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2009.08.30
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カテゴリ:映画紹介
★ドキュメンタリー頭脳警察(2009年・日本 11月7日シアターN渋谷にて公開予定)
 先日のあがた森魚のドキュメンタリーにも驚いたが、今度はなんと頭脳警察である。'70年代から'80年代にかけての日本のミュージック・シーンというのは、どうやらとんでもなく個性的な面々が揃っていたようである。

 しかも、このドキュメンタリーの監督は、かつては「ピンク四天王」の1人として注目を浴びていた瀬々敬久だ。ピンク時代の瀬々作品のいくつかを思い出せば、頭脳警察との組み合わせも何となく納得がいくし、期待もできる。

 ドキュメンタリーは3部構成で、通して見ると約5時間20分にも及ぶ。それぞれを単独で楽しむことのできる構成になっており、少々乱暴に表現すると、第1部は過去、第2部は現在、第3部は未来を描いている。

 頭脳警察初心者にとって、第1部は彼らを知る最適な入門編。第2部では、さらに彼らの人間的な背景を掘り下げ、その積み重ねの結果としての再始動が第3部で語られるといったところだろうか。

 個人的には、頭脳警察は「反体制バンド」のイメージだけで、ほとんど彼らの音楽を聞かないで過ごしてきた。だから、意外にオーソドックスなロックを聞かせてくれるのに少々驚いたりもするのだが、特にTOSHIのパーカッションの存在感に感心した。

 ヴォーカルのPANTAの個性とメッセージ性が語られることの多い頭脳警察だが、TOSHIのパーカッションの果たす役割が非常に大きい。PANTAとTOSHIの2人が揃ってこその頭脳警察だと、本作を見て確信した。

 また、そういった音楽の魅力を抜きにしても、PANTAとTOSHIという2人のおっさんそのものの存在が非常に興味深い。ムダに40年も現役を続けていない。'70年代前半にできあがったイメージが消えるわけではないが、人間としてもっと深くなっており、それがにじみ出ている。

 画面に登場するあまり見栄えのよくないおっさん2人は、単に「人生はロケンロールだ!」なんて叫んでいるだけのおっさんとは一線を画している。本作のインタビューで、PANTAが「止まっているということと、変わらないということは、違うんだよ」と答えている。

 頭脳警察2人の姿を見ていると、その言葉の意味がよくわかる。





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Last updated  2009.08.30 14:55:41
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