魔法のゆび(ロアルド・ダール)
魔法のゆび(ロアルド・ダール)“魔法のゆび”は、わたしの秘密。なにかにカッとなると、目のまえがまっかになり、右手の人さし指がピリピリしてきて、とつぜん、光線のようなものが、とびだす。わたしは、“魔法のゆび”を二度と使うまいと決めていた。ウィンター先生があんなことになってしまったから。なのに、ある日、おとなりのグレッグさん一家が、シカを撃ちころして運んでいるのを見たとき、思わずカッとなり、目のまえがまっかになって…。 とてもかわいい本。絵がいい。(私の好みです。)ただ、子ども向けの本ならば、もう少し活字を大きくしてほしかった。そうしたら、子どもが一人でも読みやすいのに。猟が大好きな友達の家族に、「魔法のゆび」が何をするか。予想通りの展開なんだけれど、ダールらしい毒も効いている。(大人が読むなら、「あなたに似た人」の方がお勧め。)同じシリーズで、「チョコレート工場の秘密」も出ている。次回はこれを読んでみよう。