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先日、地元の月刊誌12月号にクリスマスの話を書いたのを載せましたのでそれを先ず読んでみてください。 あの話の当時、弟は3歳くらいだったと思いますが、母は自分のクリーム色のセーターをほどいて染め直し、妹と私にはホクシャピンク、弟には緑いろの手袋を編んでくれたと書きましたね。その時の弟を忘れません。 緑色の手袋を見た途端に、ぽーん!と放り投げたのです。驚いた母が、 「あら、どうして投げたの?はめてみたら?」と言ったとき、 「僕は男の子だ!赤いのなんかヤダ!」と叫んだので、赤緑色盲だとわかったのです。びっくりした母が、これは緑色なのよ、おねえちゃんのはピンクで違う色なのよ。と説明してもはめるのをいやがっていました。 私の従兄も同じく色盲で、ある日ピンクのトレーナーを買って来て、「これグレーだろ?」と言ったので驚いたことがあります。それからは、必ず私も一緒に買い物についていったものです。いうまでもなく、そのトレーナーは私の物になりました。 あれから70年たち、最近ネットのコマーシャルに色盲の人でも普通の色に見える眼鏡が発明されて流行ってるビデオをちょくちょく見るようになったとき、弟にどうしても色の世界を見せてやりたくなり、さっそく購入して送ったのです。 弟はネットもやらないし、メールもやらないので、甥を通して会話をしてるのですが、 「赤ってこんなに鮮明な事に驚き、74歳にして世界が変わりました!」とよろこんでたよ。息子の自分もうれしいです。としらせてきて、ウルウルしてます。 日本のアマゾンではかなり安く買えますよ。なんか安っぽくて説明も不完全な日本語だったので、アメリカで買っておくりましたけど、アメリカのデザインでも中国製だったので、笑ってしましました。中国が経済大国になる筈ですね。日本のアマゾンのアカウントがなかったので、どのみち私は買えませんでしたけどね。一応お知らせしておきます。 ご存じでしょうが、色盲は99%が男性にでます。でも、そのDNAは自分の子供にはでません。つまり、お父さんが色盲でも子供は大丈夫なのです。色盲DNAは女性をとおして次の代に行くので、私の息子に出る可能性があったわけですが、大丈夫でした。娘は実子がいないので、我々の代で止まりました。 もっと早くに発明されていたらなあ、と思いますが、生存中、弟に色の世界を楽しめてもらえてとっても嬉しいです。
最終更新日
2021.12.15 13:28:22
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