2017/05/14(日)11:12
フォッサマグナ糸魚川温泉「ひすいの湯」・・・
今日はキャンプの日記の続きですが、まあ残りはほとんど温泉のお話ですね。
糸魚川は市全域が世界ジオパークネットワークが認定する地球科学的な価値を持つ大地の遺構、世界ジオパークに認定されています。
糸魚川には日本列島の成り立ちに影響する、フォッサマグナの西側の境界線糸静線が通っています。
フォッサマグナというのは地質学的に東北日本と西南日本の境目となる中央地溝帯のことで、
まあなんというか簡単に言うと古い地層と地層の境目の溝に比較的新しい地層が堆積してできた場所ということです。
地質学的に特異な地ですので温泉も変わったのがありましてね・・・
その一つがこの「フォッサマグナ糸魚川温泉 ひすいの湯」です。
地質学的に特異というのはこの糸静線の境界を境に西側はユーラシアプレートでこのフォッサマグナを挟み東側は北アメリカプレートになり、ちょうどこのあたりがプレートの境目になります。
フォッサマグナの西端はこの糸魚川静岡ラインでほぼ確定しているのですが東側は諸説あり今のところ未確定です、
プレートの境目危ないんじゃ?、新潟には原発もあるしとか考えている人、それは数千万年単位での話ですのでこの大きな時間の流れからしたらプルトニウムの半減期数万年ですら瞬間です。
プレートの移動というのはそんな数万年なんていう短い時間で大きく動くものではなく、数千万年、数億年という単位で動いていくものでしてね。
それに原発そのものを数万年管理する必要はありません、原発から廃棄される核廃棄物の一部の管理が数万年かかるだけです、
原発は安定した地層に建てられるのが普通ですがそれは数万年なんていう単位の話で話ではないですね。
プレートの移動なんていう数千万年単位の話の中ではほんの一瞬瞬きする間もない僅かな時間安定しているであろう地層という程度でしょうかね?
日本列島がユーラシア大陸から分離し列島を形成するなんていう悠久ともいえる時間安定し続けているであろう地層なんてこの地球上に存在しません。
っとちょっと話がそれましたが地球科学的、地質学的には非常に貴重な場所です。
この場所は地層の裂け目であり、プレートの境界であるのでフォッサマグナの圧縮によってできた断層からマグマが染み出やすい場所でもあります、
なのでこのフォッサマグナには焼山、妙高山、白根山、浅間山、八ヶ岳、富士山、箱根山と火山が連なります。
そのため糸魚川には県内では珍しく焼山温泉、蓮華温泉といった火山性の温泉があります。
火山性の温泉だけならまあ火山列島の日本ですからそう珍しくもないのですが、
ここは地層の裂け目でありちょっと変わったタイプの温泉もあります。
これは近年新しく考えられた温泉の概念なんですけれどね、
こういう地層と地層のぶつかる場所、プレートがこすれ合う場所では、それが熱源となる温泉が生まれる。
フォッサマグナはかつては海だった場所、水源はかつての海水が地殻に閉じ込められた化石海水、
これが地殻変動の伝導熱により高温となり断層を通じて地層近くまで上昇した温泉、
こういうのをジオプレッシャー型温泉と言います、地殻変動の伝導熱?
馬鹿にしてはいけません大地が動く膨大なエネルギー量です、ジオプレッシャー型の温泉は90度を超える高温泉になることも多いです。
このフォッサマグナの湯もジオプレッシャー型と思われますが、敷地内には97度の高温の源泉が噴き上げています。
まさに自噴ですね。
当たりは石が焼け焦げたような独特の臭気が漂います。
危ないので立ち入り禁止です、
これは火山性のガスのように有毒だからというのでなくて単に熱いから・・・
泉質は・・・
元が海水なので塩化物泉です。
成分総計16000と結構な高張泉です。
日本列島の生成に係ったフォッサマグナが生み出した温泉・・・
なかなか面白いでしょう?
せっかく来たんだからこういう糸魚川っぽい温泉が良いでしょう?
と、前回来た時も同じような考えでここに来たので今回は二度目ということになります・・・
まあ我が家の湯めぐりも既に100湯を超え、数えてないから何湯くらいになったのやらですが、
ここは新規でないので加算無しですが残りの2湯は新規ですよ、まあ新しい温泉も開拓しないとね・・・
ですが長くなったので次の温泉は次回ということで・・・
糸魚川は日本の石、「翡翠」が採れる場所としても有名です、
なので「ひすいの湯」、別に月岡や咲花のように湯が翡翠色なわけではありません。
今日はフォッサマグナ糸魚川温泉「ひすいの湯」のお話し、
ちなみに一番最初の写真はキャンプした美山公園内にあるミュージアム「フォッサマグナミュージアム」です。
ではまた・・・