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さて、前に書きました「コミケに関する、同人初心者にありがちな誤解 」の中で、コピー本に対するコメントや懐疑的な質問がありましたので、具体的な数式による証明と、感情論を・・・
まず理詰め。 皆さん、手元に紙を10枚用意してください。それを2つに畳んで、一枚一枚を重ね、上下2箇所をホチキスで止めてください。これで20ペーシのコピー本が出来上がります。 どのぐらい時間がかかりました?恐らく5分程度かかったと思います。(実際は印刷時間やページを順番に並べる手間もかかるので、もっと時間がかかります) では、それを200冊作るとしたらどれだけ時間がかかりますか?5分×200冊=1000分、約16時間です・・・3人で協力してやっても5時間以上かかります。(私も以前、個人で30部程度のコピー本を突発で作りましたが、一人で作業して3時間以上かかりましたので、ほぼこの計算はあっているかと) では、これを大手サークルが販売するとします。常に行列が絶えない、会計窓口が3つある大手サークルで、イベント開始からフル回転、最速一人当たりの会計時間を30秒として考えてください。当然、新刊と並んでコピー本も飛ぶように売れます。 そうです。あんなに苦労したのに200冊程度じゃ、販売開始からわずか30分程度で売切れてしまう!これがコピー本なんです! 「大手はわざと希少性を高めるためにコピー本を少なく印刷する」という疑惑への、数式を使った答えになるんじゃないですかね? で、ここから感情論。昔、大手の私の尊敬する先輩サークルさんの家に泊まりこんで、イベント前日、コピー本を作る合宿をしました。その時はコピー終わったのが夜の10時ぐらい。そこから3人でひいひい言いながら必死に紙を束ね、まとめて重ねてホチキス止め。作業中、先輩に聞きました「先輩、メインの新刊はもう印刷されてるんでしょ?なんで今になってこんな突発本を作るんですか!」すると先輩は申し訳ないような笑顔で「だって・・・仕方ないじゃん!すげえ描きたくなっちまったんだし!」 この言葉に全てが集約されていた。そんな気がします。 「どうしても描きたいから描いちまった!」というのは突発本のもっとも大きな原動力です。手間の割に価格が安くて利益も少なく、見た目も悪い。でもそんな苦労も含めて「コピー本を作るのを楽しんでいる」のが同人作家なのでしょう。(単に印刷所締め切りが間に合わなくて売り物がないのはイヤなので、ってコピー本もありますけど) 間に合うのであれば、とっととオフセット印刷に出します。 大手のコピー本が買えないのを、金銭がらみの陰謀論に摩り替えるのは勝手です。そういうサークルもあるかもしれません。「希少性を持たせて自らオークションに出展し、利ざやを稼いでいるに違いない」とか・・・しかしそれは立証できない以上、悪魔の証明にしかなりません。 その上、究極言ってしまえば「販売部数はサークル側に決定権がすべてある」それはまぎれもない事実です。 もう少し素直な目で見ることは出来ませんか? PS、もしよろしければ大手サークルさんなんかが実際のところを語っていただきたいのですが。私が知っている&想像できる理由はこんなところですね。 |
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