暇なので続きを・・・
お金を借りるには、一般的に「保証人」が必要です。信用保証協会は、東京都が行なっている融資制度のようで、保証人は不要なわけですが。私は、国民生活金融公庫から はじめにお金を借りましたが、そのときは当然保証人が必要でした。保証人不要の融資制度もあるということでしたが、よくよく聞いたら金利が高い。おまけに、「保証人になってくれる人もいない=社会的信用がない」との評価を受け、借りられないケースが多いのだとか。物件も押さえ、仕入れルートも確保し、あとはお金だけなのに、借りられないなんて絶対に絶対に嫌!というより、私は、申込をすれば絶対に借りられるもの、と思っていたので、借りられないケース、なんて、まさに想定外だったのです。「いえいえ、申込をすれば誰でも借りられるなんて、そんなことしてたら公庫も信金も破綻するじゃないですか」と、信金さん。あ、なるほど・・・「でも、こんなにちゃんとした事業計画書まで作ってきたのよ」「ええ、これは立派な事業計画書ですね。ここまでちゃんとしたの、作ってくる人いませんよ。でもまぁ、これは所詮 絵に描いた餅。収支の計算の箇所、もうちょっと練りこんでいいですか」「お願いします」そしてその事業計画書を持って信用保証協会へ。それを見た保証協会の担当者。「あの、こんなにきちんとした事業計画書、ご自分でお作りになられたんですか?」「はい、自分で」「通行量調査もご自分で?どなたか経営コンサルタントの方がついているのでは?」「いえいえ、コンサルタントを雇うお金があったら、お金 借りに来ませんから」「あは・・は・・そうですか・・・そうですね」そんな感じでした。力作の事業計画書はちょっと自信作。収支計算だけは、ちょっと手助けがあったけど。公庫のほうは、保証人探しに苦労しました。両親になってもらおうと思ったら、公庫の方に「特に財産もない年金生活者は保証人にはなれません」ってきっぱり言われたので、第三者で誰か探すしかなく・・・。そして私は例の男友達に頼もうと思い相談すると、「いいけどオレ今 無職よーん、求職中でもなれるの?」って・・・。そりゃ無理だ。ふたりでうだうだ話していると、そこに1本の電話が。まさに奇跡の電話。「あんたさ、いつから花屋始めんのよ。母の日にさぁカーネーション1000本欲しいんだけど。」以前職場で一緒だった女上司。といっても同い歳で、今では転勤になり他の店で店長をしている超バブリーな彼女。「それがさ、保証人が見つからなくて。・・ってあんた、なる?」「あぁ、いいよー。どうせ何千万も借りるわけじゃないんでしょー?何がいるの?印鑑証明?」・・・なんてあっさりと・・・。私がびっくりしたっての。「じゃあ明日、あんたの気が変わらないうちにサインもらいに書類もって行くから」「オッケー、んじゃ待ってるねー」翌日彼女は言いました。「あんたさぁ、あたしを裏切ったらそこらのヤミキンより怖いのわかってるよね」「・・・わかってるに決まってるじゃない」「ま、あんたは、ねこもいるし、そうカンタンに逃げられないってあたしもわかってるから」「ってか、あたしが借りるお金はあんたの年収の4分の1以下じゃん!痛くも痒くもないでしょうが」「えへへ、まぁねー」本当に不思議でした。あのタイミングで、まさに奇跡の電話。彼女に保証人を頼もうなどとは、考えてもいなかったのに・・・。資金調達を含め、開業に向けては 私ももちろん頑張りましたが、たくさんの方々からの協力あってこそ、と、感謝せずにはいられません。前にも言いましたが、走り出すと、加速度がついてくるんですね、どんどん。ただ、今は、停滞しちゃってるようですので、なんとかしないと、ね・・・。