっていくわけです。
もちろん競売で 思いがけず安くて魅力的なものがあれば買うことはよくありますが。

花屋を始めた頃は、産地も生産者も覚えられず、何もわからず仕入れていたりもしたのですが、
最近では大体自分の中で決めています。
菊ならあの産地、ユリならこの人、みたいに。


それは、やっていく中で失敗したりいろいろ経験しながら、
自分のお店に見合った商品を見つけていったわけです。


画像 599.jpg



花屋の見立て、とても大事だと思います。


競売という、一瞬の判断の中での仕入れは慣れないととても難しく、
そこに表示されている産地や生産者名、等級が非常に重要になってきます。
ただしその表示だけを信じても、実際に自分の目で見てきれいかということもとても大切です。

仲卸で、もうすでに価格の決まったものを買うのとはわけが違い、
競売の場合はある程度自分の見立てで値段をつけなければなりません。

「自分ならいくらで買うか」
つまり
「いくらで売りたいか」
ということです。



市場の買参人(花屋)の中には、「ドボン」という言葉があります。

たとえばその日の相場がべらぼうに安かったとします。
そこで、自分の見立てで相場よりはるかに高い値段で買ってしまったとします。
すると回りの買参人から
「やーい、ドボンしたぁ」
と言われてしまうのです。
あるいは自ら
「ドボンしちゃったぁ」
と言ったり。

仮に自分が100円で買ったものが、50円まで下がったら確かにショックです。
他の花屋と倍の値差が、売値にも出てしまうわけですし。

でも。
自分が「いくらで売りたい」という思いがあって、「だからいくらで買う」という筋道があるのなら、それは別にかまわないと私は思うわけです。

「あの花にはそれだけの価値がある」
とわかっていれば、別にいいのではないかと。

逆に、1円でも安く買うために買い逃すほうが損失が大きいよね、と思えることもあったり。





「ドボンは恥ずかしいことなの?」
ある競り人に言われました。
「買参人はみんなよくドボンしちゃったよとか言ってるけど、それって恥ずかしいことなの?自分の見立てでそれなりの価値で買うことは、決して間違いじゃないよね。
安買い合戦に参加して、相場をどんどん下げることが正しいとは思わないよ」



確かにそうです。


相場は激しく変動します。
もちろん相場を無視して仕入れたり売ったりすることはできません。
だけど、限界があると思うのです。

安く買えればもちろん嬉しいけれど、安すぎてはいけない。



安買いの花屋さんもいます。
本当に、値段しか見ていない花屋さん。
安買いこそがいちばん大事、と信じて疑わない人。

もちろん花屋も利益を出さなければならないので、安く買って高く売れればそれにこしたことはないでしょうが。


安く買い叩くことによって、いろんな不利益も生じてしまうことに気づいていない人たち。


値段しか見ない消費者も大勢いるので、そういう花屋がいても不思議はないですが。





お米の生産農家の労働を、時給に換算すると260円くらいだそうです。
政府の政策に一番の問題があるのでしょうが、
お米の安売り合戦もずっと続いています。
それによって、生産農家が減り、そのうち日本はお米すら自給できなくなりそうです。

花も、海外から安い輸入花が続々と入ってきています。
果たしてお花の生産農家はどうなのでしょうか。



注文単価、というものがあります。
注文単価と競売価格で、倍以上の値差がつくことはよくあります。
注文単価は「生産者が売りたい値段」、
競売はその日の「相場」です。

まったく同じ花、同じものです。
だから花屋はなかなか注文が出せない。。。


でも、生産者が自分の適性コストを載せて決めた価格が、競売で暴落してしまいコスト割れするのは明らかに不当価格です。


納得のいく価格。
生産者も花屋も、納得のいく価格。最終的には消費者が納得のいく価格。

今後、いろいろなコスト高の要因はあるにせよ、花の価格はどうなっていくんだろう。。。
市場法の改正は、どんな影を落とすんだろう?


よいものはよいものとして、それなりの値段で売って行きたいし、
その価値を消費者にもわかってほしいなぁと思っています。



お花屋の大先輩たちは、何をどう考えているのかなぁ。。。








とはいえ、私も不当に花が高いと文句言うんですけどね。
ついこの前まで「高い高い」とブーブー言ってましたね。雫


適正価格、そうそう、それがいちばん大事かなと。



小さなお花屋のつまらない独り言でした。おしまい。











Last updated  2007.11.14 15:39:07
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