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カテゴリ:競馬
昨日まで中山競馬場でレースだった彼。
結果のメールがなかったから,不本意な結果だったかな…と聞かずにいた。けど今日会った時にサラっと聞いてみた。 「どうだった?」と。 そしたらしばしの沈黙のあと, 「ん~聞きたい?」と彼。 やっぱり良い話じゃないんやなぁと察知し「いやいや別にいいけど…」と言ったんだけど 「いづれ分かるし,言うわ。足の腱が切れて引退やねん」 仕方ないしなぁと明るく言っていたけど,そのコは彼がJRAに入って1番最初に任された馬で,新馬からずっと育ててきたコ。 足に障害があって最近も足の調子が悪かったらしんだけど…彼にとっては特別な愛着があり,家族のような存在だったのだ。 引退した競走馬は,馬肉になるのが殆どらしい。ディープインパクトみたいに強い馬はタネウマとして余生を過ごすらしいけど,そんな馬は一握りであとは死ぬしかない。 おとなしい馬だったら牧場なんかの乗馬用になったりする場合もあるとか言っていたけど,彼の担当馬はなかなかのじゃじゃ馬で足に爆弾も抱えているし,きっとお肉になるしかないんだろう。 なんでもサラブレッドは,べらぼうにお金がかかるため,走れなくなった馬は維持費の出所もなく,どうしようもなくなるのだという。 「人間って勝手やなあって思ってしまうわ,こういう時」と彼は言う。 本当に。彼等はなりたくてサラブレッドになったわけじゃないし故障したのも怪我したのも,調教やレースが原因だろう。 でもそれが運命,なのかなぁ…不遇なものです生命とは。 でも彼の担当馬はサラブレッドに生まれて,愛情たっぷりに世話してもらって,一番になる喜びも味わって,そして引退の時に辛いと涙する彼がいて。 幸せだったんだ,と思う。 辛い仕事ですなかなか。火曜日がお別れだそうですが,あとすこし。包帯ぐるぐる巻きの姿を見るのが辛いと彼は言っていたけど,最後まで愛情いっぱいの彼の世話でそのコにも気持ちは伝わると信じたいところです。 注意:(引退馬のその後については彼と私の会話の中だけの情報で書いてますので,例外や誤情報があったらごめんなさい) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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