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すみません、今頃気づいたのですが、来月郷の原稿を今月号と間違えて載せてしまった ようです。今月号『アバウトな国』をのせます。 数年前の話だが、新しいオーブンを買ったら、パーツが入ってなくて、文句電話をかけたが全然ちがう部品が来た。また電話をしてモデルナンバー、パートナンバーを確認したのに、今度は違うブランドの部品が来た。3度目の正直、つまり使用できる状態になるまでに1ケ月以上かかった事になる。 次は、ディッシュ・ウォッシャーを注文したら、違うモデルが来た。配達人はメキシカンで、説明してもなかなか通じない。「エステ・モデロ。ね」と、ブロークン・スパニッシュの最後に「ね」をつけて、注文したモデルの写真をみせたら、「オッケー」と頷いてアイパッドでオフィスに連絡してくれたのは良いが、私の注文したモデルは3か月待ちだといった。古いのはもう外してトラックに積んでしまった後だから、カウンターの下にぽっかり穴が空いたまま3か月まって、やっと来たが職人の間違いで2度もやりなおしであった。つまりディッシュ・ウォッシャーが動き出すまでに半年近くかかったのである。 アメリカの企業のカスタマー・サービスは、たいてい問い合わせ電話でも、人間ではなく「英語は1,スペイン語は2を押す」と言うオートアンサーであり、1を押すと「支払いは1,修理は2,注文は3を押す」と、又別の番号を選ばなければならなく堂々巡りをさせられ、結局は1に戻ったりして、ちっとも問題解決が出来ない事が多い。 「係員と話したい場合は0を押す」と言う場合でも、係の人が出てほっとしたのも束の間、相手が酷い発音の訛りで何語を話してるのか分からない事がよくある。私の場合、更に難聴ときてるから、強いインド訛りだともう駄目。「え?何でしょう?繰り返してください」ばかりで、互いにイライラしてギブアップしたことが何度もある。だから私は、チャット・オンラインの方が好きである、何故ならタイプしたものはハッキリわかるし、保存しておけば会話の証拠にもなるからだ。 これが、ソーシャル・セキュリティーのような政府関係だと、もっと酷い。先ずは30分から1時間は待たされるから、スピーカーに切り替えて別のことをしてないと一日を無駄にする。待って待って待っていたのに、途中で切られてダイアルトーンになったりすると、受話器を投げ出したくなる。 上記のような、アバウトさがアメリカのネガティブなところである一方、皮肉な事に、そのアバウトさゆえに助かることもある。 これは最近の話。どんどん値上がりする車の保険に腹が立って、カスタマーサービスに電話をしたら、とっても奇麗な英語でハッキリ話してくれる男性が出た。「まぁ~嬉しい。アメリカで久々に英語が通ずるわ。感謝します。皆があなたのような方だといいのですが」と言ったらゲラゲラ笑われたが、実に気分のよい会話だった。確か、「私は80歳を越えて、車も殆ど乗らないので、ディスカウントをしてもらえないだろうか?」と聞いたと思うが、そういう人は得てして親切で、その時も「オフ・コース」とスーパーバイザーと相談して掛け金を安くしてくれた。 第2の例は、車のRegistration書き換えまでに私の古い車は何回やっても、スモッグテストにパスしなかった。ステッカーは1月なので、1月中に行けばよいと思って、最後の日にDMVに期日延長を申し込みに行ったら、「有効期限は1月8日ですからもう遅いです」と言われパニック!「どうしたら良いのでしょう?」と聞いたら、「罰金を払えば延長できます」と言ってから、貧乏にみえたのか、老人で可哀そうだと思ったのか「ちょっとまってね」とスーパーバイザーと相談して、「内緒よ、1月8日に来た事にしてあげる」と言って、罰金を払わずにすんだのだった。こういうアバウトさは日本では恐らく無いと思う。 第3の例は、知り合いがスピード違反だったか、一時停止違反だったか忘れたが、運悪くポリスに捕まってチケットを切られた。彼女は『しまった!』と思って「ソーリー」と。ほほえんだら、魅力ある若い娘だったので、「今回は見逃してやるけど、次は気をつけるんだよ」で済んだらしい。ポリスもしょせん人間だから、掴まった人の態度で罰の結果も可なり違うと思う。 応対のすべてが生の人間だった時代から、テキストまたはオートアンサーの時代になり、消費者にはかえって不便さが増した。これからは更に人間の感情無しで正確なAIの時代に突入していくから、『アバウト』は無くなるかもしれないが、全く人間の温みのない融通の利かないロボットのような殺伐とした世の中になるかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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