あかずきんのバスケット

2007/02/07(水)00:35

ひれ肉のポワレ + Borgogne 2004 +グスコーブドリの伝記 ♪

ディナー♪(88)

今日は気温が15度近くまで上がりました 2月上旬にこれほど気温があがるというのは、珍しいです。 地球温暖化でしょうか・・・ 今夜は、簡単なお料理でエネルギー資源も節約? いいえ、これは、ちょっと手抜き・・・ 今夜は残業で少々お疲れです・・ それで、豚ヒレ肉にセージの葉を乗せ、生ハムでくるんで、フライパンで 焼きました。ソースは、たまねぎのソース♪ カリフラワー、いんげん、ポワブル・ロゼ ワインは、ルイ・ジャドのブルゴーニュ2004 これは、わりとさっぱりとしていながら、お味もしっかりしています♪ それにしても暖かいです。 これほど気温が上昇すると、海水温も高いのだろうと思います。 一度、進みだした、反応は次第にその加速を増し、やがて、坂を転がるように どんどん進行します。 温暖化はこれ以上進まないように小さなことから、何かできることをしなければ・・・・ それで、今夜は賢治の「グスコーブドリの伝記」を♪ このお話は、冷害のイーハトーブを救おうというお話です。 冷害を防ぐためには、ただひとつ、方法があります。  火山を爆発させて、二酸化炭素量を増やし、気温を上昇させるのです・・・・ クーボー大博士が云ひました。 「きみはどうしてもあきらめることができないのか。 それではこゝにたった一つの道がある。それはあの火山島のカルボナードだ。 あれは今まで度々炭酸瓦斯を吹いたやうだ。 僕の計算ではあれはいま地球の上層の気流にすっかり炭酸瓦斯をまぜて 地球ぜんたいの温度の放散を防ぎ地球の温度を七度温にする位のカをもってゐる。 もしあれを上層気流の強い日に爆発させるなら瓦斯はすぐ大循環の風に まじって地球全体を包むだらう。けれどもそれはちゃうど猪の首に鈴をつけに 行く鼠のやうな相談だ。あれが爆発するときはもう遁げるひまも何もないのだ。」 ブドリが云ひました。 「私にそれをやらせて下さい。私はきっとやります。そして私はその大循環の風 になるのです。あの青ぞらのごみになるのです。」      *   *   *    それから十日の后一隻の船はカルボナード島へ行きました。 そこへいつものやぐらが建ち電線は連結されました。 ブドリはみんなを船で返してしまってじぶんが一人島に残りました。  それから三日の后イーハトーブの人たちはそらがへんに濁って 青ぞらは緑いろになり月も日も血のいろになったのを見ました。  みんなはブドリのために喪章をつけた旗を軒ごとに立てました。 そしてそれから三四日の後だんだん暖くなってきてたうたう普通の 作柄の年になりました。ちゃうどこのお話のはじまりのやうになる筈の たくさんのブドリのお父さんやお母さんたちはたくさんのブドリやネリと いっしょにその冬を明るい薪と暖い食物で暮すことができたのでした。   * * * * * *  冷害から作物を守るために、火山を爆発させ、空気中の二酸化炭素を増やし 気温上昇させる・・・・ 今現在、地球は、空気中の二酸化炭素濃度があがり、温暖化という深刻な 問題にさらされています。 こんな未来を賢治は予測していたのでしょうか・・・・ この温暖化、何か手だてはないものでしょうか・・・

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