*オイル交換*- EXCHANGE OF OIL - MAINTENANCE LEVEL=★★☆☆☆ TIME=60~90min SP TOOL=リアスタンドorセンタースタンド ****************************** *作業前に* エンジンオイルは人間で言うならば血液にあたる重要なものです。 オイルの役割は、エンジンの潤滑剤としてでなく、瞬間的に1000度以上にもなる燃焼室の温度を下げ ピストンリングとシリンダーの間に入り込んで密閉度を増し、金属粉をフィルターまで運び洗浄します。 さらに空気中の水分からくるサビを防ぐ、などの同時に5つ以上の役割をこなしています。 これらの重要な役割をするオイルは、使ううちに少しずつ劣化していきます。 そこで、エンジンを完璧に機能させ、快適な走りを実現する為に定期的にオイル交換する事をオススメします。 『あんまり乗らないし、荒く走らないから大丈夫でしょ』 なんて思う人も少なからずいます。 もうね、大間違い。 オイルというものは開封した時点から酸素により酸化され、性能の低下を招きます。 無論、エンジンの中だからといって酸化しない訳ではありません。 乗らなくても、日々オイルは少しずつ劣化していくものなのです。 最近は大容量でオイル缶を販売していますが、なるべく使いきれるものを選びましょう。 持ち腐れになってしまったらもったいないですし。 『じゃあどの位のサイクルで交換した方がいいの?』 約3000kmか期間で言うなら約半年の割合で交換していれば十分でしょう。 レースなどの過酷な条件下のもとで走ったりする場合などではもっと早く交換したほうがイイでしょう。 一部の車種ではオイルレベルゲージ(オイルの残量&汚れをチェックする)という窓がエンジン側部に 設けられているので、そこを見ると一目瞭然です。(必ず車両を垂直にしないと×ッスよ) エンジンオイルは出来るだけハイグレードなものを選びましょう。 安いオイルはそれなりの性能しかありません。 MOTULやGFL愛用のRED LINEなどの二輪用がオススメです♪ 何よりもバイクの心臓を保護し、最適の状態に保つ役割を果すエンジンオイル。 愛車をいつまでも付き合っていく秘訣ですので、怠らないでくださいね。 ****************************** さぁ長々と述べてしまいましたが、これから自分のSN君で作業工程を紹介します。 まずは作業前の準備です。 【廃オイルの受け皿(オイルパン)・オイルジョッキ・エンジンオイル・廃オイル吸収紙】 これらは常識の準備ですね。 後はドレンボルトのガスケットや必要ならば添加剤も入れると◎です。 オイルフィルターは2回に1回の割りあいで交換しましょう。 今回は1回目なので交換はしません。 お次は迅速な作業が出来るようにバイクを垂直に立てます。 リアメンテナンススタンドです。 DIYをモットーにしている方は当然の所持物ですよね♪ これ一個で色々な事が出来ます。 これはスイングアームを持ち上げるタイプですが、他にもアクスルシャフトを通すスタンドもあります。 *ONE POINT* 作業前に少し暖気(エンジンを温める)をしていた方が作業がグッと楽になります。 オイルは冷えている時は粘度があり、なかなか落ちないものですので。 暖気の目安はオイルフィルターを触って暖かければOKでしょう。(火傷に注意ッス) ドカには殆どの車種にオイルレベルゲージが設けています。 まずは垂直にしオイルが下がってくるのを待ちます。 見てくださいこの黒さ。 完全にダークサイドに引き込まれてますね。 これでは折角のエンジンパフォーマンスが真価を発揮できません。 ちなみに、3000km時点でこの汚れです。 峠とか走る方は似たようなものでしょう。 さて、ここからが本番。 ドレンボルト(オイルの吐き出し口)の真下にオイルパンを置きましょう。 さぁワタクシの場合は一工夫♪ ドレンボルト真下にはエキパイがあり、どうしてもオイルがぶっかかり、エキパイが汚くなっていしまいガチ。 ここで登場!おかんも大好き、みんな大好き『ならしの牧場牛乳』…のパック。 この牛乳パックがエキパイの命をお助けします。 ハサミかカッターで以下のようにカット!! ('A`)ヴォエア <意味無し ジャジャーン♪毎回コレ作ってます。 作り終えましたら…セットしますゼ。 どう!?バッチシじゃないですか?? オイルリーダーとでも名づけましょうか。 <相変わらずセンス無し まぁクダラナイ事はさておき、普通ならばオイルを出している所なのでボクもやります。 SN君はヨシムラのマルチテンプがついているので、センサーアダプターを外せばOKッス。 17ミリのメガネレンチorギアテックレンチ(メガネ部分がラチェット構造でイチイチ外す必要なし)で緩めてきます。 ある程度緩むとオイルがジワジワと滲んできます。 うおッ!滲み出よった!といったからって締めないでくださいね。 <経験談 そのまま緩めて外してくださいましぃ。 するとこのようになります。 おー、出てる出てる。 *ONE POINT* オイルフィラーキャップ(オイルの注ぎ口)を先に外しておくと、スムーズにオイルが流れ出ます。 例えるならば醤油の入れ物。注ぎ口ともう一つ穴がありますよね。 あれがあるから醤油がスムーズに出るのです。その穴を塞いで注ぐとどうなりますか? ヘタレみたいに全然出ないでしょう。オイルの吐き出しもそれと同じ原理です。 これが途中経過。 キッタネーーーーー!!! もうね、墨汁。 一筆いっとく??10w-50の超高性能な墨汁よ。 ある程度抜け終わりましたら、お次はオイルストレーナー(鉄粉などを止める)を外します。 年式によっては先端のセンサーがないものもあります。意外にもプラグレンチで外せます。 これを外すとストレーナー部分のオイルも出てきます。(飛び出す場合があるので注意ッス) ふとここで思い出し。 ヨシムラのセンサーボルトはいずこに?? Ahahahahahaha~。この廃油のどっかですね(痛 そいやぁ外して一緒にボトムったんでした。って事でサルベージ!サルベージ! <バビってます 黄金の右手が地獄の廃油にインサート。手探りで探す事数分。 ゲトりました。 ヒデェなこりゃ。 外したセンサーボルト、オイルストレーナーはパーツクリーナーで洗浄しましょう。 そして、全部新品のガスケットに交換します。 作業は終盤にかかり、オイル注入にはいります。 バイク個々のオイル規定量を把握しておくのが第一です。 SN君は約2.5~2.7Lで、フィルター交換時は3.0Lで十分です。 フィルター交換した場合Oリングにオイルを塗り、先にフィルター内部にオイルを少量注入しておきます。 そしたら外したボルト類を規定トルクで締めこみます。 オイルジョッキにオイルを注ぎ、オイルフィラーキャップ部から注ぎいれます。 こぼさないようにゆっくりと注いでください。 規定量いれたのならば、各部の最終チェックをしてエンジンを始動させます。 約3分は放置して、エンジン内部にオイルを渡らせ馴染ませます。 そしたらレベルゲージを覗き、オイル量のチェック。 レベルゲージのある車種はMINとMAXの刻印が窓付近にあるはず。 オイルを注いだ当初はMAX付近にあればOK。 このぐらいがBEST! 最初注いだよりも減ってるじゃん!このスカタン!!なんて思わなくて大丈夫。 オイルは各部に行き渡り、完全に降りてくるまで少々時間がかかるのです。 全部降りてくればちょうどMAXちょい下あたりまできますのでご安心を♪ *最後に* 廃オイルの処理は各地域の自治体の指示に従うか、スタンドや灯油販売所に相談しましょう。 まぁ大体は廃油パックみたなのに吸収させてしまえば、可燃ごみとしてだせるはずです。 *備考* リフレッシュしたエンジンは相当レスポンスが違います。 イキイキとした走りを叶えてくれるでしょう。 お店任せの方の愛車も、たまにはご自身でやられてみては如何でしょう? 自分の手でメンテナンスすれば愛車との付き合う距離が近くなり、もっと分かる事ができます。 GFLは少しでもSNを分かっていきたいので日々DIYに挑戦しています。 失敗もあることもありますが、それも良い経験、今後の注意として覚えておきます。 他の誰かが同じ失敗をしそうな時にアドバイスできるじゃないですか♪ DIYとは自分の為にもなり、人の為にもなる。素晴らしい♪♪ いつかは極めしDIYドゥカティスト!! -終了- ジャンル別一覧
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