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花屋な日々

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2017.10.20
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今日は1日、まーちゃんを病院へ預けて酸素吸入してもらった。

病院の待合室で、血液検査の結果を待っている間に、体をそっくり反らせて瞬膜が出て
口を大きく開けて  すごい早い呼吸になってしまい、慌てて先生を呼んだ。
先生は「ICUの準備!」と声をあらげて指示をだし、すぐに酸素室の準備をしてくれた。

貧血による酸素不足。
骨髄抑制による貧血。
そして、なぜいつも突然骨髄抑制が起きるのか原因はわからない。

まーちゃんがいた現場は、無責任な飼い主?餌やり?により
近親交配が進んでいて、その無責任なオトコは「こいつら2年しか生きないんだよ、すぐ死ぬから」と言っていた。
近親交配により、ほとんどすべての個体で免疫異常が起きていたのだ。

2年しか生きられないのはそいつのせいで、その自覚もなく、ただやみくもに餌だけ与え、病院へ連れていくことも一度もなく、
次々死んでいくネコの死体を片付けるのに嫌気がさしたから、という理由で、
私が持ちかけた不妊手術に承諾した。
交渉にはまず、愛護センターに入ってもらい、
センターの職員から、あなたのしていることは虐待と同じですと言われると、それにはとても反論していた。
餌を与えてこんなに可愛がってるのに虐待だなんて失礼だ、と

自分のしていることがわかっていない様子だった。

ネコの死体があちこち転がっている庭は、誰がどう見ても虐待だ。

今年生まれた子猫はみんな死んだよ、と無表情に言い放った。
そこに愛情のかけらも感じとることはできなかったが、
餌を与えているイコール可愛がってる、という思い込み。

生まれて間もなくみんな死んでも、生きながらえても2年だけでも、自分はネコが好きで可愛がってるのだ、と。
おまえこそ人んちにズカズカやって来て、不妊手術をさせろなんて、おまえ、本当にネコが好きなのか?ネコのことわかってんのか?不妊手術することで誰に金もらってんだ?ボランティアなんてどっかから金もらってんだろ?と  訳のわからない言葉で
さんざん罵倒されながらも、
なんとか手術にこぎつけるために我慢して、
状態の悪かったまーちゃんたちを救いだした。

その現場から救出できたのは、
まーちゃん、むーちゃん、にゃーたくん、モールちゃん、しーちゃん。
助けたい子はいっぱいいた、後ろ足が事故で不自由な子、人なつこいけどガリガリの子、ひどい鼻血を出してる子、いっぱいいた、本当に。
でも、そのなかから獣医師の見立で本当にヤバそうな子達だけをピックアップしてレスキューした。

にゃーたくんはお星さまになってしまったけれど
最後の時間は暖かなお部屋で幸せに過ごせたのが救いだ。
愛情と、見知らぬ人たちからの支援で、頑張って生き抜いてくれた。


今、あの現場の前を通ると、
あんなにたくさんいたネコ達の姿はほとんどない。
おそらく  ほとんど死んでしまったのだろう。

2年しか生きられない現場。
医療にもかけてもらえず、満足なご飯ももらえず、

でも
その不幸を繰り返さないための不妊手術ができたことだけが  救い。

あの現場で、私に火をつけたのは、
ハル。

たまたま通りかかって、
たまたまボロボロの子猫を見つけて、
人んちの庭だけど勝手に入って保護して、
その足で子猫を膝に乗せたまま病院へ走った。

適切な処置をしたら、その庭に返すつもりでいた、
でもとても返せる状態ではなかった、
そのまま連れ帰り、連日通院した、
状態は上向かず、二日後、私の腕の中で息絶えた  ハル。

なんなんだこれは、と怒りが込み上げてきた。
どうしてこんな小さな子猫が
こんなひどい状態で放置されているのだ、と

ハルの無念を晴らすために、
私はあの現場に執着した。
第2、第3のハルを産み出してはいけない、と。
絶対にダメだ、と。





リリースしたら、間違いなく今は生きていなかったであろう
まーちゃん、むーちゃん。

頑張らなければいけないよ、
あの日、たまたま運よくピックアップされた命。

頑張らなければいけないよ、
死んでしまった仲間たちのぶんまで。



まーちゃんは今日、ステロイドの注射と皮下補液、酸素吸入をして帰ってきた。
病院では先生を威嚇するほど元気になったらしいけど、
帰宅したら足元はフラフラで、やはりすぐにへたりこむ。
食欲廃絶。

仕方ないよね、貧血と、それによる内蔵ダメージを受けて数値はハチャメチャだもの。


酸素濃縮器が自宅にあることを先生に伝えると、
いつでもそこに入れるように、酸素室をつくっておいてくれと言われた。
帰宅して、ケージの下の段にビニールを張り巡らせて、簡易酸素室をこしらえた。
酸素濃度をマックスにして、
ケージなので多少の隙間はあるから、
まーちゃんがつらいときはいつでも入れるように
トイレとマットをセットした。

酸素濃度が高すぎても酸素中毒を起こすらしい。
あまり酸素の濃い状態に慣れてしまうと、今度は普通の生活では酸素が足りなく感じるらしいし、
色々難しいけれど
とりあえず酸素室があっていつでも入れるというのは
保険的な安心感がある。


体を反らせて過呼吸になるあんな姿はもう見たくない。


まーちゃんの体内で何が起きているのか
私にはわからないけれど

大丈夫。乗り越える。
まーちゃん、体は小さいけれど、強い子だもの。

これから先も、ずっと一緒に、年を重ねていきましょね、
ね、まーちゃん。





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Last updated  2017.10.20 22:05:16



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