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テーマ:サッカーあれこれ(19860)
カテゴリ:活字中毒の評論家サンタ
突然の中田ヒデの引退発表は、かなりショッキングなものでした。
そこで、非常に無粋なこととは十分承知しながらも、世間でよく行なわれるイチローとの比較を敢えて行なってみたいと思います。 ヒデとイチローは共に自他共に認めるJAPANのリーダー的存在で、その孤高なスタンスから、相比べられることも多いのですが、私は、二人は真逆なスタイルを持った存在だと思います。 イチローは、野球における価値が「ホームランのような派手なもの」だけでなく、「内野安打、盗塁、好守、強肩といった地味なプレーの積み重ねの中」にも存在することを野手として初めてメジャーに渡った上で、身をもって示した、ある意味パイオニア的な存在でありますが、その野球一辺倒の姿から、修行僧になぞられることもあります。 その一方で、ヒデも、サッカーにおいて日本人選手が欧州プロに進出していくための道筋を最初につけたパイオニア的存在ですが、イタリア語や英語の習得に努めたり、会計士の勉強をしたり、また、製菓メーカー東ハトの非常勤執行役員を勤めたりと、非常に多才な印象があります。 正直、日本の古くからの価値観では、一つのことの集中し、全力を傾けることこそが美徳であり、アメリカの大学生のように、アメフトと野球の両方をやるような「多才な」選手は認められませんでした。 それ故、年配の方には、ヒデのことを好きでない方も少なくはないでしょう。 しかし、近年では、日本でも、小さい頃から一つのスポーツだけをやらせるのではなく、色々なスポーツをやらせることが重要視されて来たり、北野武さんのように多方面でマルチな才能を発揮する人達を非常に高く評価する土台ができてきました。 その中でも、ヒデは最先端を行くスタイルを持つ存在であることは間違いありません。 プロ・スポーツの次なる彼の活躍の場が、ビジネスになるのか芸能や政治になるのか、全くわかりませんが、先ず「未来の自分」を定めて、それを追いかけていく彼のスタイルに期待して、楽しみに待ってみたいと思います。 現在「語学と心のかけ込み寺」は何位かな?BESTブログランキングのマークをクリックして頂ければ幸甚です。ご協力お願い致します! ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/07/05 10:57:48 AM
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