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花屋な日々

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花屋の現実

2008.12.14
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カテゴリ:花屋の現実
今朝は松市。

いつもより少し早起きして行ってきました。(いつもが遅いからね・汗)


まぁ若干の遅刻。
必要なものは注文してあるからいいとして。
あと、ヨサゲなものがあったら競り落とそうと。

しかし。


しかし。


しかし私がそこで見た光景は。。。













これ以上は書きたくない。。。



いや書くけど。



なんてゆーか。








私が感じたことは

もうこの業界って終わりなの?
ってこと。。。

こーゆー時代なの?



市場で開催される「大市」のたびに感じていたんだけど、
年々、盛り上がりに欠けていくし

年々、暴落していくし・・・



年に一度の松市、ご祝儀相場でもっとみなさんぼんぼん競り落としていかないと・・・

かくいう私はもうすでにほとんど注文出してあるので、ここでぼんぼん買うわけにもいかず・・・


多分、多分だけど、
昔の松の生産農家は、年に一度のこの日があるから、松を生産出荷してこれたんではないかな。。。(多分だけど)
それがもう、こんなことでは後継者だって現れない。生産をやめたほうが賢明だと判断するだろう。

そしてそのうち日本のお正月から 松が消える日が来るかもしれない。

競り人が叫んでいた。
「この生産者さんには後継者がいらっしゃいます!今後とも長いお付き合いをさせていただきます!だから・・だから買ってください!これ以上には下げないでください!」

ひとりの生産者の松を競るのに、20分以上かかっていた。
悲しくなった。

買参人席はほぼ満席。
花屋のみなさんはこの日のために、早起きしてみんな集まっているというのに。

なぜボタンを押さない。。。

ここにいるのはみんなただの賑やかしか冷やかしか。

競り人、粘る粘る。今まで見たこともないくらい粘る。
競り人の横から市場の部長が声をかける。
「もういいよ、やめよう、もういいよ・・」

競り人、悔しそうにそれでも粘る。
「お願いします!」を連呼する。




帰りに市場の方と話をした。

「時代だなぁ・・・」
と言っていた。

マンションのドアには門松は飾り付けない。
そもそもお正月に花を飾らない家庭も多い。
花にお金をかけるなら、レジャーに使ったほうがいいという人も増えている。
お正月は旅行に行くから花は飾らないという人も多い。
そんな時代だと言っていた。
もうこんなの競りじゃない、市場からの押し売りだと。
今後は松市だの千両市だのはなくなるかもしれない、注文対応のみになるかもと。

物悲しい今日の松市。

さて来週の千両市はどうなることやら。





花屋さん、元気だしていきましょー。
小売が元気出さないと、業界そのものが沈下していきそうです。。。






最終更新日  2008.12.14 11:43:57
2008.11.26
カテゴリ:花屋の現実
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大好き「トウィンクルサン」。当店でも人気のスプレーバラです。


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こちらはお誕生日に贈った小さいアレンジ。
当店からVIP会員さまに発送です。

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こちらも同じくVIP会員さまへ。

今月はVIP会員のお誕生日がやけに多くて、送料だけでもばかにならなかった。。。
どんだけご奉仕してるんだって話。

サプライズでお誕生日に花が届くと、みなさんお電話をくださいます。
なかには息を切らして走ってくる方も。

「花屋さん!今花が届いたわー!!!感激したわ!花をもらったのなんて初めてよ!」
喜んでいただいて何よりです。
「でね、でね、お礼に果物でも買って来ようかと思ったんだけど」
「やー、やめてください、そんなお気遣い無く、プレゼントですから♪」
「でね、でね、果物よりもやっぱり花屋さんは花を買って欲しいかなって思って、今お金持ってきたの」
「あら。さすが心得ているじゃないですかー。そうですそうです、花を買ってもらうために送ってるんです」
「でしょ?でしょ?」

・・・何が「お気遣い無く」だ、私は。充分気を使っていただいてるではないか。

魂胆丸出しの偽善者花屋なのです。
果物や差し入れはいいから、みんな早くそのことに気づいてくれー。

おっと。奇麗事をいうならば。

「いつも当店をご利用くださるみなさまへ、日ごろの感謝をこめて 誕生日にはささやかながらお花のプレゼントをしております」

その裏には、
「だからもっとたくさん花を買ってね、浮気しないでね」の意味がもちろん込められているわけです。
当然でしょー。

しかし、みんながみんなVIP会員になるとこれはまたこれで大変なわけで。
いちばんいいのは、みんながVIP会員目指してせっせとポイントをためてるときがいちばん理想的だったりして。

だからやっぱり、新規顧客を地道に増やしていくしかないんだなー

姑息な手段を次々繰り出す あくどいお花屋の本音でしたー。






最終更新日  2008.11.26 17:04:02
2008.08.30
カテゴリ:花屋の現実
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きれいなケイトウ。1本からいろんな形の花が咲いてます。



今日は いや今日も朝からお客さん少ないです。
だからぁ。
朝から仏花が動かない日は一日中暇なんだってばぁ。


IMG_0521.JPG

こんなもの作ってみました。
花束やアレンジのご予算の目安ボード。

うちは、花束は1000円から、アレンジは2000円から承っています。
それくらい出してくれなきゃカタチにならないよ、ってことで。
でも、店先によく300円のサービスブーケみたいのを出してるからなのか、

「200円で花束作って」
とか
「500円でアレンジ作って」
などと無謀なことを言うお客さんがやたら多いのです。

昨日もいました、「お世話になった方のわんちゃんが亡くなったので、200円で花束作って」というお客さん。。。。

「・・・えー・・と。花1本になりますがいいですか?」
付け加えて言うと、リボンつけたらプラス100円になるので300円かかっちゃいますが。

お客さん、むっとしちゃぃましたねー。
いやいや、むっとしたいのは私ですから(笑)

「200円でなんかないの?」
「いちばん安い束が350円なのでそれでどうでしょう」
「じゃあそれで」

しかたがないのでリボンサービスしちゃいましたねー。
泣けてきますねー。

「お世話になった方のわんちゃんが亡くなったのでお悔やみに持っていく」
このケース、私なら最低3000円ですねー。


まぁそんなこんなの注文が多いので、この際値段を掲げようと。
それを参考にしてもらおうと。

・・・ま。だれも見てくれないんですけどね。
一応、平均的にというか常識的にこれくらいですよと。

花の値段て難しい。
花の素材そのものだけの値段なら単純だけど、
一応、花屋は資材費かけて手間隙かけてお作りするわけで。

技術料とか手間賃という明記はないけど、実際その分の費用はいただかなければならない。

車の修理にだしてごらんなさいな、部品よりも工賃のほうが高かったりするでしょう。
と、言いたい。

しかしながら、「技術料」なり「手間賃」なりを明記している花屋は
いまだかつて見たことがない。

すべては花の値段に上乗せされているのです。
本当なら1本100円で販売できる花にも、150円の値段をつけておく。
そうすれば、花束を作ったときの技術料なり手間賃なりを、そこで明記なく回収できるからです。

仮に、「技術料」とか「手間賃」という表示をしたところで、それがお客さんに理解されるとは到底思えないし。ブーブー文句言われるのがオチで。
じゃあお客さん、花だけ買って自分で資材揃えて束ねて作ってくださいよ、といえば、実際のところ花屋で頼んだほうが安上がりだったりするものです。

私の場合、そのほとんどを花代だけでやってしまっているから儲からないのではないかと思っています。
ラッピング代金は極力いただくようにしてます。
リボンも和紙もセロファンも、軒並み値上がりの一途をたどっていますし。

なかなか難しいです。

もちろんいくらで売ったって、お店の自由なんですけどね。
花屋業界、そこらへんが不透明だなとは感じますが、これには消費者の理解も必要ですね。

「リボン代、取るの!?」
と目をつりあげるお客さんに理解していただくのは不可能でしょうかねー。

リボン代、取るんじゃありません、実際費用がかかるんです、ってことを。


仮にアレンジを500円で作ってくれと言われたらですね、
カゴに和紙敷いてセロファン敷いて、オアシス入れて、小さいものでもそれですでに2~300円かかっていますね。
500円で作るんであれば、そのオアシスにバラ1本ブスっと挿しておしまいですね。

いえこれは極端な話ですが。

消費者の想像力教育が必要です。
お花屋には、きっとそれらを伝えていくための努力と勉強が必要です。

わかっちゃいるけど

何をどーしたら伝わるんでしょうかねぇ。

坊主丸儲け じゃなかった 花屋ボロ儲けみたいに思われるのもしゃくですしねぇ。

客商売、奥が深いですねぇ。



暇だといろんなこと考える雨の土曜日でございます。






最終更新日  2008.08.30 13:32:42
2008.07.19
カテゴリ:花屋の現実
今日は久しぶりに 園芸の競売へ。


そこで見た世にも恐ろしきこの相場。



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安い。

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安すぎる。


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なんて安いんだ。


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安い安いとは聞いていたけど。

前日、仲良しの競り人君から忠告がありました。

「あなたの見立ては高すぎるから、相場をよく見ないとバカを見ますよ。久しぶりに来るなら気をつけて。」

「またまたぁ。」

なんて言っていたけど、本当でした。

私の見立てが高いわけでなく、相場が安すぎるのだ。



競売中、怒りを覚えました。

原油高、コスト高のこのご時世、こんな値段で競り落とされた日にはあなた
農家の生活はどうなるんだ、と。

出荷すればするほど赤字になるんじゃないか?

なぜ市場はこの状況をなんとかしないのか。

できるだけ高いところで競り落とす努力を 私なりにしてみました。

それでも全部を買えるわけではもちろんなくて。


誰かが押すとパタパタっと流れるように競り落とされるいつもの現象も、今日はそれほどなくて。

みんなとことん待つ。
とことん安くなるまで待つ。

なんで?

そんな値段で農家がメシ食えるかー!!!

農家がつぶれれば 花屋も共倒れだぞー!!

と、叫びたい衝動を抑えつつ、抑えつつ。


帰り際、市場の社長がいたので話しかけました。

「社長、安すぎムカッ

「そうなんだよねー・・、今どこの市場もこうなんだよねー・・」

「これじゃ農家がつぶれるね」

「来年の出荷はもうないかなぁ。夏はいいけど、冬は油炊くでしょ、もう無理だね、こんな値段じゃ」

「ってゆーかさ、市場のみんなのお給料も払えないんじゃない?」

「払えないねぇ。困ったねぇ。かかるコストは一緒だしねぇ」

「社長、ちょっとそこの壇上に上がって ふざけるなー!って叫んだほうがいいよ。買い叩く買参人になんとか言ってやりなよ。結局 買参人はこんなに買い叩いて、自分らの首絞めてるんだから。農家がつぶれれば花屋もつぶれるよ。競り人にもっと粘らせたほうがいいよ。どんどん売るだけじゃなく。」

「そうだねぇ、はっはっは」

・・・笑い事ではないですからムカッ


買参人(花屋)は勝手なもので、
競り人が粘って売ると
「競りが遅いんだよ、迷惑なんだよ」
と言うんです。

だったら高いところでボタン押して競り落とせばいーじゃないですかっ。
自分らがボタン押さないから 競りが長引くんですよっ。

そんなに安く買っていくらで売るんですか?

安売り合戦競争に参戦するんですか?

そうやってどんどん花の価値を下げてるのは 自分たちじゃないんですか?



花の生産農家にも、漁師が海に出ない状況と同じことが起きるんじゃないか。そんな不安を強く感じます。


私のお店だって小さな小さな弱小花屋で、特別売れてるわけでも儲かっているわけでもないけど、
そりゃ安く仕入れて高く売りたいのはヤマヤマではあるけど、

限度ってもんがあるんですよ。

花の生産に関わる最低コストくらいは死守してほしい。
それが市場の仕事なのか、買参人の意識の問題なのかわからないけれど。


消費者はケチです。
そりゃうんざりするくらいとことんケチです。

でもだからって、花屋までケチになってどーする。
私はケチにはなりたくない。
5円、10円の差を粘るようなケチな花屋にはなりたくない。と心底思う。

ロスがなんだー!
売れ残ったら自宅に植えろー!
植えきれなければ小学校や老人ホームに寄付しろー!
(ちなみに今日当店では「エキザカム」のポット苗差し上げてます)



花を買うのは100人にひとり。

それを100人にふたり、三人にしていくことが 、今後の生き残る道かなと最近思います。

そのための投資を。
花を楽しむことを知る、そういう人口を増やしていくこと。

安く買い叩いて安く売るくらいなら、
寄付してしまえばいーのだ。
販促品としてお客さんにあげてしまえばいいのだ。

「あら。花って楽しい♪」

そう思ってくれる人が増えること。それが何より大事だと思うから。



ま。
とにかく 買い叩く花屋は嫌いです。
買い叩く人に限ってエラソーなこと言うし。花屋もお客さんも。

とはいえ 私もずいぶんエラソーなこと言ってしまった弱小花屋ですね。いやはや。


いやはや。そんな言葉しか出てこない。

冷や汗かいた今日の相場。

エラソーなこと言ってごめんね社長。






最終更新日  2008.07.19 14:55:12
2008.07.09
カテゴリ:花屋の現実
今日の競りはメッタメタ

お盆目前だというのにどうしたことか?

私はといえば

今日は注文分だけ取りに行く予定で、8時半ギリギリまでちびを見て。

私が出るときうつろな目をしてじっと私を見てたちび。

玄関まで行っては何度も引き返し、ちびの様子を見て

ちびはずっと私を見てた。

「行ってくるよ。ごめんね」

と声をかけるとちびは 声なしにゃおでかすかに答えた。



そして市場はメッタメタ。

値段がつかないではないか。注文分との価格差は雲泥の差。

つまり、どこの花屋さんもまだ売れてないということか。

相場が安い=売れてない  この恐怖の図式。


この業界も、あと持っても2年かな。
そんな噂も耳にしぃの。

コストは上がる一方、花は売れない一方。
2年以内に花屋も市場も生産者も淘汰されていくんじゃないかという不安をあおる相場。


人通りまばらな、お客さんの来ない店で、
今日は私 ちびを置き去りにして仕事に来てるんだから。
なんとか売れてくれないと 悔やんでも悔やみきれないじゃないのさ。

とりあえず、来ないお客は来ないので

週末からのお盆に向けて
ひたすら黙々と準備をするしかない。

準備がはかどってありがたいと プラス思考で行こう。



今夜も早く帰るぞ。待ってろよちび。






最終更新日  2008.07.09 13:30:16
2008.07.05
カテゴリ:花屋の現実
昨日の主婦の方が、月曜日からアルバイトに来てくれることになりました。

当店初のバイトさんです。

今まで友人バイトしかいなかったので、私もちょっと緊張です。


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大輪ガーベラ




募集の条件は、接客が好きであること。
お花を好きかどうかは、実はどうでもよかったりします。
嫌いじゃ困るけど。。。

ところが彼女、接客は初めてだそうです。
でも人当たりのいい感じの良さを持っているので、多分大丈夫かなと。

やってみなければわからない。私も、彼女も。
願わくば、理想と現実とのギャップにへこたれず、長く続けてくれるといいなと思います。






最終更新日  2008.07.05 14:28:09
2007.11.14
カテゴリ:花屋の現実
今日は花屋のシビアな現実を書いてみようかと。


画像 598.jpg

このところ、いろいろな生産者さんや市場の方たちのブログを見ていて
とても考えさせられる「花の値段」・・・。


お客様視点からではない値段です。
(まぁ最終的にはお客様の支払われるモノにもなりますが。)


どんなものでもそうですが、花もピンキリです。
ピンからキリまで品質に違いがあります。
どんな品揃えをするかは、それぞれのスタイルや売り方によって違いがあるので、
正解はないと私は思っています。
品揃えはひとえに、その地域の客層によっても大きく変わると思うからです。
そして、値段もそうです。どんなものをいくらで売ろうと、それは自由だし、
値段こそ地域の客層によって変わります。


とはいえ、みんな思いは同じ。
「よいものを安く欲しい」
それは花屋でもお客様でも一緒ですね。


画像 597.jpg


私の仕入れの基準は、基本的に
どこの産地で、どの生産者かということを最重要視しています。
この産地、この生産者だからこの価格、というふうにつながっていくわけです。
もちろん競売で 思いがけず安くて魅力的なものがあれば買うことはよくありますが。

花屋を始めた頃は、産地も生産者も覚えられず、何もわからず仕入れていたりもしたのですが、
最近では大体自分の中で決めています。
菊ならあの産地、ユリならこの人、みたいに。


それは、やっていく中で失敗したりいろいろ経験しながら、
自分のお店に見合った商品を見つけていったわけです。


画像 599.jpg



花屋の見立て、とても大事だと思います。


競売という、一瞬の判断の中での仕入れは慣れないととても難しく、
そこに表示されている産地や生産者名、等級が非常に重要になってきます。
ただしその表示だけを信じても、実際に自分の目で見てきれいかということもとても大切です。

仲卸で、もうすでに価格の決まったものを買うのとはわけが違い、
競売の場合はある程度自分の見立てで値段をつけなければなりません。

「自分ならいくらで買うか」
つまり
「いくらで売りたいか」
ということです。



市場の買参人(花屋)の中には、「ドボン」という言葉があります。

たとえばその日の相場がべらぼうに安かったとします。
そこで、自分の見立てで相場よりはるかに高い値段で買ってしまったとします。
すると回りの買参人から
「やーい、ドボンしたぁ」
と言われてしまうのです。
あるいは自ら
「ドボンしちゃったぁ」
と言ったり。

仮に自分が100円で買ったものが、50円まで下がったら確かにショックです。
他の花屋と倍の値差が、売値にも出てしまうわけですし。

でも。
自分が「いくらで売りたい」という思いがあって、「だからいくらで買う」という筋道があるのなら、それは別にかまわないと私は思うわけです。

「あの花にはそれだけの価値がある」
とわかっていれば、別にいいのではないかと。

逆に、1円でも安く買うために買い逃すほうが損失が大きいよね、と思えることもあったり。





「ドボンは恥ずかしいことなの?」
ある競り人に言われました。
「買参人はみんなよくドボンしちゃったよとか言ってるけど、それって恥ずかしいことなの?自分の見立てでそれなりの価値で買うことは、決して間違いじゃないよね。
安買い合戦に参加して、相場をどんどん下げることが正しいとは思わないよ」



確かにそうです。


相場は激しく変動します。
もちろん相場を無視して仕入れたり売ったりすることはできません。
だけど、限界があると思うのです。

安く買えればもちろん嬉しいけれど、安すぎてはいけない。



安買いの花屋さんもいます。
本当に、値段しか見ていない花屋さん。
安買いこそがいちばん大事、と信じて疑わない人。

もちろん花屋も利益を出さなければならないので、安く買って高く売れればそれにこしたことはないでしょうが。


安く買い叩くことによって、いろんな不利益も生じてしまうことに気づいていない人たち。


値段しか見ない消費者も大勢いるので、そういう花屋がいても不思議はないですが。





お米の生産農家の労働を、時給に換算すると260円くらいだそうです。
政府の政策に一番の問題があるのでしょうが、
お米の安売り合戦もずっと続いています。
それによって、生産農家が減り、そのうち日本はお米すら自給できなくなりそうです。

花も、海外から安い輸入花が続々と入ってきています。
果たしてお花の生産農家はどうなのでしょうか。



注文単価、というものがあります。
注文単価と競売価格で、倍以上の値差がつくことはよくあります。
注文単価は「生産者が売りたい値段」、
競売はその日の「相場」です。

まったく同じ花、同じものです。
だから花屋はなかなか注文が出せない。。。


でも、生産者が自分の適性コストを載せて決めた価格が、競売で暴落してしまいコスト割れするのは明らかに不当価格です。


納得のいく価格。
生産者も花屋も、納得のいく価格。最終的には消費者が納得のいく価格。

今後、いろいろなコスト高の要因はあるにせよ、花の価格はどうなっていくんだろう。。。
市場法の改正は、どんな影を落とすんだろう?


よいものはよいものとして、それなりの値段で売って行きたいし、
その価値を消費者にもわかってほしいなぁと思っています。



お花屋の大先輩たちは、何をどう考えているのかなぁ。。。








とはいえ、私も不当に花が高いと文句言うんですけどね。
ついこの前まで「高い高い」とブーブー言ってましたね。雫


適正価格、そうそう、それがいちばん大事かなと。



小さなお花屋のつまらない独り言でした。おしまい。











最終更新日  2007.11.14 15:39:07
2007.11.03
カテゴリ:花屋の現実
うちは原則セルフの花屋です。

つまり、束売り屋です。

どーんと店先に束の花を並べてます。
店内にも。

だけれども、もちろん花束やアレンジのご注文にも応じるべく、1本ずつのバラ売りもしてます。

仕入れから何から、すべての仕事がひとりなので、
束売りで対応していかないとやっていけない部分もあります。
少しだけ花を置いて、ひりずつのお客さんにゆったり時間をかけて対応するだけの余裕は今のところないからです。

このやり方は、数を売りさばかないと利益も薄いです。

本当は、1本ずつお好きな花をじっくり選んでいただいて、おひとりずつ時間をかけてご相談にのりながら、単価の高い花を販売していくほうがよいと思っていますが、
今の現実ではなかなか難しいところがあります。


その分たくさん花を置いて、単価を極力おさえて、ひとりでも回転していけるやり方というのをある程度身につけたわけです。

お客さんも、好きな花を束でパッと買って行かれるスタイルのほうがよいという方も大勢います。

ただし、いろんな問題も生じます。

好きな花を好きに選んで買う。
私自身もそういう買い方が好きなので、特に問題はないと思っていましたが。


店内をうろうろして、何を買おうか迷っている方には必ず声をかけます。
「何かお探しですか?」

「うーん・・・」

そこで反応のないお返事のお客さんには、もうそれ以上しつこくしないことにしています。

悩んだ末、
「じゃあこれとこれ」
「はーい」
「ひとつにまとめて花束にしてください」

そこで、用途をお伺いします。花束にするということは、ご自宅用ではないですから。
で、あまりにちぐはぐなお花を選ばれた方にはアドバイスをします。

「お見舞いなら菊はいれないほうがよろしいんじゃないですか?」
とか
「この色目ならこちらを合わせたほうがよろしいですよ」
とか。

でも、用途をお伺いしたときに教えてくれない場合が困ります。
「好きな花を好きなように」というのがうちのスタイルなので、別にかまわないといえばかまわないのですが、

先ほどのお客さん、赤のユリやピンクのクジャクソウ、緑のスプレー菊などを選んで「花束にしてくれ」とのことで、用途を聞いても特になんの反応もなかったのでそのままお作りして
丈も短く切りそろえてしまってから、
「・・・お線香あげにいくのよ」
とポツリ。
そこでハタと気づく私。
「えーと・・亡くなったばかりとかではないですか?」
「ええ、初七日」

ガビーン。

初七日とはまだ亡くなったばかり。
それでこんなに赤やピンクの花束では非常識ではあるまいか。
普通、四十九日までは白っぽい花が常識では・・・
もし色を入れるにしても、ハデな赤いユリとか、濃いピンクのクジャクソウとかは使わず、淡い色を使ったほうがよいのでは。

そのお客さん、50代も後半かと思われる品のよい方だったので、まさかそんな花の選択をされるとは思いもせず・・・

「えー・・えーと・・・まだ四十九日が過ぎないうちは、原則白いお花がよいかと思うのですが・・色を入れる場合はもう少し淡い色目で・・・」
「え!?そうなの!?」
「うー、うーん、、、まぁでも、親しい間柄で、こういう花が好き、という場合にはよろしいかもしれませんが・・・なるべくなら赤とかピンクは・・・」
「・・・・・・・」
「・・でも、もうお花も切ってしまったので、キャンセルというわけにもいかないのですが・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・いいわ、それで。」
「い、いいですか?」
「いいわ。」

わからんわからんわからん

だからはじめにぃ
「ご予算に応じて花束もお作りしますよ~」
って声をかけたのにぃ・・・




うちの場合、束売りの花は若干お安く出してます。
だからお客さんは、少しでも安くあげたいために束をまとめて欲しいという方が多いのです。
でも、束売りの花の作り直しは別料金をいただきます。それでも束で買ったほうがお得だというお客さん心理。。。必ずしもそういうわけではないのだけれど。。。



お花の用途、とても大事です。
ご自宅に飾る花ならなんでもいいけど、花を贈る場合はある程度のマナーがあります。


難しいなぁ。

コミュニケーションが希薄な時代ではあるけれど、、、、、

私は納得のいかない花を売り、お客さんは(多分)納得のいかない花を買った今日のケース。


お花の用途、本当に大事ですからね~!
ぜひ教えてくださいね~!!






最終更新日  2007.11.03 12:15:34
2007.08.25
カテゴリ:花屋の現実
まるで挨拶のように交わされるお客さんとの言葉

「花がもたないね~」
「花、もたないからねぇ」
「花、もたないんだものぉ」
「もぉ花がもたなくて」

全員が口をそろえて「花がもたない」と。

「この暑さじゃ人間ももたないですよ」
と、くちごたえする私。

うんざりするほど毎日毎日お客さんから言われる言葉。
いい加減くちごたえもしたくなるってもんです。

しかたないじゃないのぉ~!私のせいじゃないわよ~!!!


週に2~3本花を買うお客さんより、日に数百本も花を買うお花屋のほうが
その現実は切実なのです。

売れる花より捨てる花のが多いってどうよ?
一体 週に何万円捨ててると思ってんのよ?

とは言いませんが、この時期 花屋は厳しいのです。
そこへ追い討ちをかけるように、毎日何十人ものお客さんからそんなことを言われたのでは神経がまいるから止めてくれ~・・・!



ま、挨拶代わりなんだろうな。お客さんにとっては。


早く涼しくなりますように。

こんな時期は息をひそめてやり過ごせ。


こんな時期に、何か仕掛けられるほど経済的体力のあるお花屋が 生き残っていくのかもしれない。
後ろ向きではなく 前向きに。
息をひそめるんじゃなく、おおいに深呼吸をして。


・・・・・

・・・・・

・・・そういう人に アタイはなりたい。くすん。






最終更新日  2007.08.25 15:33:45
2007.07.24
カテゴリ:花屋の現実
あー暑い。

まったくもう  でもエアコン、やっぱり買っておいてよかった。

実際には除湿しか使っていないんですが、外気温と店内、だいぶ違います。


この日差し、先ほどポトスを たまには日光浴させようと思って出したら、一気に葉焼けしてしまいましたしょんぼり
なんてこった・・・。


画像 245.jpg

アサガオらしいですが、葉っぱが違います。。。別名「ファルビチス」。
きれいな紫色です。あんどん仕立て。


画像 246.jpg

ルドベキア「プレーリーサン」。これは咲いたらほんとにかわいいです。
まだつぼみが固いポット苗。
ルドベキアは日当たりよければ毎年咲く宿根草で人気があります。


店の裏に挿し木しておいたバラが また咲き始めました。
ピンクのミニバラなんですが、
えーと、名前、なんだっけなぁ。
これからは挿し木する前にちゃんとラベルを付けておかなくちゃ。





少し前の話になりますが、
私は園芸物はよく、競売の前日の夜に引き荷をしにいくのですが、(朝起きられないからね)

引き荷だけでなくなってくれるものはいいのですが、翌日の競売にかかって値段が暴落するものがたまにあります。

引き荷の値段は市場の言い値なので、別にそれはそれでよいと思ってました。
競売と同じくらいの価格にしてくれるやさしい競り人君も中にはいますが。

相場は日によってものすごく変動するので、先日1000円だったものが、次には300円になる、なんてこともあります。

ある日、競売中隣の席のおばさんが、
「あんたよく引き荷で買ってるみたいだけどさ、いくらすんの?高いの?」
と聞いてきました。
「高いものもありますよ。あ、あれね、この前引き荷で1000円で買ったのに、今日は300円になってますねぇ、まいりましたねぇ、でも大体競売とそんなに変わらないですよ」
と軽く言いました。

それから数日後、仲のよい競り人君に
「あ、クレーマーさん」
と言われました。
「はぁっ!?私クレームなんか言ってないけど」
「この前 引き荷が高いってクレームつけたでしょ」
「は?言ってないよ」
「そお?なんか1000円で引き荷したのが競売で300円になった、って、知り合いの花屋さん通してクレームつけなかった?」
「・・・はぁっ!?」

どうやらそのおばさん、私が高いと文句言ってたって、市場に言ったらしいのです。
びっくりしました。
「違うよ、ただ引き荷は高いのかって聞かれたから、たまにはそんなこともありますよって話しただけだよぉ」
「そうなんだ、まぁそんなことかなとは思ったけど、一応そんな話が出たから、値段で文句言う人じゃないですよってフォローしといたけどね」
「あっそう、そりゃどーも。やーねー、もう。第一引き荷したときと、値段が下がった競売は
全然違う日だもん。文句言うわけないじゃん」
「まぁでもその値段の差はデカイよね、ちょっと市場の方も気をつけなくちゃ信用なくしちゃうからね、すいませんでしたね」

なんてことがありました。

そのおばさんの意図は・・・?

そもそも、競売と引き荷の値段が違うのは当たり前といえば当たり前。
引き荷は注文単価に近いです。生産者の方の希望価格にほぼ近いものになります。
逆に競売はギャンブルです。下手すると引き荷より高い値段で買いに出る人がいればそれが相場になりますし、買い手がつかず暴落すればべらぼうに下がります。

自分なりの相場、見立て価格があれば、全部引き荷でもいいわけですが、
少しでも安く買いたいときにはやっぱり競売が便利。
一応私としては使い分けてるつもりなので、いちいちその日の値段で文句を言ったことはありません。
過去に2回だけクレームを申し立てたのは、品質があまりに悪かったとき。
値段じゃないんです、よいものが欲しくて注文したのに品質が悪すぎたという特別なときだけです。


わかってもらえたからいいけど、やれやれです。


いろんなお花屋さんがいて、やたら値段で文句言ったり値切る人もいます。
品質が悪ければ、返品などもしかたないと思いますが、
値段ばかりは需要と供給のバランスもあるのですから、文句言ってもどうにもならないです。
(どうにかなる場合があるから言うのでしょうけど・・)

私は基本的に値切るお客さん、値段で文句言うお客さんが大嫌いなので、私は言わないようにしています。
とんでもなく的外れな値段をつけているならまだしも、それなりの理由があってつけている値段なので、高いのなんのと言われてもとても困ります。

例えば菊。
1輪の大菊の場合、等級によって花の大きさも花もちも様々で、1本100円で売っているお店もあれば、うちのように常に200円のお店もあります。
200円には200円の理由があります。
よそが100円だから100円にしなさいよと言われても、品質がまったく違うものだと思われます。値切られる理由は何ひとつないのです。

電化製品のように、同じものが店によってちがう値段で売られているということと、
花は、まったく別物なのです。


同じ値段の同じ花でさえ、ひとつひとつ表情がちがうわけですし。


切花はともかく、園芸物は特に生育の違い、色の出方の違いなど、見ないと買えない部分が多いです。だからネットでは園芸物は一切仕入れません。
この目で見て、納得して仕入れてくるので、夜な夜な引き荷に行くわけですね。



何はともあれ、花の値段は様々。
仕入れ価格が違えば売値も違う。お店の戦略が違えば値段も違う。

うちもたまにやりますが、「今日のおススメ」みたいのが実はいちばんお買い得だったりします。
品質のよいものが、競売で値段が暴落し、たくさん仕入れた場合などにやります。

逆に、「処分品」として100円とかで出されている花に飛びつくお客さんも多いですが、
処分品はあくまで処分品なので、よほど手入れに自信があるとか、お花が好きでたまらないから、という人以外はあまりおススメできません。
お花の手入れに自信がない人ほど、少し高くてもしっかりしたよい花をお求めになったほうが、結局のところ長持ちしてお買い得になるわけですから。

高ければいいというわけではないけれど、
それなりの理由があって花屋がつけてる値段です。買えば納得、です。

生産者の方でも同じです。
絶対に値段を下げない方(市場に値段を死守させる方)いらっしゃいますが、やっぱりそれなりの理由があったりします。
ポット苗の場合など、家に持ち帰って植えたあとに、その違いが歴然としてくるものです。




花が、お客さんの手元に届くまでに、すごい時間がかかってるんだなって最近思います。
すごい時間と、労力と、技術と、愛情と、

手間隙かけて、大事に大事に育てられた花たちが、お花屋に並び、お客さんの元に届く。

最近、いろいろな花の生産者の方のブログなどをよくのぞいていて、
「この生産者さんの花が欲しい」
と思うことが多々あります。

生産者さん指定で花を購入するお客さんがいてもいいのではないかと。
(○○さんちのダイコン、とか○○さんちのトマト、とか、野菜ではよくありますよね)

実際には、市場を通して仕入れをするので、希望の生産者さんと取引のない市場だったりすればお目にかかれないわけですが。



お花屋業界、まだまだいろいろやることはあるなぁ・・・







などといいながら、

暇な本日、お茶飲んでパソコンで遊んでたりする口先だけの私。。。
ハイすみません。






最終更新日  2007.07.24 16:00:39
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