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痛快!エブリデイ クラシック

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 はい、最後までずっと見ていました。勝利の瞬間まで。宿敵アメリカを下し、オリンピックで日本ソフトボール悲願の金メダル獲得です。エース上野さんの連日連夜の力投。二度の満塁のピンチを切り抜け、相手のホームランの1点のみで抑えるというナイスピッチング。一方、味方打線は、先制ヒット、中押しホームラン、そして最終回にはダメを押しての優勝。見事な勝利に大興奮なのでした。

 ところで、クラシック音楽界のオリンピックと言えば、4年に1度、モスクワで行なわれるチャイコフスキー国際コンクール。昨年はヴァイオリン部門において、神尾真由子さんが優勝して話題を呼びました。日本中のクラシック音楽の関係者やファンらが喜びました。

 あれから1年と少し経ちましたが、もちろん関西では今も変わらず、関東ではコンクールで優勝してしばらくの間だけで、現在では落ち着いてきた感のある神尾さんの人気度。やはり、関西出身なので、地元の期待は他の地域よりも大きいのでしょうね。関西と関東のチケットの売れ行きの違いを確認して、そう思いました。

 コンクールに優勝する前から、神尾さんに実力があることは誰もが認めるとおり。しかし、その後も国内外を問わず人気を維持するためには、豊富な経験も必要なのかもしれませんね。そこで、同じコンクールに同部門を日本人で初めて優勝したヴァイオリニストであり、豊かな経歴の持ち主である諏訪内晶子さんはどうなのだろうかと考えて、彼女の出演するコンサートを検索していたら、次の演奏会を探し出しました。

 と言っても、チケット発売日はもうとっくの前に過ぎていて、発見するのが遅すぎたのですが……。それは、フィルハーモニア管弦楽団による来日コンサートであり、ウラディーミル・アシュケナージ氏が指揮することになっている演奏会です。来日は今年の12月で、諏訪内さんはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏する予定です。

 フィルハーモニア管弦楽団は、レコード会社EMIのために創設された経歴のあるイギリスのオーケストラで、世界でも最も録音の多い楽団ということで有名です。回数の多いこと自体は芸術性の優劣と必ずしも比例するものではないでしょう。でも、これはフィルハーモニアがいかなる指揮者、いかなるジャンルの曲目にも即応できるという高い技術と柔軟性の現れで、その幅広いレパートリーと「平均点の高い演奏」は定期演奏会でも十分に発揮されています。

 そのオーケストラを、昨年の夏までNHK交響楽団の音楽監督を務めた、ウラディーミル・アシュケナージ氏が、ピアノ部門でチャイコフスキーコンクールを優勝している彼が指揮するという豪華さ。諏訪内さんがこの演奏会で共演できるのは、これまでの彼女のキャリアが高く評価されていることの証しではないでしょうか?

 東京芸術劇場での公演は、休日ということもあって既にチケットが完売しています。大阪の公演は平日のためかまだ残りがありますが、あるランクのシートは売り切れています。諏訪内さんの独演会ではないとはいえ、実力も人気も確かなものであることは明らかです。神尾さんも、諏訪内さんが持つような誰もが認めるキャリアを着実に積んでもらいたいです。



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Last updated  2008年08月22日 00時25分45秒
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