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ここ数日、ネット界において「同人誌のあり方」がいろいろ討論されていますが。
そんな中「サークルはもっと同人誌を買い手に広がるよう努めるべし」という意見に対して、サークル側の「出来ない理由」が各所で取り上げられ、いわゆる「買い専」の人に部数をあまり刷れない実情などが理詰めで説明されているかと思います。(当方でも書かせていただきましたが) で、私も同人サークルを運営するに当たって、もっと正直なところを・・・これは「感情論」です。 「余った在庫本をゴミ(古雑誌)として処分する。こんなに辛いことはない!」 全ての同人サークルの書き手の方であればわかっていただける、利益だけでは図れない、素直な感情じゃないかと。 イベントで売れ残った本を自宅に抱える、これは非常に面倒です。個人で倉庫などもっている家庭は少ないし、同人専門ショップでも通販在庫預かりの期間は半年程度。それでも売れ残った本は次回イベントで既刊販売する分を残して、断腸の思いで処分する形になる。 ここです!これが同人作家にとって辛いんです! 基本、同人活動ってファンの「愛」を表現したものであるだけに、下手であろうと売れないとわかっていようと、やはり自分が一生懸命書いた本を自らの手でゴミとして処分するのは、身を切られるように辛いもの。たとえ印刷代がすでに回収されていたとしても! だからこそサークルは在庫が出ないようにしたいのです! コレが企業なら市場原理で割り切れる(印刷料金以上に利益が出るのであれば、在庫を処分できる)んでしょうけど、同人誌は作家の感情の近い場所で書いているもの。この辺を「もっと増刷しろ!」って言っている皆さん理解してください。 ちなみに私は最近、過去作品はある程度(一年半以上)時間がたったら新刊を買ってくれた方に「お土産」として無料で付けることをしています。在庫軽減、という意味もありますけど、それ以上に「一人にでも多く読んでもらえる幸せ」を噛み締めたいので。もちろん、単品でも安く販売しますが。 同人作家のプライドって、本来こういう「愛」じゃないですかね? |
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