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くもり時々映画

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neko@ Re:気温を感じる映画(05/17) ザ・デッド~『ダブリン市民』より、心に…
neko@ Re:フランソワ・オゾンの才気(12/01) カトリーヌ・ドヌーヴとファニー・アルダ…

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2012.10.28
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カテゴリ:映画紹介
★北のカナリアたち(2012年・日 11月3日公開)
 湊かなえの小説を原案にした吉永小百合主演作。北海道の小さな島を舞台に、ある事件をきっかけに島を出て行った女教師と生徒たちの再会、そして明かされる事件の真相と秘密が描かれる。テレビの2時間ドラマにしても良さそうなストーリーだが、女優・吉永小百合の存在が頑なに「映画であること」へのこだわりを見せる。そう、この映画をあえてジャンルわけするとしたら、吉永小百合映画なのである。吉永小百合という女優が他の女優と決定的に違うのは、その存在に思想が宿っていることである。それは「理想主義的左翼思想」と呼んでもいいのかもしれない。代表作「キューポラのある町」のイメージが強いからではない。そこが起点になっているかもしれないが、吉永小百合はその女優人生のすべてをかけて自らの肉体に思想を刻みつけてきたのだ。だからこそ、その思想性は強固である。どんなに阪本順治が手堅い手腕でドラマを構築しようとも、どんなに木村大作が見事の北の大自然を映像に収めようとも、彼女の思想性の前には映画の要素のひとつでしかない。今が旬の若手俳優たちが次々にドラマを彩っても、吉永小百合の前では成長した子役でしかない。そんな何者をも包み込んでしまう吉永小百合の思想性。時として、そんな彼女の足を引っ張る稚拙さを露呈する作品に出会うことがあるが、本作では誰もが「吉永小百合映画」としての完成度を高めている。吉永小百合版「二十四の瞳」とも言える本作は、優れた吉永小百合映画として記憶されるだろう。





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Last updated  2012.10.28 17:27:24
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