Xbox360の「限界」を受けてマルチプラットフォームのゲームが内容大幅カット、画質も劣化へ
360の限界の話ですが。処理能力より容量の問題、というのは、実は開発者の間でローンチタイトル当初から発生していました。
私も某360のほぼローンチタイトルに関わったのですが、次世代機ということで開発制限がなくなったと皆が勘違い(?)し、とにかく贅沢にデータを使ったんです。非圧縮で。そしたら開発末期で「DVDに入らない」とプログラマーさんからの悲鳴。で、結局従来みたいにデータの圧縮やら一部削除なども行いました。
もっとも、誤解して欲しくない点は360の性能が悪い、ということではなく「あの頃は皆、手探りであった」こと。制限が見えないので無茶をした結果が容量不足に現れた、と思ってください。考えてみればDVDメディアならPS2と同じディスク容量ですからね。
逆にPS3の場合、ディスク容量はたっぷりありますが、360に比べてメモリが極端に少ないので、せっかくの大容量が生かせない(データを一度に使えない)、処理速度が安定しないので、せっかくの大容量メディアを殺している現状。こちらでも次世代機とは思えない、涙ぐましい圧縮、間引きが行われています。(例えるならプールいっぱいの水をコップで汲み出そうとしているのがPS3,風呂桶いっぱいの水をバケツで汲み出そうとしているのが360です)。
しかし、思うのですけど「そこまで容量を増やして画像の解像度ばかり上げてどうするのよ?」ということ。
せっかくの次世代機なんだから、もっと別の部分に生かすべきじゃないのかなあ?