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![]() ![]() 壊れない日本製品 もう10年位前の話である。我が家にお昼に招いた日本人の友達の1人に、「わ~ヒロコさん、凄いですねぇ。まだこんな炊飯器つかってるのですか~」と驚かれた。それは、お米をといで水を入れて、スウィッチをオンにするだけで、ちゃんと美味しいごはんが出来上がるもの。1980年代に、まだ【ミツワ】が【やおはん】と言ってた時代に買った日本製の炊飯器で気に入っている。 「まだって、美味しいごはんできるもの。ちょっとこの頃おこげが出来るけど、おこげ好きだし」と答えたが、以来気にはなっていた。でも私は壊れてもいないものを捨てるような罰当たりのことはしない。そう、考えてみたらもう40年近く使っているのだ。 壊れないといえばカメラ。カメラと言えば、祖母の兄は明治時代にカルテックスでエンジニア科を卒業、特にカメラの技術を学んだそうで、日本にその技術を紹介した一人であるから我が家にもドイツ製や日本製のカメラがあった。日本製のカメラもしかり、性能がよく丈夫で長持ちする。私が日本をでた昭和39年には、日本製カメラは、もう世界のカメラと言われるところまでのし上がって来ていて、外国人が日本にくると必ずと言って良いくらい土産に買ったものである。前夫が昭和38年に日本に来た時も買ったが、彼はまだ持っている。私も立派なのをもっていたが、テクノロジーと世の中の進化で、フィルムが買えなくなり、町中にあったカメラ屋もDPEも全部なくなってしまったから使い物にならなくなった。仕方がないから、ある日フォトグラファーでカメラのコレクションをしていた人にあげた。長らく使ってなかったせいか、よく見たらレンズの中にカビが生えていたから躊躇したが、「あ、大丈夫です、僕自分できれいにしますから」と喜んでもらってくれた。 次に日本製の車。私は2002年の日本製の車に乗っているが、これまた、24年経つのに新車同様に動いてくれる。勿論丁寧に乗りメンテも怠らないが、皆に「え~?」っと驚かれる。駐車場でぶつけられて傷だらけだが、私はそんな事は気にならない。メカニックにスムース、安全であれば十分である。ただ一つの難点は、大型ハイオクタン車なので昨今はガソリン代が高くてこまる。幸い私も84歳になってしまったから、暗くなったらフリーウェイは運転しないし、遠出も少なくなったのが救いになっている。一番安心なのは、絶対に盗まれそうにない事。 炊飯器や車よりもっと長持ちしている日本製の持ちものは、いまだにベットの横にあるサイコロ型のアラーム付きラジオ!やっと雑音が増えてきたので聞かなくなったが、電気時計として夜中でも見えるので捨てられない。 と、まあ良い事ばかり書いたが、決して最初からそうだったわけではなく、現在の東洋の国々がその過程にいるように、「日本製はすぐ壊れる」と言われた時代を通ってきている。つまり、先進国から笑われてもギブアップをせず、たゆまぬ努力をし続けてきた結果が世界に誇れる製品を作り出す国となり、日本も先進国の仲間になったわけだ。 炊飯器の話に戻る。息子の家に行ったら、キッチンにボタンだらけのモダンな炊飯器があった。「マム、これ凄いんだよ。白米、玄米、オートミール、シチューや他のレシピでも色々できるライス・クッカーなんだ。前の晩に時間をセットしておくと、朝できてるんだよ」と言って、最新式の炊飯器の使い方を説明してくれた。「あら、いいじゃないの」とは言ったものの、別に欲しくはなかった。「で、あれこれ試してみたの」と聞いたら、「いや、今のところ白米だけ」私は、心の中で『ムフフフ、さもありなん。オン・オフのだけで良いのだよ』と思い乍らも、「今もってるのが壊れたら買うわ」と言った。 すると、「ちょっとまって」と別の炊飯器を持ち出して来て、「ほらポールって同級生覚えてる?彼の母親が学生寮で使うようにって新入生の時に炊飯器をもたせたらしいけど、彼一度も使わない内に卒業しちゃってね。引っ越すからって置いてったけど持って行く?」と言ったので、スペアー用として持ち帰った。それもオン・オフだけの炊飯器であった。しかも、今私が持ってる炊飯器より更に昔のデザインだったので笑ってしまった。 それをもらって1週間もしない内に、近所の人が「家が売れたので、アリゾナに引っ越す事になりましてね、これ、子供達からクリスマスにもらった物なんだけど使わないからもらってくれませんか?」と持って来たものは・・・そう・・・新品の昔風オン・オフ炊飯器であった!という訳で、私は一生新型の炊飯器は買わないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.05.29 06:01:10
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