2015/09/23(水)21:58
市民福祉交流センター 加茂美人の湯
さてまた温泉です・・・
市民福祉交流センター 加茂美人の湯です。
加茂市の公共施設です、
加茂市は全国的な家具の産地でこの施設も家具の町らしくなかなか綺麗な内装の施設だったのですが、
年月を経てだいぶくたびれた感じがありますね。。。
泉質的には県内屈指の強塩泉ですが、だいぶ薄めているのでそんなに濃いイメージはありません。
まあ薄めているといってもそんなに悪くはないのですが、強烈な強塩泉というイメージはありませんね。
まあこれはここの泉質の問題もあって度重なるスケールトラブルで幾度も源泉がつまり、
今は斜めに掘削して希釈しながら汲み上げるという方法を取っているようなので仕方のない面もありますね。
温泉成分分析表はこれです・・・
家具の街の施設ですのでそろそろ家具・内装のメンテナンス時期でないかな~~という気もしないでもないです。
まあここも定番温泉なので、ほかに特に書く事もないです・・・
しばらく難しい政治の話ばかり続いたので今回は別の話・・・
とりあえずは・・・
ラーメン?・・・
これも定番「酒麺亭 潤」です、県央背脂ラーメンのお店ですね。
みんな大好き背脂ラーメン・・・
それに餃子・・・
「潤」は県央背脂の中でもいち早く関東進出を果たし人気を得ているお店です。
私がこの「潤」で唯一気に入らないのが・・・
スープに柚が入ってるんですよねここ・・・
別に柚が嫌いではないけれど背脂ラーメンに柚は要らないかな・・・
県央背脂で柚が入るのはこの「潤」と「勝」、
柚で油臭さを消そうというのでしょうが、無理無理、消えない消えない、そんなもので・・・
変な臭いが付くだけだって・・・、要らないって。。。
「抜いてくれ」と言えば「潤」も「勝」も抜いてくれますが、大抵露骨に嫌な顔されます・・・
「え~~、柚がうちの店の売りなんでないの!!」という声に出さない声が聞こえますね。。。
さて残りは何の話にしましょうかね・・・
堅苦し政治の話ばかりだったので、もうちょっとくだけて古い本の話でもしますかな・・・
大正5年に発表された森鴎外の小説「高瀬舟」は読んだことがありますかね。。。
読んだことない方のために軽~~くおさらい。。。
京都の罪人を遠島に送るために高瀬川を下る舟に、弟を殺して島流しになる喜助という男が乗せられました。
護送役の同心羽田庄兵衛は島流しになる喜助がいかにも晴れ晴れとした顔をしているので不審に思いその訳を尋ねます。
喜助は弟と貧しい長屋暮らしをしていました、やがて弟は病になり、兄に迷惑をかけぬよう剃刀で喉を切って自殺を図りました、
自殺に失敗し剃刀を喉に刺して血まみれになっているところを喜助が見つけます、
医者を呼ぼうとする喜助に弟は言います、医者がなんになる、この剃刀を抜いて楽にしてくれと。。。
喜助はついに弟の喉に刺さった剃刀を抜いてしまい、弟殺しの罪に問われ遠島となります。
もともと貧しい長屋暮らし、島流しになるといっても食べさせてもらえる上に鳥目200文まで貰え嬉しいという・・・
護送役の同心は喜助の暮らしと自分の暮らしを比べ、はてどちらが幸せな暮らしなのであろうかと考えてしまう。
というお話です。
このお話には2つのテーマが込められています、
一つは「安楽死」、
剃刀を喉に刺し多分もう助からない弟を楽に死なせてやった喜助は殺人者であろうかという問題。。。
この小説を書く数年前、鴎外の次男と長女が百日咳にかかり次男は死亡、長女も危篤に陥る、医者は後24時間の命と宣告し苦しみもがく長女にモルヒネによる安楽死を勧める。
鴎外も医者としてその勧めを受け入れモルヒネ注射をしようとしたその時、鴎外を義父が叱り飛ばし
「人間には天命というものがある。その天命が尽きるまで、たとえどんなに苦しかろうと生きねばならないんだ!」 と叫んだ、
義父の反対でモルヒネ注射は中止され、その後長女は回復し一命をとりとめた。
多分助からない、しかし苦しくても生きていれば救われる可能性は0ではない、生きることを諦め死を選んだ時、その可能性は0である。
わずか1%の望みに賭け生きる道を選ぶのか、それとも楽に死なせる道を選ぶのか、人間が人間らしく生きるとは果たしてどちらの道であろうか・・・
そしてもう一つが「知足」、
足ることを知るということ。。。
人の欲望とは限りのないもので、あればあったでもっと欲しくなる。
食べても食べても足りるということを知らない餓鬼のようなものです。
求め続ける限り人は満ちることを知らず、それが幸福であることを知らない、
これで十分と足りる事を知った時、人は初めて幸福になれるものです。
さて、物に溢れ、満ち足りた生活を送っている私たち現代人は「足りる」ということを知っているであろうか・・・
今日は「加茂美人の湯」と小説「高瀬舟」のお話し・・・
ではまた・・・