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★HOME 愛しの座敷わらし(2012年・日 4月28日公開)
水谷豊主演、和泉聖治監督による家族の再生のドラマ。水谷&和泉といえば「相棒」シリーズのコンビだ。意外なテーマに思えるかもしれないが、ピンク時代から和泉監督を知っている者には、むしろ「相棒」より本作の方が和泉監督のイメージには近いと思えるからおかしい。さて、お話は岩手に左遷され、家族の崩壊の危機にもさらされたお父さんが、新天地でがんばり、仕事も家庭も丸く収まるという岩手の景色のように美しいお話。座敷わらしも登場し、どちらかというとファンタジーと考えた方が良さそうだ。家族揃って東京に戻る結末は原作の通りなのだろうが、岩手に残らないところが現代的な選択なのかもしれない(かつてなら出世を捨ててでも岩手に残るのが主人公だった)。また、デジタル撮影ならではの技なのか、この映画では細部にいたるまで、くっきりはっきりと映し出される。従来の映画なら古民家の中の奥の方は暗くて見えないのが当たり前。ところが、この映画にはそういう見えない闇がない。座敷わらしも、輪郭はボヤけていても存在がハッキリわかる。このなんでもハッキリ見える映像が、ひょっとして「本音でわかりあう家族」を表現しているのかどうかは不明。とにかく、すべてにおいてポジティブと言うことはできそうだ。それが何より印象深かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.04.21 19:50:29
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