プロの洗礼
※あらすじ
両国国技館で行われる鷹村の世界戦の日程が明らかになり、一歩は、同じ日、セミファイナルで3度目の日本タイトル防衛戦をすることになった。鷹村の世界戦の相手は、20戦20勝17KOのブライアン・ホーク。タイトルを奪取した時、わずか9日間しか練習をしなかった、と豪語するチャンピオンだ。鷹村は、ブライアンが自分をナメ切っていると知り、怒りに震えながら練習に精を出した。
両国での試合を2ヵ月後に控えたある日、鷹村の世界前哨戦と板垣、木村の試合が行われた。デビュー戦となる四回戦のリングに立った板垣の相手は、地味な雰囲気の牧野。板垣が鳴り物入りでアマから転向したスーパールーキーだったのに対し、牧野は2戦2敗でまだ勝ち星がない。ゴングの後、板垣は、全てフルスイングの牧野に、スピードのあるカウンター攻撃を仕掛ける。勝負は、誰が見ても板垣が優勢だった。
ところが、牧野の頭が板垣に頬に当たった直後、動揺した板垣に牧野の左が命中。ダウンした板垣は、懸命に立ち上がるが、今度は牧野の肘が当たり、再びダウン。この結果、板垣は、KO負けということになってしまった。
控え室に戻った板垣は、自分に当たったのが頭と肘で反則のはずだ、と興奮気味。だが、そこにやって来た一歩は、レフリーが止めなかったのが、故意ではなく事故と判断したためだ、と告げる。そして、気を抜いた板垣が悪い、と言い切った。ショックを受けた板垣は、負けた悔しさもあり、「幻滅だ!」と言い残して、控え室から姿を消してしまった。
一方、リングでは、木村がかろうじて判定で勝利し、いよいよ、鷹村の試合の番になった。世界戦に弾みをつけたい鷹村は、派手な衣装でリングに上がって―
当然のように華々しいデビューを飾るのかと思われた板垣でしたが
勝つためには手段を選ばない牧野の反則でKO負け
ある意味でプロの洗礼、また綺麗なボクシングしか知らない板垣の油断が招いた結果でした
そして板垣には必殺のパンチがないことも敗因となりました。
あまりのショックに一歩の言葉をも押しのけ勝手に帰ってしまうのでした
続く木村は青木の代りといわんばかりの泥仕合
そしてメインの鷹村が出てくるのですが
明らかな減量失敗でガリガリ
果たして結果は……