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カテゴリ:本
映画”オリバー・ツイスト”を是非見ようと思っている。
ロマン・ポランスキー監督、舞台は19世紀イギリス、 チャールズ ディケンズ 原作、おすぎ絶賛、主人公の 男の子がかわいい、どうしても見たくなるでしょ。 公開までにまず原作を読んでおこうと思って先月買った。 もう2週間もたっているのに、まだ読み終えていない。 だって、じぇんじぇん~、面白くないの。 ほんとつまんないよ。 理由はまず、翻訳が古いから。 日本人なのに日本語が解せない。 そのまんま翻訳なので、日本語として支離滅めつ。 やたら”(ほにゃらら)”とか”ーというのは、ほにゃららー” ()、--を多用して複雑怪奇な日本語にしている。 登場人物で”忍術小僧”というニックネームの男の子が いるのだが、このセンス、まさしく50年前。 伊賀ものを読んでいるんじゃなんだから。 (でも映画ではなんて訳したんだろう?) 見ればこの本、24刷改版、50年以上前の訳。 ”ゐ”とか”ゑ”とか旧文字だけ直しました、という そのまんまロングセラーでした。 私が文学少女だったころの翻訳モノってこんな感じだったんだ、 としみじみ。一語一語漏れなく忠実に。 ありがたいわ、今じゃ大体、日本語にほとんど違和感なく すーらすら読めるもんね。 翻訳の世界は知らない間にすごく進化してました。 この際いいたい。 新潮文庫の人、 表紙だけ替えてごまかして売るなよ! 越前敏弥(←ダヴィンチ・コードを訳した人ね。 この人の訳好きなんですわ)に訳させろ。 あと内容。 ディケンズって、イギリスの夏目漱石だと思っていたが 私のかいかぶりでした。漱石さん、ごめんなさい。 ありえない偶然が2つも3つもオリバー君に起こるのだけれど そりゃないでしょ、という感じ。偶然もほどほどに。 ほんと、この人巨匠なんですか。 もし、もーし映画見て気に入ってその勢いで原作まで 読んでしまおうという方、 ”読まなくていいです” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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