2024/09/08(日)02:25
術後2日目
愛ちゃんは
食欲はあるので救われる。
ご飯を出すと一所懸命食べる。
えらい。
先生から、エリカラは絶対はずさないようにと言われているけれど。
今朝は、エリカラ着けたまま
一所懸命食べる愛ちゃんに付き添って介助していた。
愛ちゃんは普通にモグモグ食べることは出来ないので、どうしても頭が上下に激しく揺れる。
そうしないと食べられないのだ、以前から。
それは
脳障害の子の特徴みたいで、
だから食事は周囲も汚れるけど、愛ちゃん自身もとても汚れてしまう。
エリカラしてるとお皿に口が届かないため、
私がお皿を斜めに持って、愛ちゃんの口元に寄せて食べさせる。
食べるのは当然時間がかかる。
今朝はずっとその姿勢で、愛ちゃんが食べ終える一時間くらい、私は前屈みでお皿を持ち替えたりしながらなんとか食べさせた。
そうこうしてるうちに、
私は激しい腹痛に襲われた。
脂汗が出るほどの痛み、、、なにこれ。
しかし愛ちゃんががんばって食べている間、
私もずっと前屈みでお皿を支えてた。
それから、汚れたエリカラや、愛ちゃんの顔や口元をティッシュで拭いていたのだけれど、
拭いても拭いても汚れがひどくてキリがない。
この前ようやく治りかけた皮膚炎のようなただれが、愛ちゃんのほっぺたや口周り、顎下などに広がっていることに気づいた。
エリカラの内側もひどく汚れてしまったので、
これは、、、エリカラ外して取り替えるしかない。
腹痛に耐えながら
なんとかエリカラを外して
新しいエリカラを付け替えた。
その前に
愛ちゃんの顔や首周りを、蒸しタオルできれいにして、乾いたタオルで拭き取った。
そして右目に目薬。
エリカラを外してる間に
また何か起きたら大変なので、すぐに新しいエリカラを着けたら
愛ちゃんはがっかりした感じだった。
やっと外してるもらえた、と思ったんだよね、可哀想に。
やはり私には
エリカラを着けたままご飯を食べさせるのは無理なので、
夜は外してから食べさせよう、と思った。
そうこうしてる間にも私の腹痛はどんどんひどくなり、
立ち上がるのも困難になった。
揚げ物とかを食べたあと、こういう腹痛に見舞われることがあったけど、
今朝は何も食べてないし、真っ先に寝起きで愛ちゃんのご飯だったから
他の用事はまだ山ほど残っていた。
他の子達のご飯の準備とトイレの掃除、
できる?私、できるの?
うおーっと雄たけびをあげて気合いを入れて立ち上がったが
腹痛は体を起こすと更にひどく、そのまま床に崩れ落ちた。
フータが心配そうに目を見開いて私を見ていた。
だ、大丈夫よ、今ご飯出すから待って、ちょっと待って。
とフータに声をかけ、そのままトイレに駆け込んだが
お腹が痛いばかりで何も出ない。
そうよね、この腹痛はそういうことじゃないわよね、とトイレから出て
脂汗がひどく 立ってもいられないので
かろうじてなんとかせねばとロキソニンを探して飲んだ。
やばいわ、仕事行けるかしら、
でもその前に みんなのご飯とトイレ掃除をしなければ、、と
お腹を抱えながら 必死でやりとげた。
もしかして盲腸とか??
いつかやった結腸垂炎とか?
膵炎とか?
胃炎か?
とあれこれ考えたものの
とにかくまともに歩けない状態のまま仕事へ行った。
朝イチでコンビニ納品を済ませ
店に戻る。
今日はバイトちゃんがいたので、
「悪いけど病院行ってきてもいいかしら」と
いちばん近くの病院に電話するも休診。
仕方なく、いつものかかりつけの福生の病院へ。
ちょっと遠いから、昼まで店に戻れないなと思ったし、
まだ入ったばかりの新人バイトちゃんひとりで大丈夫か不安はあったけど、
そんなことも言っていられないほど腹痛はひどくなるばかり。
急になんだろう、
万が一盲腸とかだと まさかのお彼岸に入院とかしてる場合じゃないんだけど、と不安は募るばかり。
はじめ胃のあたりが痛くて、そのあと下腹部に痛みが移動した。
呼吸が浅くなるほど痛い。
腰を屈めておばあちゃんみたいな姿勢で病院へ。
事情を説明したあと、レントゲンと心電図へ。
私があまりに痛そうなので、診察までの間 ベッドに横になってれば?と看護士さんに言われてお言葉に甘えて横になってた。
そうすると少しずつ痛みが和らいできた。
結果は
結局あれよ、いつもの「空気えんげ症」、、、
レントゲンにはお腹の中に
たくさんの空気だまが写ってた。いわゆるガスだまりね。
多分それが長時間屈んでたことで内蔵を圧迫して
モーレツな痛みになったのかと。
変なところに空気がたまって、上からも下からも出ない状態。
……
「先生、ガスター20ちょうだい!」
「あなたさぁ、あれよ?ニンニクとか、唐辛子とか、刺激物食べたらダメだからね。逆流性の人はそーゆーのよくないからね」
「えっ」
「あと、ガスター20よりも、前に処方してたランゾプラゾールちゃんと飲んでる?ガスターより効くから」
「えっ あんまりお腹痛いから、今朝ロキソニン飲んだ」
「あーダメダメ、ロキソニンなんか飲んじゃダメ」
「しかも昨夜はニンニクたっぷりのペペロンチーノ食べた」
「あーそれだねきっと。」
「ニンニクも唐辛子も大好きなのに」
「ダメダメ、それはやめて」
「しかもカルディでお取り寄せした青いニンニク辣油、、」
「だからそーゆーのやめて」
「…………」
結局何も処方されず帰路に。
帰る頃にはだいぶ痛みも引いて。
揚げ物とか食べるとモーレツな痛みに襲われるこの症状、たいていは一時間くらい横になってると治まるのだけど、
今回は、無理してばたばたと動き回っていたせいもあるのかも。
結局ストレスからくるさまざまな症状なのだ。
愛ちゃんの緊急手術からの心労、突然の多額の医療費、寝不足、愛ちゃんにかまけて他の子達のお世話が手薄になる不安、などなど。
そしていつものごとく、お彼岸前の「お彼岸ブルー」、人材確保に苦労していることなど。
ストレスの原因はわかっているのだ、
でもまさかこんな腹痛という形で現れるとは。
最近特に逆流性がひどくて苦しんでいたのもまた事実で。
そこへきて、連日私はグリーンカレーを食べていたではないか、あれは相当な刺激物だ。
極めつけにカルディの青いニンニク辣油、、、
なるほど。全部重なった。
またランゾプラゾール飲まなければ。
まだ家にたくさんある、いつからか飲むのを止めてしまっていたから。
今夜も愛ちゃんはエリカラに苦戦している。
少しずつ元気になり、今夜は自らケージから出てきた。
愛ちゃんがケージからでたら、私はもう一秒も目を離さないことにしているので、行動が制限される。
エリカラのせいか、愛ちゃんもでんぐり返ししたり 後にバタンと倒れたり
あちこちにいちいち引っ掛かって動けなくなってしまう。
エリカラは健常な子達でもなれるまでかなり大変だ。
愛ちゃんがこれに慣れるとはとても思えない。
パニックとまではいかないものの、様子はかなりおかしい。
水飲みの中に座っていたり、ベッドの中で逆立ち状態だったり、トイレに体の半分だけ入れていたり、突然転んだり。
気づけば助けるが
昼間私がいないときはどうしてるんだろう。
でも
ご飯はとにかく一所懸命食べる。
生きる気力まんまんだ。
大丈夫、愛ちゃんなら乗り越えられる。
大丈夫だ。
突然立ち上がって 後にそのままバタンと倒れるのだけは、危ないから本当に止めてほしいけど、
愛ちゃんも好きでそうなるわけじゃないだろうから仕方ない。
プチプチ素材のエリカラだから、万が一頭を打っても保護されるとは思うけど。
見てるとハラハラする。
ここ数日、愛ちゃんも大変だけど きっと私も疲れてる。
眠れない愛ちゃんと それを見ている私。
悪循環じゃないか、、
早く寝よう愛ちゃん。
エリカラなんて気にするな。
まぁでも、ただでさえ体のバランス取るのが難しいのに、
エリカラによって完全にバランスが取れなくなってしまうんだな、、
難しいね、、
傷を治せば外せるから、ほんとがんばろう。
おやすみ愛ちゃん、いい夢を。
私も寝ないと心も体ももたないぞ。