EYASUKOの草取り日記

2013/11/28(木)16:08

ハイドシェック日和

音楽(59)

いつも不思議に思うのだが、ハイドシェックの公演の日に雨の記憶がないあの、1998年の浜離宮コンサートのキャンセルの日にも休演というあまりのショックにしょんぼりして銀座の「吉宗」で蒸し寿司を食べたのは憶えているのだが(ショックのわたしの傍らで一緒に行った娘たちは念願かなって丼茶碗蒸しに舌鼓!)そのあとどこに宿泊したのかさえ憶えていないのに雨でなかったことはしっかり記憶している。今回の八ヶ岳への出発時も行きの特急「ふじかわ」の車窓から、裾野までくっきりと富士山が見えていた。余談であるが、富士山は我が家では北方向に見えるところが、身延線の安居山--芝川間では富士山は進行方向左手に大きく裾野を曳いて見えているのだ。おそらく、身延線が富士川に沿って北行するためであろうが富士宮駅で富士山を背に列車に乗った身にはこの大転換が奇異に思えて成らなかった。世の中は広いなぁ、ちょっと家を出ただけでこんな景観を眼にするんだ、とヘンなことに感心したしだいである。思えば、以前高知でハイドシェックのサロンコンサートに行ったときも飛行機の待ち時間で庭園美術館に行きたまたま開催されていたアルフレッド・ウォリスを知り時間が来て羽田から飛行機が富士山を下手に見て飛んだとき駿河湾を含めて、雲ひとつない文字通りの日本晴れに感激したものである。その後コンサートはもとより、かねてから行きたかった絵金の町赤岡を訪ね陰陽師の住んだという赤岡の町を歩いて「おっこう屋」さんで求めたお湯のみは、現在も家の来客用として使用している。いろいろな方の語るハイドシェックの逸話にはこんな話がたくさんある。まさにハイドシェック日和というような心の温まる事象が、いくつも体験されているようである。八ヶ岳では少々お疲れ気味だったマエストロどうぞ、元気を取り戻して、明日の公演が素晴らしいものであることを祈っています。

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