4031800 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

花屋な日々

花屋な日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2019.11.10
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類


銀ちゃんと出会ったのは
今の家に引っ越してきて まもなくの頃。

ミケネコの奥さんと、銀ちゃんそっくりの3匹の子猫を子育てしてた。

それから、3匹の子猫は保護され
ミケネコの奥さんはTNRして 餌やりさんのところに戻り、
銀ちゃんだけは どうしても捕まらなかった。

半年後、大雪の降ったあの冬、
今にも死んでしまいそうな弱った銀ちゃんを
ようやく保護して、看取りも覚悟で、うちの中に入れたっけ。。。




鼻血、鼻水、血のヨダレ、目ヤニもいっぱいだった銀ちゃん。
ご飯もまともに食べられない位 当初から難治性口内炎を患っていた銀ちゃん。

去勢されていなかったから
ほっぺたが大きくて いかつい「ザ・のらねこ」だった銀ちゃん。






医療にかけて、少しずつ回復して
見違えるほどきれいになった銀ちゃん。


保護時、捕獲器のまま持ち込んだ動物病院では
先生の手を皮手袋の上から必死で噛みついて 血だらけにしたよね。。。

あれね、私あとで 菓子折りもって先生に謝りに行ったんだよ。




それも笑い話になるくらい、
銀ちゃんは すぐに慣れてくれて

とってもかわいい 美しいネコに。

目ヤニとか、鼻水とか、もともとの持病はなかなか治らなかったけど

それでも、栄養状態もよくなって、かなり元気になった銀ちゃん。




ふくふくした顔に やさしいまなざしは まるで仏顔。




あとから来た しろちゃんとは まるで恋人同士のような仲良しに。
男同士、それもおっさん同士なのにね。




子猫にもやさしい銀ちゃんは まるでみんなのパパのよう。
運動障害がひどく我が家に来た武蔵とも まるで親子のように。




とても銀ちゃんらしい写真。





難治性口内炎のため、ステロイド治療の影響だと思うけど
何度か 背中の皮膚が裂けてしまい
縫合を繰り返した銀ちゃん。

そのため、一時期は洋服が必須の時期があったね。
似合ってる。




やさしく 賢く 美しい 銀ちゃん。




いっぱい食べて いっぱい遊んだね。

人一倍甘えん坊で、ストーカーのように私に付きまとったこともあったね。





かぶりものは嫌いだね。




洋服もあまり好きではなかったけど、後半、あきらめてたね。

ステロイドのせいで どうしても皮膚が薄くなって
すこしの刺激で裂けてしまっていたから
この頃は 服を着せるしか無くて。

ふくふくふくよかな銀ちゃん。



リビングでは、フータや他の子達に遠慮して
いつもカーペットの隅っこにいた銀ちゃん。

ケンカを売られても絶対買わない子。
でも、 しろちゃんや麦ちゃんがフータにやられると
間に割って入ってケンカを止めた かっこいい銀ちゃん。
自分のためには戦わない、ネコパンチくらってもじっと耐えてたね。



おでこを押し付けて甘えるのが大好きで。












いつも私のそばにそっといてくれた銀ちゃん。




口内炎がひどくなり、食べられなくなり、強制給餌をしていた最近の銀ちゃん。
だいぶ 痩せてしまって。。




寝ていることが多くなって。




これはつい最近の写真。

飲まず食わずが続いて 立っているのもやっとな日々。




口内炎もさることながら、腎不全は急速に銀ちゃんを蝕んで。。。



点滴のあとが痛々しい銀ちゃん。

フラフラなのに、しっかり立って得意げな顔。



まんまる銀ちゃん。






歩くこともできなくなり、私の寝室のベッドの横に寝かせてずっと見守った。

貧血もひどくて 肉球は写真よりもはるかに真っ白で。

胸を打つ鼓動だけが 銀ちゃんが生きている証となった一昨日から昨日。





昨日の夜 22時21分。

銀ちゃんは虹の橋を渡りました。





口からの出血、それが体中についてしまって
真っ白な体が 赤く染まってしまっていた銀ちゃん。

きれいに、きれいに、オトコマエにしてあげました。

お口が痛くて水も飲めないのに、口のまわりを拭いてあげることもできなかったので

やっと、きれいになったよ 銀ちゃん。
男前じゃんか。






銀ちゃんと暮らした5年と10ヶ月。


私は とても しあわせだったから
きっと
銀ちゃんも そうだったに違いない。


15歳か、16歳か、それとももっとおじいちゃんか、、

私にはわからないけれど

家に来てから みるみる若返って かわいくなった銀ちゃん。

なんでもわかっているような、美しい緑色の目は
とても表情豊かで

自分の意思をはっきり持っていて

目でも、たくさん会話した。


銀ちゃんが望むことは、なんでも叶えてやりたかった。



毎週の通院も、長い事 ずっとがんばった銀ちゃん。
いい子だったね。


私は 銀ちゃんにずっとずっと生きて欲しくて

でも いつかは 命に終わりがくることは 理解していたけれど


弱い私に銀ちゃんは
心の準備期間を くれた。

銀ちゃんの命の終わりを受け入れるため
心を整えるための 時間を 用意してくれた。



昨日の夜も ずっと 静かな銀ちゃんの寝息を聞きながら
手をつないで 横になってた。

胸に耳を当てて 心臓の鼓動を聴いた。


すこし呼吸がおかしくなったとき、急いで酸素マスクを口元に持って行った。

銀ちゃんの瞳孔が まぶたに吸いこまれていくのを何度も見た。

そのたびに銀ちゃんは

昏睡状態であるはずなのに

気持をしっかり持とうと 何度も 何度も 瞳孔を目の中心に戻して
私を見た。



ねぇ銀ちゃん

天国はねぇ

お花がいっぱい咲き乱れて

いいところらしいよ

痛い事も 苦しい事も ないらしいよ

命はねぇ みんなそこに行くんだって

だから銀ちゃん

悪いけど 一足先に行って 待っててよ

もう充分すぎるほど 頑張ったじゃんか

私もいつか必ず そこへ行くから 
ちょっと
先に行って
待っててよ

また 絶対逢えるから

約束だから 大丈夫だから

それからね銀ちゃん、
生まれ変わってまた私の所へおいで、なんて言わないよ

もう
生まれ変わらなくていいから

銀ちゃんはもう そのまま 仏様みたいな徳を積んだネコなんだから

どうかもう 生まれ変わらないで
天国で私を待っててね



静かに声をかけながら
銀ちゃんが 口を開けて 呼吸する姿を 見た。

そのまま静かに 心臓の鼓動が止まるのを
私は 銀ちゃんを撫でながら 見ていた。

銀ちゃんの鼓動が止まった瞬間

銀ちゃんを抱き上げて 泣いた。


静かな最期だった。



苦しまなくてよかった とは 言えないのは

痛いとか 苦しいとか それを表現する力さえ 残っていなかったからではないのかと思うから


だけど銀ちゃんは最後まで 私に苦しむ姿を見せずに 静かに逝った。



銀ちゃんと生きた日々は
本当にしあわせだった。

だからきっと 銀ちゃんも 同じはず。



ありがとう 銀ちゃん。

いつか 虹の橋で 逢いましょうね。

本当に ありがとう。

しばし 今生での お別れだよ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.11.10 18:24:30



© Rakuten Group, Inc.