カテゴリ:雑感
日本人にもなじみの中國文人「魯迅」、魯迅を偲んで東北大学片平キャンパス東北大学史料館へ・・・
酷暑が嘘のように、駆け足で冬に向かっているように思われます。短い秋を惜しむように文化の日の今年最後の3連休は紅葉を求め多くの行楽客が押し掛けたようである。折角の秋を楽しみたいものと蔵王山麓か山形へ紅葉と新そばをと思うのであるが億劫に、体力の衰えを認識せざるを得ない昨今である。 日本人になじみの中國文人「魯迅」を偲び東北大学史料館へ。魯迅は中国の文人(小説家、詩人、俳人、随筆家、翻訳家)であり思想家。文筆活動を通じてかっての諸外国に支配されている中国から国民一人一人の精神を変えることで不幸からの脱却を訴え続けて来た人。日本の仙台医専(現在の東北大学医学部)に1904・9~1906・3まで仙台に在住、留学時代の様子と藤野先生との師弟関係に感動です。 東北大学片平キャンパスの魯迅像。 東北大学史料館。記念展魯迅の読書生活が11月30日まで。 写真は魯迅と親交のあった日本人の内山完造。内山完造は上海「内山書店」の店主、魯迅の人と思想に深く共鳴し、政府の厳しい弾圧によって上海に逃れた魯迅をかくまいこれを支援した人。 撮影された写真は1933(昭和8年)、満州事変勃発(1931)後のものです。日本が中国に侵攻したのは資源確保の他に列強国からアジアを守るためとも…往時の魯迅の日本への思いはどうだったのでしょうか、考えさせられます。 魯迅の藤野先生への思いは魯迅の書「藤野先生」に集約されるようです。 藤野先生から送られた一枚の写真は、魯迅の書斎に飾られ、彼の心を絶えず励まし続けたという ”夜ごと仕事に倦んでなまけたくなるとき仰いで灯火のなかに、彼の黒い痩せた、今にも抑揚のひどい口調で語り出しそうな顔を眺めやると、たちまち私は良心を発し、かつ勇気を加えられる。そこで煙草に1本火をつけ、再び「正人君子」の連中に深く憎まれる文字を書き続けるのである。”と… 仙台医専の日本人同級生による送別会(1906・3) 左端が魯迅、一番町で甘いものを食べた後で撮影したもの。 たった今、アメリカ大統領に前大統領ドナルド・トランプ勝利90%の報道である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.11.07 21:19:54
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