南カリフォルニアの青い空

2022/05/18(水)08:14

スペイン紀行・4さよならバルセロナ

 我々のホテルは数百年前の建物を改築したもののようで、部屋は清潔で、バスルームなどモダンなのだが、明かりをつけなかったら牢屋のように暗く、中庭にむかった小さな窓が一つあるだけ。その中庭が明り取りになってるようで、水道管、下水管、などがむきだしになっていて、あまりにも殺風景だからか、一つの壁に、大きな絵がかいてあった。  ロビーの椅子にすわると、屋外にいるような錯覚をおこすようなインテリアである。  このホテルは、バーはあるが、ダイニングは朝食しかださないかわりに、チョイスは多い、朝食であった。  今日は、ホテル前から歩いて、近所のランドマークを見にいったのだが、あるビルの入口から、どんどん地下に潜っていくので何だろうとおもったら、アグスタス・テンプルがあるというので、信じられなかったが、ちゃんと、石柱が残っていた。つまり、今の町は、古代の町の上にたっているらしい。 エジプトも、最近古代の町が発掘されたらしいが、メキシコなども、次々にピラミッドなどが、発掘されているから、不思議でならない。いつ人間の知らないうちに、それ程の土が積もるものなのだろうか? 今ある町も、1000年位たつと、地下にもぐってしまうのだろうか?  我々のホテル前の広い歩行者天国の道路で、はタクシーしかはいれないようになっていて、歩行者優先なので、タクシーはのろのろ走る。我々が飛行場からここに来た時も、通行止めのおおきなシリンダーがたってるところで停めて、ボタンを押すと、地面スレスレに下がり、車が通りおわると、又ニョキニョキ上がって来るようになっていた。両側にある店は、高級品店のようであった。  4月の終わりだというのに、よる9時半くらいまでは薄明るいのだが、まず陽が落ちると、キーボードや、ギターで歌ってた人、笛を吹いていた人などが徐々に消え去り、夜8時くらいになると、どこからともなく、若い男女が我々のホテルのまえの道路に、CD プレイヤーをもってあつまってくる。道端にすわってタバコをすったり、輪になってなにか相談していたり、多い時は15人くらいのグループが、2,3組いて、順番に踊りだすのだ。それを、ビデオに撮るのは男の子。現代っ子は、今はやりの「ユーチューバー」とかいって、それをネットに取り込んで、収入を得てるのかもしれない。アメリカだと、大抵黒装束だが、スペインは情熱的で黒に、けっこう赤も多い。気が付いたことは、ツーリストの町は、このゴス・ガールにせよ、店員にせよ、屋台で働いてる人にせよ、白系のスペイン人がすくないように見えた。そして、皆親切である。  「明日は、Trainで、マドリッドに行くから、お弁当の用意をしてください。朝8時半にロビーであいましょう」と、ハビエルがいったので、美味しいサンドウィッチを買いに行く。バルセロナはテイクアウトの店のベジタリアンサンドウィッチも最高であった。 テイクアウトの店にいったら、スペイン語が全くでてこなかった、メキシコではこまらないのに、不思議であった。でも中国系の女性が英語がわかったのでたすかった。 グレッグは、チェのTシャツをきてご機嫌。 この町には、色々楽しいたてものがあるが、見る暇などなかったが、これは、電車の駅にいくバスのなかからみたドラゴンの家だそうだ。 これが、スペインの特急。ハビエルが自慢げに説明していたが、私もグレッグも日本の新幹線をしっている。日本の方がくらべものにならないほど、立派である。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る