歌手、さだまさしさんのコンサートトークで聴いた話。ミッキーやドナルドで有名なウォルトディズニー、彼は最初にディズニーランドを作る際、立地条件に選んだ場所を決めた理由の一つに「雨が少ない」ことを重要視したとか。つまり、遊園地のような野外施設にとって「雨」というのは集客力を奪う天敵。だからこそ客に多少の不便を強いても鉄道など交通網を充実させ、雨の少ない場所に施設を作ったらしいです。
これに対してさださんのコメント「ああ、彼は単なる夢想家じゃない。大きな夢をかなえる人というのは、現実を冷静に見られる人なんだ」と。
これは私も強く感じます。世の中、信じられないような巨大な施設、大胆な発想のイベント、前例のない特異な事業を実現させる人というのは、どの人も「夢見る現実主義者」です。
脳内で夢を見るのと、夢を実現させるのはエネルギー量がまったく違う。困難な条件をクリアし、資金などを現実的に集め、多くの人々の協力を得る努力をし、期間を決め、時には妥協もしながら、それでも諦めず一歩ずつ着実に夢の実現に進める人。
口で言うのは容易いですが、実際は地味な努力の集大成が「大きな夢」なんだと。外野からはたまたま一発ホームランを打ったような「結果」しか見えないですが。その打席に立つのにどれだけ現実的な苦労をしているか、ということじゃないかと。
「宝くじで3億円当てたら叶えたい夢」なんていうのは本当の夢じゃない、単なる妄想ですな。
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