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極上生徒街- declinare-

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矩継 琴葉

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2007.02.10
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カテゴリ:コードギアス

破壊か構築か...

※17話あらすじ
ブリタニア軍に捕らえられた藤堂中佐を救うため、四聖剣が黒の騎士団に協力を求めてきた。藤堂の身柄奪還を約束し、チョウフ基地を攻めるルルーシュ。ランスロットの猛撃に遭うが新たな戦力がこれを凌ぐ。終に追い詰めた宿敵!が、ゼロが見たそのパイロットはスザクだった!



マオが発した言葉、それはスザクの隠された真実の過去だった。
ブリタニア皇国の日本侵攻によって起こった戦争、それに大して徹底抗戦を唱えるタカ派。そしてタカ派の寄る辺となっていたのは、スザクの父親こと玄武だった。
玄武は徹底抗戦に賛同し、本土決戦を続ける。しかし代償は余りにも大きく、多くの日本人が犠牲になった。
その惨劇を見ていたスザクは、終わりが見えない戦争を止める為の手段として、実子として玄武に戦争の停止を求める。だが所詮は10歳の子供の言葉、相手にされるはずもなく突き放されてしまう。それでも戦争を終わらせたいと願ったスザクは、玄武を刺殺してしまうのだった。この事実は、スザクの胸の奥に封印され、一部の関係者以外に知るものはいない。全ては桐原により隠蔽され、世間には『タカ派を治めるための自決』と発表し虚偽の内容が周知されることになる。
マオによるとはいえ、初めてその真実を知ったルルーシュは、スザクの強さも知るのだった。



護衛の為の騎士問題が上がったユーフェミアは、公務で今夜行われるクロヴィス記念美術館の落成式のため美術館を訪れていた。係りの者の案内で館内を見て見て回っていた、そして落成式で集められた絵の中から大賞を選ぶようにと説明を受ける。
ユーフェミアは、ふと一枚の絵の前で足を止め一枚の絵に目を写す。その絵は、古きよき日本の田舎の風景を書いた、色彩溢れるものだった。
しかし係りの者から、絵の作者はイレヴンのクォーターと聞かされ、ユーフェミアは語尾を強めた。察するに、イレヴンとの混血の者には、何れの賞にしても受賞資格がないのだろう。それを理解したうえで、優れた作品と知りながら『飾り』として置いてあるだけと知り、ユーフェミアはムッとしたのだろう。
代わりに、大賞に勧められたのは、ブリタニア皇帝の演説の模様を絵にした作品。
右の拳を突き上げ、勇ましい姿の絵だった。
父親の雄姿を描いた絵だったが、ユーフェミアは曇った表情を見せたのだった。


その頃、扇の元には四聖剣が訪れていた。挨拶も早々に、仙波は黒の騎士団に訪れた理由を話し始めた。それは不慮となった藤堂の救出に協力を求めるものだった。
扇は早速、四聖剣の申し出を受けるかゼロ<ルルーシュ>に電話をした。
藤堂、ならびに四聖剣を仲間に引き込もうと考えていたゼロにとっては、願ってもないチャンス。迷うことなく、申し出を了承し、作戦の準備を始めるのだった。
扇との電話を終えたルルーシュ<ゼロ>の元に、アッシュフォードの制服を着たC.C.が姿を見せた。先日、C.C.を中華連邦に派遣したのだが、どうやら失敗に終わったようだ。だがそれは、ルルーシュの想定の範囲内であり、むしろ目の前に出た藤堂・四聖剣の方が優先すべき事態だった。そしてスザクを...


ユーフェミアは、公務の合間にコーネリアに呼び出されていた。
石川遠征の前に、ユフィーの騎士問題について話があったようだ。事前にプロファイルし選りすぐった騎士を、分厚い書類を作っていた。
それに、しばしの別れの前にユフィーの顔を見たかったのもあったのだろう。 


陽気がいい静かな午後、ルルーシュはスザクとナナリーの3人で過ごしていた。
本当の兄妹のように、楽しそうに会話するスザクとナナリー。
その会話を耳にしながら、ルルーシュはスザクをナナリーの騎士にしようと考えていた。
黒の騎士団・ゼロという顔を持っている以上、いずれ側を離れなければならない。
それにマオの事例があり、ナナリーを守りきることができなくなってしまう。そのため、ナナリーを守ってくれる存在が必要だった。そして何れは... 
その話をしようと、口を開いた時、スザクを呼びにセシルが現れ連れて行ってしまうのだった。
一方でルルーシュに記憶を操作されたシャーリーは、美術の授業でルルーシュの顔を書くことができず。さらに、自室の机の脇に落ちた、握りつぶされた一枚の紙を見つけるのだった。強い思いが、何かを崩そうとしていた。


日も落ちてきた頃、ユーフェミアはクロヴィス記念美術館の落成記者会見に出席していた。
しかし記者から飛ぶのは、政治や身の回りのことに関する質問ばかり。美術館に対する質問すら出てこない。ダールトンなどのサポートもあり、助けられたユーフェミアだったが、その様子からは政治的立場にあるものとしての未熟さが垣間見えた。


同時刻、黒の騎士団+四聖剣による藤堂救出作戦の準備も架橋に入っていた。
荒っぽく準備を進める玉城、そこに見慣れない白衣の女性が。手には煙管を持ち、褐色の肌。それは紅蓮弐式の生みの親、ラクシャータだった。
ゼロも到着し、ラクシャータと顔をあわせる(仮面越しですが)
まずは黒の騎士団に新しい駒が1つ。不在だった、本業のメカニックが到着したのだった。ラクシャータにしても、実戦で稼動している機体のデータ収集は美味しい内容である。
さらにラクシャータは、京都土産と証しパイロットスーツを持ってきていた。早速着てみたカレンだったが、これで連動性が上がるのかイマイチ性能は実感できず。怪訝な顔をするカレンに、ラクシャータは連動性ではなく、生存率が上がるというのだった。

 

晩天も更けてきた頃、藤堂に死刑執行人の名前が告げられる。それは藤堂も知る、スザクの名前だった。 
死刑執行人に選ばれたスザクは、動揺を隠せずにいた。
藤堂とは幼少からの知り合い、合気道の師匠でもあった。スザクには、藤堂を手に掛けるなどできるわけがなかった。
その時、爆音と共に基地の内部から火の手が上がる。
四聖剣の奇襲だった、ラクシャータから手渡された新型機・ゲッカ。見た目こそ、紅蓮弐式に似ているが、その手には刀(詳しくは不明)、右手にはバルカンと遠近の攻撃が可能となっている。そのスピードと攻撃力に、一般のナイトメアでは対処できず次々と撃破されていくのだった。けれども、ラクシャータは納得できず。まだまだ強くなりそうである。
基地襲撃で、藤堂奪還と察した関係者は、看守に藤堂射殺命令を下す。

「奪われる前に始末しろと、上からの命令でね。何か言い残すことはないか?」

「一度は捨てた命だ。惜しくはない。」

まさに銃の引き金がひ引かれようとした瞬間。
輻射波動で壊れた壁の爆音と共に、ゼロが現れる。

「ならばその命、私が貰おう!」

看守は壁の破片で押しつぶされ、崩れた壁の先にはゼロが立っていた。
そしてゼロは藤堂を仲間に引き入れようと、言葉を交わす。

「ゼロ...」

「藤堂京四郎...七年前の戦争で、唯一ブリタニアに土をつけた男」

ゼロは挨拶代わりに、藤堂の実績を口に出す。
だがその言葉は、藤堂からしてみれば重いだけでしかない。
奇跡におぼれる人間の甘え、まるで神を見るかのような期待。

「厳島の奇跡か...お前も私に奇跡を望むのか?」

「アレは奇跡ではない。情報収集を踏まえた、戦術的成功だ。だから、お前が欲しい。」

ゼロは殺し文句を口にした。
皆が言う奇跡とは、藤堂の実力を評価していない。誰もが奇跡を起こしたと口にする。
だがアレは、戦術的成功による、藤堂の策略の勝利。
ゼロはそれを知って、藤堂を味方に引き込むために。 

「もういい。主君と定めた片瀬少将は亡くなられた...私も...」

「甘えるな!!お前は責任を取らなければならない、奇跡の責任を!!」 
 
藤堂が吐露した軍人らしからぬ弱気な発言、それにゼロは口調を強め言い放つ。
その言葉に藤堂は目尻を逆立てる。納得がいかない藤堂に、さらにゼロは続けるのだった。

<後半に続く>






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最終更新日  2007.02.10 14:43:16



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