テーマ:洋楽(3395)
カテゴリ:Music
最近、めっきり音楽漬けの日々。
今、よく聴いているCDといえば、STING,Foo Fighters,U2。 書きたい事は山ほどあるんだけど、一先ず今日は来日も決まっているSTINGの日記を書こうと思ってます。 今更なんだけど、昨年に「SACRED LOVE」というアルバムが約4年ぶりにリリースされた。 それが、シングル「STOLEN CAR」という曲とボーナストラック3曲を加え、リニューアル盤として今年8月に新たに発売された。リニューアル盤は「SACRED LOVE+2」というタイトルで。 自身、スティングのアルバムを全部聴いているわけではないけど、それでも結構聴いてる。 ポリス解散後も多大な人気を誇るイギリス出身のSTING 51歳【本名:ゴードン・マシュー・サムナー。】 先ず、最初に簡単に話すと、彼はアーティストだけではなく、一人の人間としても とても素晴らしい人だと言う事。 (今までに数々の社会運動にも参加するほど) 俺の勝手なイメージだけど、スティングってなんかインテリというかお洒落な音楽ってイメージがある。 このアルバムを聴く前に雑誌などで記事を読んでると、今までの作品は当然コンセプトを持って制作していたわけなんだけど、今回は”自由”にスティングの思うままに、解き放たれた感のある作品だと聞いた。 実際聴いてみると、開放感っていうのはよく解らないんだけど、今までの作品の中で一番好きなアルバムと言える作品。 この「SACRED LOVE」というアルバム制作に着手したのが2001年9月12日。 同時多発テロの翌日です。 そういった意味でも、俺自身 どんな作品になるのか興味津々だった。 スティング自身、あの事件で友人を一人亡くしたそうです。 前作「...ALL THIS TIME」のプライベートコンサート当日、アメリカでは大事件が起きた。 知らない人は居ない事件、同時多発テロ【2001.9.11】 その日は、イタリアの自宅(トスカーナ)で、各国の熱心なファンと音楽関係者、友人等を招いてコンサートを行う予定だった。 でも、その日は世界にとって一変する事件同時多発テロが起こった。 スティングはメンバー集めて、コンサートを行うべきか中止にするべきか話し合ったという。 結果、折衷案として演奏するのに相応しい内容の曲のみ選曲して行おうという事になったらしい。 コンサートが始まり、演奏に入る前に観に来た人達に「このライブは楽しいものになるはずだった。今日の悲劇のせいで楽しむどころじゃなくなった。僕自身、怒りと恐怖が入り混じった複雑な心境だ。しかし・・・この様な暴力的行為は全く無意味だ。全く無駄な行為だ。この曲を犠牲者に捧げたい」~アルバム同梱のライナーノーツより~と言って今にも悲しみに押し潰されそうな表情で”フラジャイル”という曲を始めたそうです。 ライブDVD「...ALL THIS TIME」には、スティングにとってのバンドのあり方、その重要性が映し出されるリハーサルシーン、そして テロにより中止か実行かの選択に苦悩するシーンまで、アーティストのSTINGと人間のSTINGの実像が恐ろしくリアルに伝わってくる内容らしいです。 俺は、その映像が絶対見たい!と思い、仕事の合間にCDショップでライブDVD「...ALL THIS TIME」を探した。(昨夜、ネットで調べたら扱ってるところが無かったので不安だったけど) 無事に見つかり、ちゃかり今日購入。 まだ見てないけど、見るのが楽しみ~!!! やっぱスティングって本当に素晴らしい人なんだな~って。 日記タイトルとは内容がズレてる感がありますが後で書くので今はもっと この事を書かせてね。 後のインタビューでスティングはこう話してます。 「僕は9月11日の晩にコンサートをやったんだが、あのタワーの片側にいた友達を一人失ってしまったこともあって、とてもじゃないがShowをやるのにもってこいの雰囲気とはいえなかった。それでも、僕はやった。僕なりにShowをやり、そしてそれを撮影し・・・。あれは奇妙な夜だったよ。その翌日、僕は長い時間かけて瞑想し、自分は何者なのか、このような世の中にあって曲を書いて歌う人間にどのような使い道があるのか、僕のやっている事に何らかの効能はあるのか、誰かの役には立っているのか、といったことを考えたんだ。言うまでもないが、そこで出た答えはノーだった。虚無感を覚えたよ。けれども”自分は役立たずだ”という思いから始まって、このアルバムは徐々に育っていった。最初は極めてパーソナルな曲を書く事に始まり、そうした小宇宙から派生した曲たちが広がりを持ち、そして世界を語り始めたんだ。この世の中における僕達の立ち位置とか、自分達の行いによって僕らがいかにこの世の中を作ってきたのか、といったことをね」<ライナーノーツより> 善意、悪意、暴力、戦争、愛、宗教、国家、生命、そして希望。問いかけと、自分なりの答え。 アルバム「SACRED LOVE」には、スティングの出した答えが込められた一枚なのかなぁ~って思います。 かといってムチャムチャ シリアスな内容って訳ではなく、スティング自身も「自分の気持ちを直裁に表現している曲もあるが物語りもある。政治的見解を述べるだけでは娯楽性のあるアルバムにはならないからね。人が楽しめて、聴いていて良い気分になれるものを作らないと。僕はただ誰かに怒りをぶつけたいわけじゃないし、それは僕の仕事ではないから」と述べている。 先にも書いたけど、個人的に今までのSTINGのアルバムで一番好き! 初めて聴いた時は、恥ずかしいけど涙出た。 感受性の強い方なら3曲目の「WHENEVER I SAY YOUR NAME」なんかは本当に泣いてしまうでしょうね。 ちなみに、この曲は あの歌姫”メアリー・J・ブライジとのデュエットで、間違いなくスティング作品で名曲になるでしょうね。 曲の良さだけでなく、バックのミュージシャンも凄い! 名前は知らない人達だけど、むちゃ凄! まぁ、スティングほどのアーティストなら凄腕ミュージシャン起用も当然か。 アルバムの感想というより、アルバムが出来るまでの経緯を書いた日記になりましたが あしからず。 最後に、心に残ったSTINGの言葉を紹介します。 「僕は個人を攻撃したり、批判はしたくないんだ。誰もがそれぞれにベストを尽くしているんだからね。世の中にはびこっている悪しき姿勢に、何かあればスグに宣戦布告して問題を解決しようというのがある。テロを巡って宣戦布告し、ドラッグを巡って宣戦布告し、貧困を巡って宣戦布告し、癌を巡って、エイズを巡って宣戦布告し、そして必ず負けるんだ。なぜなら世界はとても複雑なものであり、時を経ると共にどんどん複雑化していっているから。それに伴って複雑な検討のプロセス、複雑な交渉、言語が要求されるようになっているんだ。例えば戦争について、白か黒か、敵か味方か、善か悪かと単純に二極化する考えがあるが、しかし 世界はずっと入り組んでいて、その間にはあらゆる濃淡が存在している。つまり・・・戦争が解決策であるなんて事は偽りなんだ。そのような見解は根本から改める必要がある。まぁ もっとも、僕も他のみんなと同じように罪を背負っているんだけどね。今までは僕も同じように”この件に関して、宣戦布告しようじゃないか”などと考えたりしていたんだから。でも、そうではなくて・・・。何故そうなったのかを理解する事がまず必要で、そうすればもしかしたら解決出来るかもしれないし・・・。とにかく宣戦布告したところで何ももたらさないし、対イラク戦争が何を成し遂げたのか、僕には全く解らない」 こんなに長~~~い日記で、最後まで読んでくれる人は居るのだろうか少々不安だけど・・・ま!いっか! こんなSTINGが大好きで!人間的にもアーティスト的にも。 来年の来日公演が待ち遠しいぞ~! (東京追加公演予約済) 20代なりの悩みや迷い、30代なりの悩みや迷い、40代なりの悩みや迷い・・・など、あると思うんですが、そういう時 人生の先輩方のちょっとした言葉やアドバイスを受けて吹っ切れたりする事がある。 例えば、俺が50代になった時、後進の世代にそんな事をしてあげられる人間になれたらって思う。 (俺自身、まだまだ未熟者なので精進しなければ) Love&Peace! (^^)v お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.10 18:31:01
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