南カリフォルニアの青い空

2014/07/13(日)04:57

予測できない男

グレッグという男は、次に何をするのか予測できない。「夕食だよ~」と、ベルを鳴らしても返事がないと思えば、ぐうぐう寝ているし、ある日から急に「砂糖はやめた。朝、昼抜きで、一日一食にすることにした」などと言って、ビタミン・ドリンクを飲み、ナッツや果物をたべ、昼には、イミテーションの砂糖と塩を混ぜてポップポーンに振りかけたものをたべている。しかも、依存症の彼の事だから全く同じことが半年も一年も続いている。そうかと思うと、誰かのパーティーにいって、ケーキを食べ「それ、お砂糖が入ってるけどいいの?」と聞いても無視。これ以上たべられないほどの量を食べる そうでなければ急に、「トロピカル・フィッシュのミーティング行く」といって、夜遅くまで帰ってこないこともあれば、急にメキシコに一泊しに行ってしまうこともある。そういう彼のことだから、昨日の朝「10時に砂漠へ出かけるが、ヒロコも行かないか?」と言っても驚かず、私はすぐパッキングし、アイスボックスに食品をいれて、車に積み込み片道200キロの道をさぼてんと、石だらけのYucca Vallery (ヤッカ・バレイ)に行ってきた。 (わが裏庭から、移動させたサボテン)荷をおろし、マーケットに足りない食品を買いに行くと、朝昼抜きの筈の彼が「昼めしは何だ?」と聞く。こういう男だから、どちらに転がっても良いよいように、いつも用意はしてある。彼は、庭に水まいて、ハイキングして、昼寝をして、夕食をたべ、テレビを見てねる。私は食器を洗って、彼とテレビをみて星空をながめ、いろんな人の事を祈ってねる。 20エーカーの石ころの山のてっぺんに、小さなモダンな家を自分の手でたてた弟。グレッグが、とてつもない広い敷地の庭を自然にうけもつようになって、サボテンを沢山植えている。あ!なるほど、それで、我が家の裏庭はサボテン御殿になったんだと、私は気づいた。彼は、我が裏庭で育てて、砂漠の弟の別荘にもって行くのが楽しくなったようだ。それにしても、グレッグの石集めもさながら、弟は石山の大地主。名は体を表すとはいうが、彼等の苗字はSTONEとは良くいったものだ。 360度の眺めの、この家は空の上からでなければ見られないほどのプライバシーがある。つまり、誰からも見られない場所にある。今朝は6:30に、まだ私がねてるあいだにハイキングに出かけたらしく、かえってきたとき、玄関から大声で「おい、ヒロコ後ろから写真をとってくれ」というので、眠いめをこすりながら外にでたら靴下とスニーカーとサングラスのほかは、身になにもつけてなかった!私は、笑い転げて、目がさめた。彼は、このように全く予想外のことをやる男である。(彼自身が、フェイスブックに載せた写真ですから、もちろん彼の承諾をえてます。兎に角このように、突拍子もないことをやる男です)

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