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★レイン・オブ・アサシン(2010年・中=香港=台 8月27日公開)
一時の低迷期を経て立ち直りつつある香港映画。その原動力となっているのは、中国本国の資本力とマーケットだ。そのせいか、日本で公開されるような作品は、たいてい破綻の少ないまじめな作品ばかりのような気がする。ミシェル・ヨーと韓国のチャン・ウソン(韓国マーケットを意識して起用?)主演の武侠映画である本作も、とてもまじめに作ってある。まじめに作ってはあるのだが、お話自体はかなりハチャメチャ。何しろ達磨大師の遺体の争奪戦である。ミシェル・ヨーは整形美人だし(整形前のケリー・リンの方が美人では?)、レオン・ダイは奇術と武術の合体技を見せるし、バービー・スーは無意味に色気づいてるし…。とにかく、話もキャラクターも、みんな「とんでも系」なのである。これを台湾のスー・チャオピン監督はクソ真面目に演出し(ジョン・ウーの共同監督はセールスのため?)、なんだか高級な武侠映画のようにしてしまったのだ。いや、それが悪いわけではない。かつての脱線しまくり香港映画とは比べ物にならない完成度。…でも、やっぱり、こんなにまじめに作られると懐かしくなってくる。低迷期を支えた、あのバリー・ウォンのバカ映画の数々。この話をバリー・ウォンが撮っていたら…。絶対、見たい!(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.26 19:12:05
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