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fishmael

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Evgraf

Evgraf

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Aug 7, 2005
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今日はいつもよりダラダラ書く。忘れないうちに書き留めておきたいから。

朝早く、と言っても仕事に出かけるよりゆっくりと家を出た。
新幹線に乗り、2時間と少しの短い旅。

街に着くその少し前、到着が遅れるというメールが一通。
お互いに方向音痴なので会えるかどうかにちょっとだけ不安を感じた。

慣れているせいか、八重洲口のほうに向かって歩こうとする。
レンガ造りの駅が見たかったので頑張って逆に逆に歩いた。

中央口に向かって改札を出る。
中央なのに思ったより小さい所で拍子抜けしてしまった。
電話が鳴って、もう其処にいると言う彼を私は必死で探した。

改札から出て来るとばかり思っていた人は、私の真横から現れた。
誰か判らないと思った瞬間、誰か判った。

久し振りと言いながら、外を歩く。
一ヶ月前から約束していた割りにまだ何処に行くか決めてない。
私は、彼となら何処だって良いって思ってた。
少しだけ調べてきてくれたみたいで、お昼間の銀座へ行くことになった。

地下鉄に乗り銀座で降りる。
昼間は彼も初めてで、夜来た時には知らなかった服屋や雑貨を見てまわる。

雑貨屋で彼が三本足のブタさんを気に入った。
行きも帰りもそこで足を止めて、じっと見てた。チリの置物で愛情と友情のお守りらしい。沢山のブタさんが愛らしい顔をこちらに向けていた。

着いたのはもうお昼だったので、ご飯を食べに行くため歩く。
忘れそうだけど、二人とも方向音痴。
彼が言うには、とっても雰囲気がよくて美味しいらしい。
前に、友達とその彼氏に女の子を紹介された時に行った所。

ふ~ん、そうですか…。
と思いつつも、その後どうなったかも訊かずにその店を黙々と探す。
この大きな街に来て思った事は、いつもならかかない汗をやたらかくこと。
そんなに湿度もなくて普通なら快適に思いそうなものなのに…。

体調が悪いみたい…。そんな事を少しだけ思いながら、彼の前で汗をかいていることだけが気になった。しばらくして、一緒に歩いている事が楽しくて自分の体調のことなど忘れていた。

暑さで少し口が渇いてきた頃、お店が見つかった。
でも、お休み。仕方がないので、近くのパスタ屋さんに入った。

注文して、ここ一年の話をした。仕事の事、友達の事、旅行の事。
話をしながら、ちゃんと会うのは約一年半振りなのに和んでる自分がいた。

前は、和みながらもとても緊張したのに何だか自然に話している。

私のパスタが早めに来た。
話をしながら、彼が食べ終わった頃私はまだ1/3も食べれていなかった。

いつもこんなに食べるの遅かったっけ…?

食べ終わった彼は、以前のように少し眠そう。
小さな欠伸をした。

それ以上食べ切れなかったので残して店を出た。
奢って貰った料理を残してしまって申し訳なく思った。

お店で行く先を決めたので、目的地に向かう。
六本木ヒルズ。地下鉄に乗り、六本木へ。

電車の中で話すのが少し苦手なので、彼の横に座ったまま周りを眺めていた。隣の様子がおかしい。いきなり彼が、私と反対方向に倒れていった。倒れてる事に気がついて戻ってきた、その一分後彼が大きく倒れそうになった。私は、服の裾を持って倒れないように食い止めようとしたその時彼はまた戻ってきた。

疲れてます…?

倒れず安定してきたので、そのまま寝かせてあげた。
無理しているんじゃないかと思って心配になった。

六本木に着いて、彼を起こして降りた。

展望台を見て、美術館に入る。

有名な画家の絵が多かったので、色彩ですぐに誰だか判るものばかり。
でも、いつもとは違う。絵自体ではなくて、何か違うものを捉えているような感覚。

私の好きな画家さんが途中にあった。
照明も柔らかく当てられていて、とても綺麗に見えた。
私は人に伝える様にではなく、独り言の様につぶやいていた。
まるでその絵に気持ちを伝えるみたいに。

柔らかい色彩の道の絵だった。
隣で彼は、その絵を一緒に見ていた。

一つの絵を見て彼が言った。

あの自画像は、自信がないように見える、もう少し自信があっても良いのにと。
その自画像の背景は、暗色の茶系だった。

その絵の前の椅子に腰掛け私は問うた。

自分の自画像を描くなら背景は何色にする?

彼は少し考えて、青か緑と答えた。

今の私なら、白に近い淡いグレーに淡い紫を少しのせる。
年を重ねる毎に、色んな色をのせていければ良いと思う。

彼の思い描いた色はどんな色だったんだろう。

美術館のショップで買い物していた。

彼が買ったのは、私の好きな絵のカード。
私が買ったのは、私の好きな絵のファイルと彼が興味深そうに見ていた絵のカード。

私が買った後に彼がそれを持っていたので、好きな絵のカードを買うんだともって横から覗いて見た。てっきり私が買ったカードだと思っていたのに、その手にあったのは私が好きだと言った絵のカードだった。

なんだか嬉しかった。
彼はそれでお母さんに手紙を書くらしい。
そんな事が出来る彼が素敵だと思う。

次の目的地を考えていた。
彼に少し疲れが見える。仕事が忙しく、前日は会社の行事だったのならやっぱり疲れてるんだと思う。

彼に、涼しくて椅子があるところを知らないかと尋ねた。
目の前にあったので、そこで座って待っててと言うと私は一人で歩き出した。

私の肌はまた汗ばんでいた。歩いている間に左足が攣り、実は右も攣り始めて普通に歩くのが辛くなっていたから、私は見られたくなくて傍を離れた。
彼も休みたいんじゃないかと思ってた。

少しましになって、戻ってみるとやはり彼は寝ていた。よく寝ているので、しばらく眺めてた。疲れてるのに無理してくれてるんだなと思うと体調が悪いとは言い出せなかった。声を掛けてみると、彼は潤んだ目して私を見た。

あの、可愛すぎるんですけど…。

少し休んでますか?と言うと彼は行くと立ち上がった。
ムリしてるな…。

下り坂は私の足の攣り具合を上げる。口の中はからからで話す事も中々出来なくなってた。週末、彼は富士山に登る。その用具を買いに新宿へ。

途中の地下鉄の中で、彼はポテトを食べている若い女の子を見て、自分の娘はあんな風に育てないと私に言った。

まだ結婚しないと言ってたのに、子供のこと考えてるんだなと思うと、微笑ましかった。

新宿に着いて、スポーツ用品店を見てまわる。
流石富士山!色んな道具が要るんだなと感心した。

彼が会計している間、私はマリンスポーツの売り場にいた。

戻ってきた彼は、売り場を見てまわっている私を見て、やっぱり海が好きなんだねって言った。(以前、彼はあまり海が好きではないと言っていた。)

登山靴だけは見つからなかったので、スニーカ屋さんをまわる。
時間も迫ってきたので、彼は最後に回った店で靴を決めた。

その後、夜ご飯をサッカーの観戦できるお店で食べた。
昼に続いて私の食べるスピードは遅くて、量が食べられなかった。

お腹空いてないの?と訊かれて。空いてるけど食べられないとは言えなかった。

ビール二杯目。どうしてか…私は酔ってた。
横で欠伸をし始めた彼を見て私は彼を叱った。

-彼女さんの前ではそれやめてあげてくださいね-

-はい-

どうも気づいてなかったみたい。
無意識ですか…。

そのまま、私は去年のヴァレンタインの話をぶちまけ始めてしまった。
何かこれじゃ好きですって言ってるのと同じだと思って、途中で目が覚めて忘れた振りをした。

丁度帰りの電車の時間だったので、上手に切れた感じ。

駅まで歩く私はもう上手に歩けなくなってたので、彼のカバンにしっかり手をかけてた。彼に後ろを歩かれると気が気じゃないのに、彼が前だととても安心する。

今日は知らない間に彼のカバンにつかまって歩いてた。
彼が道を間違えたり、上に行くのに下りのエスカレーターに乗ろうとするのを止めてるうちに持ってることに違和感がなくなってきたのかな。人込みで彼に掴って歩くと逸れなくて良い。
後から考えたら、ちょっと恥ずかしいけど。

そんなに沢山の回数会ってた訳じゃないのに私は何でこんなに懐いてるんだろう?

彼も何で怒らないでいてくれるんだろう?

明日起きたら、夢だと錯覚しそうな一日。
朦朧とした意識の中で、疲れてる私を見て欲しくなくて早く終わって欲しいと思う私と終わって欲しくないと思う私がいる。

またねって言った。

彼の答えは、じゃあねだった。


















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Last updated  Aug 12, 2005 01:28:06 AM
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