南カリフォルニアの青い空

2015/03/21(土)07:30

二人三脚

グレッグは前後の事を考えずに、頭に浮かんだらすぐに作品に取り掛かり、子供が粘土遊びをするごとく楽しみながら、次の展覧会の作品に没頭。「これどう思う?」と、嬉々として私に見せにくる。 メキシコの文化を知らないと只気味が悪く見えるだろうが、実はマスクマン、ルチャは貧乏人や、弱いものを助けるヒーローで、メキシコ人の間では人気ものであり、アーチストがよく、取り上げる被写体になる。数か月前にルチャを描いたランプシェードをブログに載せたことがあるが、ご記憶にあるだろうか?今回はその、ルチャを主題にしたアートショーで、グレッグは絵も描いたが、ショーの前に売れてしまったので、予約済みである。 今度のショーはハリウッドに、大きな看板を作ったくらいで、大々的なショーになる感じ。売れたら、35%が文化会館への寄付になる。  さて、二人三脚と書いたのは、グレッグの作品を壁にかけられるようにするのは、私のかかり。彼はパワーツールが使えない人。私なら、ワイヤーを通せるように、粘土がソフトの間に穴をあけておくが、彼はそういう事は一切考えないし、私が「穴あけといたら、あとで楽よ」といっても聞く人ではない。出来上がったものを目の前にだして、「どう思うか?」と聞き「壁にかけるようにしてくれ」と無責任なことをいう。見ればどうしょうもなく凸凹でこまってしまう。板を切って、サンディングをし、ドリルで針金を通せる穴をあけ、セメントで張り付けるのが私の仕事になっている。  埃がきらいなので、 いつもこんな具合。ガレージの中でやるから、車が真っ白になってしまうが、絵の場合は、額屋に持って行ったり、3Dの作品は私が手伝うわけで二人三脚なのである。 

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