英国、フランスでも「六甲おろし」

<阪神優勝>英国、フランスでも「六甲おろし」

 阪神タイガースが優勝を決めた15日、「虎ファルガーで祝おう」を合言葉にロンドン在住の虎ファン約200人が市中心部の「トラファルガー広場」に集合した。ファンらはタイガースの応援歌「六甲おろし」を合唱し、歓喜の歌声をロンドンの夜空にとどろかせた。

 トラファルガー広場は19世紀初頭にフランスとスペインの連合軍を破ったネルソン提督をたたえるために作られ、観光名所になっている。トラファルガーの「トラ(虎)」の語呂がよいことから、ファンの祝勝場所に選ばれた。

 広場では大声で歌うことが禁止されているが、警備担当者から「1曲だけならよい」と許可を得た。ファンたちはチーム名や選手名の入ったハッピを着て「六甲おろし」を大合唱した。しかし、1曲で満足できないファンらは、繰り返して歌ったり、噴水に飛び込んだりしたため、広場にいた英国人らは「何ごとか」と驚いていた。

 オックスフォード大に留学中の統計学者の菊池隆さん(45)は「長く低迷していたチームでも復活できることを日本人は学んだ。日本経済はタイガースを見習えば必ず復活し、世界を驚かせることができる」と胸を張った。【ロンドン岸本卓也】

 18年ぶりの阪神優勝のニュースに海外のファンたちも“爆発”。パリではセーヌ川に飛び込み、中国など各地で「六甲おろし」の大合唱が響き渡り、祝福と歓声が世界中を駆け巡った。

 パリでは大阪府パリ事務所職員たちが在留邦人に呼びかけ、シャンゼリゼ通りの地下鉄前に三十数人が集合。凱旋(がいせん)門までの約300メートルを「六甲おろし」を歌いながら行進した後、路上でワイン20本を通行人にも振る舞いながら美酒に酔った。(共同)(毎日新聞)



© Rakuten Group, Inc.