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数年前、自分の先輩に当たる大手同人作家さんのサークルのお手伝いをしていた経験があります。
先輩のサークルはコミケでは3日目の男性創作で壁際に配置され、それこそ行列が外にまで並ぶ大手。開場から閉館までひっきりなしに本が売れる、息つく暇のないような状態で。 で、飲み会のときに先輩がこういいました 「なんだか同人誌作るのが窮屈になった」 驚いて理由を聞くと、大手になるとほぼ一日中自分のサークルに張り付いていなくてはならない、もちろん、売り子の人と交代で買い出しに出ることもありますが一時間程度。結局、イベントで同人誌をゆっくり見て回る時間が無いとか。 また、売り上げが多いのが災いして、確定申告やらの手間、出納、在庫の管理など、趣味の枠を超えた雑多な事務仕事が増えたり。 他にもこれだけ大手になると、新刊を作るのが自分の中で義務化し、次回新刊のために書きたい題材を探すという、本末転倒なことまで考えるようになったとか。 結局その2年後、先輩は大手サークルのままサークル活動を引退したのですが。 同人は楽しいし、自分の作った本を多くの人が求めてくれる、というのはものすごくモチベーションの向上にもなるとは思います。 ですが、あまりに大手になりすぎると、それこそ「仕事」のような感覚が先に立ってしまうのかなあ。弱小サークルの私には一生縁の無い悩みでしょうけど。 その先輩、ちょっとうれしいことに未だにコミケには参加しています。ええ、今度は一般参加者として。どんな形でも同人が好きなら楽しめる、ここがコミケの懐の広さでもあるのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.20 08:29:24
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