テーマ:サッカー基本テクニック(13)
カテゴリ:ふぁんたじすたへの道
現代サッカーでは、ボランチというポジションが確立されていますよね。
でも、10年くらい前には、そのようなポジションはありませんでした。 正確に言うとそういう呼び方はしていませんでした、似たようなポジションはありました。 昔はディフェンシブーハーフという言葉を使っていましたよね。 では、私自身はディフェンシブハーフとボランチに違いがあると思っています。 それは、今回は省いて <ボランチというポジションの役割> についてお話したいと思います。 ボランチの最大の役割は攻撃の芽を摘むことだと聞いたことがあります。 私もそのとおりだと思います。 ボランチの位置でボールを奪うことによって、相手が戻る前に攻撃を仕掛けることができます。もちろんボールを奪ったので、味方のゴールを守ったことにもなります。 ただ、現代のサッカーにおいて、それを行うのはそう容易ではありません。 逆に、ボランチがやらなければならない最低限の役割とは何か? それは、チームのバランスをとること、相手の攻撃を遅らせることだと私は考えております。 相手のボールを自らパスカットでき、そこから攻撃を組み立てられれば最高です。 しかし、ボランチというポジションでは、そう簡単にパスカットをすることはできません。 まずは、チームのバランスをとることを心がけてみていただきたいです。 チームのバランスをとるというのは、DFの枚数が足りなりなければ、カバーにいき、攻撃の枚数が足りなければ、攻撃に加わるといったことです。その時々にあわせて、うまく縦横無尽にうまく動かなければなりません。ダブルボランチの場合などは、チームによって上がり目のボランチと、下がり目のボランチを作る場合もあります。しかし、どういった場合でも、チームのバランスを考えて動かなければなりません。 また、ボランチの位置で相手の攻撃を遅らせることが非常に重要になります。一発で当たりにいったりして、失敗すると、中盤に穴ができ、自由に攻撃を組み立てられてしまいます。もちろんこれは、自分の近くにボールが来た場合ですが、私はとても重要な役割だと思っています。 まずは、チームのバランス、バランスがよくわからない方は、味方選手の位置をよく理解し、空いているスペースをうめましょう。ただし、最初からサイドによりすぎたりしてはいけません。基本は真ん中あたりに位置し、その時々に応じて、両サイド、上下に動けるような位置に、次のプレー、敵選手の動きを予測してポジションどりをすることが大切です。 ただ、グランドは広すぎて基本的に一人ではボールを奪えません。だから、DFの枚数が少ない場合は安易に密着マークをして、パスカットを狙うのではなく、まず相手にボールをもたれてもよいので、相手の攻撃を遅らせることを優先します。 しかし、やはりボランチの最高のカタチは相手のボールを奪い、そこから攻撃を組み立て、点をとることです。DF、MFがしっかりとマークについている場合は、絶対に抜かれないことを前提に、パスカットなど積極的にボールを奪いにいきましょう。 ボランチが簡単に抜かれると、DFがそこへ動かなければならなくなるので、一気にバランスが崩れます。 運動量・読みが必要なポジションです。 あと、ボランチといっても、ダブルボランチ、ワンボランチ、またはトリプルボランチなどがあると思います。 トリプルボランチはしたことがないし、あまりよくわからないので、 ダブルボランチの場合とワンボランチの場合の違いを説明します。 ダブルボランチの場合は、もう一人のボランチとのバランスが非常に重要です。 絶対に意味なく重なってはいけません。片方が上がったら、普通は、もう片方が下がるのが鉄則だと思います。また片方が右へいったら、もう一方は、真ん中、もしくは左にいきます。基本的な位置は、横並びである程度感覚をとることだと思います。 あとは、臨機応変にチームのバランスをとってください。 ワンボランチの場合は、サイドハーフとの連携が必要です。ボランチが上がる場合は、サイドの片方が真ん中に寄るように動くことが大切だと思います。 ワンボランチの場合はそのボランチが動くと、その瞬間そのDFの前の真ん中が空いてしまうので、あまり安易に動かない方がよいと思います。時には動かないことも重要です。 そこは、サイドハーフ、もしくは、DFとしっかり話し合いましょう。 長くなりましたが、ボランチの最大の役割は、攻撃の芽を摘むことで、最低限することは、チームのバランスをとること、相手の攻撃を遅らせることだと思います。 それを意識しプレーしてみてください。 どのようにパスカットするかなどは、ここでは触れませんあなたのやり方に任せます。 まずはボランチの役割をしっかり意識して動いてください。 ボランチは地味で、全然目立ちません。そして、たくさん動かなければならないし、時には、わざとファールをしてでも相手選手を止めなければならないし、激しくあたりにいかなければなりません。 でもとてもやりがいのあるポジションです。ボランチが悪いチームはバランスが悪く、真ん中も弱くなるので、相手の攻撃の基点を作らせてしまいます。ボランチはチームの中心、大きな柱といっても過言ではありません。時としては、一番重要なポジションになるでしょう。 攻撃したいときもあります。疲れて動けないときもあります。それでもボランチはチームのバランスを保つために動いたり、時には、動いてはいけないのです。 ボランチにもいろいろな選手がいますよね。人それぞれにカラーがあります。 福西はDFが強い、小野はロングパスの精度高い、中田はフィジカルが強い・・・。 ボランチの役割を理解した上で、あなたなりのカラーをだしましょう。 それが、ボランチというポジションだと私は考えます。 長くなってすみません。 参考になれば幸いです。 ボランチで参考にするならFC東京の今野選手がお勧めです。フィジカルが強く、読みも正確、運動量も豊富と、ボランチに必要なものが揃っている選手だと思います。ワンボランチになったようなので、ダブルボランチのときと比べると、さらに地味になってしまうかもしれませんが、彼は本当にすばらしいプレーヤーです。 質問・意見等あればご遠慮なく連絡ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 22, 2005 11:13:11 PM
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