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花屋な日々

2008.07.19
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カテゴリ:花屋の現実
今日は久しぶりに 園芸の競売へ。


そこで見た世にも恐ろしきこの相場。



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安い。

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安すぎる。


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なんて安いんだ。


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安い安いとは聞いていたけど。

前日、仲良しの競り人君から忠告がありました。

「あなたの見立ては高すぎるから、相場をよく見ないとバカを見ますよ。久しぶりに来るなら気をつけて。」

「またまたぁ。」

なんて言っていたけど、本当でした。

私の見立てが高いわけでなく、相場が安すぎるのだ。



競売中、怒りを覚えました。

原油高、コスト高のこのご時世、こんな値段で競り落とされた日にはあなた
農家の生活はどうなるんだ、と。

出荷すればするほど赤字になるんじゃないか?

なぜ市場はこの状況をなんとかしないのか。

できるだけ高いところで競り落とす努力を 私なりにしてみました。

それでも全部を買えるわけではもちろんなくて。


誰かが押すとパタパタっと流れるように競り落とされるいつもの現象も、今日はそれほどなくて。

みんなとことん待つ。
とことん安くなるまで待つ。

なんで?

そんな値段で農家がメシ食えるかー!!!

農家がつぶれれば 花屋も共倒れだぞー!!

と、叫びたい衝動を抑えつつ、抑えつつ。


帰り際、市場の社長がいたので話しかけました。

「社長、安すぎムカッ

「そうなんだよねー・・、今どこの市場もこうなんだよねー・・」

「これじゃ農家がつぶれるね」

「来年の出荷はもうないかなぁ。夏はいいけど、冬は油炊くでしょ、もう無理だね、こんな値段じゃ」

「ってゆーかさ、市場のみんなのお給料も払えないんじゃない?」

「払えないねぇ。困ったねぇ。かかるコストは一緒だしねぇ」

「社長、ちょっとそこの壇上に上がって ふざけるなー!って叫んだほうがいいよ。買い叩く買参人になんとか言ってやりなよ。結局 買参人はこんなに買い叩いて、自分らの首絞めてるんだから。農家がつぶれれば花屋もつぶれるよ。競り人にもっと粘らせたほうがいいよ。どんどん売るだけじゃなく。」

「そうだねぇ、はっはっは」

・・・笑い事ではないですからムカッ


買参人(花屋)は勝手なもので、
競り人が粘って売ると
「競りが遅いんだよ、迷惑なんだよ」
と言うんです。

だったら高いところでボタン押して競り落とせばいーじゃないですかっ。
自分らがボタン押さないから 競りが長引くんですよっ。

そんなに安く買っていくらで売るんですか?

安売り合戦競争に参戦するんですか?

そうやってどんどん花の価値を下げてるのは 自分たちじゃないんですか?



花の生産農家にも、漁師が海に出ない状況と同じことが起きるんじゃないか。そんな不安を強く感じます。


私のお店だって小さな小さな弱小花屋で、特別売れてるわけでも儲かっているわけでもないけど、
そりゃ安く仕入れて高く売りたいのはヤマヤマではあるけど、

限度ってもんがあるんですよ。

花の生産に関わる最低コストくらいは死守してほしい。
それが市場の仕事なのか、買参人の意識の問題なのかわからないけれど。


消費者はケチです。
そりゃうんざりするくらいとことんケチです。

でもだからって、花屋までケチになってどーする。
私はケチにはなりたくない。
5円、10円の差を粘るようなケチな花屋にはなりたくない。と心底思う。

ロスがなんだー!
売れ残ったら自宅に植えろー!
植えきれなければ小学校や老人ホームに寄付しろー!
(ちなみに今日当店では「エキザカム」のポット苗差し上げてます)



花を買うのは100人にひとり。

それを100人にふたり、三人にしていくことが 、今後の生き残る道かなと最近思います。

そのための投資を。
花を楽しむことを知る、そういう人口を増やしていくこと。

安く買い叩いて安く売るくらいなら、
寄付してしまえばいーのだ。
販促品としてお客さんにあげてしまえばいいのだ。

「あら。花って楽しい♪」

そう思ってくれる人が増えること。それが何より大事だと思うから。



ま。
とにかく 買い叩く花屋は嫌いです。
買い叩く人に限ってエラソーなこと言うし。花屋もお客さんも。

とはいえ 私もずいぶんエラソーなこと言ってしまった弱小花屋ですね。いやはや。


いやはや。そんな言葉しか出てこない。

冷や汗かいた今日の相場。

エラソーなこと言ってごめんね社長。






Last updated  2008.07.19 14:55:12
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