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くもり時々映画

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2009.11.26
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カテゴリ:映画紹介
★おやすみアンモナイト(2009年・日本 2010年1月30日より渋谷ユーロスペースにてレイトショー)
 今時の貧乏な若者を描いた青春映画。実在する人物をモデルに、まるで1970年代のような2つの貧乏物語(「貧乏人抹殺篇」と「貧乏人逆襲篇」)が、まったく交わることなく並行して描かれる。社会風俗的には今風なのだが、お話そのものは「今時、こんな若者がいるのか」と疑いたくなるくらい。

 そうした郷愁を誘う内容を、さらに強調するのが、舞台となっている高円寺という街。高円寺(および中央線沿線)を知っている人なら「あの街ならありうる」と納得するに違いない。前半は誰が誰だかわからなかったり、2つのドラマが唐突に切り替わったりと、決して親切な映画ではない。わかりにくいし乱暴。自主映画みたいでもある。

 しかし、それもこれも赦される気がするのは、やはり高円寺という街の存在の大きさだろう。貧乏な若者が「祭」を追い求める場所は、やはり渋谷や原宿ではなく、高円寺や阿佐ヶ谷なのである。この映画のもつ熱いグダグダ感は、高円寺という街そのものの魅力と共通していたりする。

 この映画に好意をもてるかどうかは、高円寺および中央線沿線の「あの雰囲気」を愛せるかどうかで決まると思う。下町でもない、山の手でもない、高度経済成長が生み出した東京ローカルの匂い。近くもなければ遠くもない微妙な距離感を保つ自分勝手だが他人にも寛容な人間関係。そんなグダグダな東京が、この映画には登場する。

 グダグダ好きの人間にとっては、高円寺、阿佐ヶ谷界隈に住みたくなる映画である。





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Last updated  2009.11.26 20:17:07
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